いよいよ、あと4日!昨夜から連続稽古に入った。本番まで休みなしだ。とこんとん追い上げ、突き詰め、仕上げに近づけにゃならん。
装置の方は、もの作りの鬼のお陰で、ほぼ目途が立った。やっぱり先一昨日日曜日の、「装置作りだ、全員集合!」が効いたぜ。と、言っても来たのは装置さん含め8人、それと子どもも動員一組。あっ、事故で途中リタイヤなんてのもいた。なんせ、雪深い川西、中でも豪雪名だたる玉庭だからなぁ、怪我がなくって良かったよ。
骨組み作ったり、パネル組んだりするのは、一人でもコツコツ仕上げて行けるが、色塗りとかになると、これはもう、人手が勝負だ。小学生だろうと、手伝いは大いに助かる。昨夜からの雪ですっぽり覆われた、旧分校の小さな木造体育館、寒い!装置さんの、火事出したらいかん、って言う強いこだわりで、火の気は一切なし。暖と言ったら、昼食休憩時のコーヒーとカップラーメンのみ、完全に耐寒訓練だな。
トンネル内側壁のパネル4枚、手製トラス2本、それと、大物!客席に向かう前面のレンガ壁、6×9尺が4枚と3×6尺8枚の色塗りとレンガ積み? このレンガ工事を担当した。まっ、フツーパネルに色で模様を描いて仕上げるところだが、なんせ、こだわりの職人さんなので、少しでも立体感を出したいと、レンガのように色を塗り切り出した段プレートを1枚、1枚貼り付けていく。なっ、レンガ積みだろ。これを14畳分!こりゃ途方もねえや。
最初は1枚ずつ裏にボンドを塗り、間隔を見極めつつ貼っていたが、遅々として進まない。さらに、レンガパネルをもらっちゃ貼るって動作が、足腰にかなり、きくぅぅぅ!それと、運ぶ途中で垂れた水溶きボンドが壁のあちこちに、乾けば透明になるとは言え、これも気になる。このままじゃとても今日1日で終わらんぞ。
ここで、出番だ、コペルニクス的展開、コロンブスの卵!作業をひっくり返せばいいんだよ。先にパネルにボンド塗ってしまう。そこにパネルブロックを次々にと置いていく。あとは板なんぞでぎっぎと押さえる。おおーっ、これは革命的だ!画期的な技術革新だ!塗り方、貼り方二人でしていた仕事が一人でできる。しかも、数段早い。この新機軸のお陰で、作業終了の1時間前にはレンガ積み作業、終了できた。仕上がったレンガ壁、見事なもんだぜ!縁の石組みまで段プレで作る凝りよう。
手間暇かけて優れたもの作るなら鬼の装置屋さんだが、手抜きでそれっぽく誤魔化すならこっちのものだ。舞台装置となると、そのどちらもが大切になるってことだ。
手作りトラスもまるで鉄製の本物のような仕上がりだ。どうだい、これで装置観劇料、チケット代の7割近くまで行ったんじゃないか。あとは演技とダンスと歌で、1.5倍はお得だよ。
菜の花座第42回公演『ガード下★魔女は踊る』、こりゃ見なくっちゃ年は越せないぜ!