ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

弱った!役者が多過ぎる!?

2019-08-14 09:33:06 | 菜の花座

 台本書き、行き詰まってる。テーマもストーリーもキャラクターもエピソードもすべて揃っているのに、うーん、く、く、苦しい!

 役者が多過ぎるんだぜ。舞台は小さな廃屋だ。匪賊の襲撃から逃れて隠れているって設定、出て来る役は、すべてその一部屋にぎゅう詰め、ってことだ。これ、実に厄介な事態なんだぜ。って、自分で考えたくせに。一つのセリフに対してもそこに集まってる全員を反応させにゃならん。例えば、軍に慰安婦を斡旋して回る女衒が出て来る。一言一言がとてつもなく刺激的だよ。当然、周囲の人間たちの心をざわつかせる。それを丁寧に拾って、皆の気持ちを吐き出させていると、それだけで、1シーンを費やしちまうだろ。これは大いに鬱陶しいし、書く方も煩わしい。

 だいたい、壊れかけた民家の1室、しかも外に出られないなんて設定で、15人も出してることが間違いなんだ。それはわかってる。でも、それは、抜き差しならぬ困難を潜り抜ける唯一思いついた解決法なんだから、仕方ない。どんな困難だ?いや、それはネタバレになるから言えないさ。それにしても15人、って多過ぎだろ。そう、多過ぎだぜ。劇団の現メンバーからスタッフ2人、舞台監督と照明担当、を除いた全員を出してるからな。これ、菜の花座のモットー、全員野球、おっと違った全員舞台!スタッフは極力少なくして、できるだけ多くの役者を舞台に乗せる、旗揚げからここまでずっと守り通してきた原理原則なんだ。今回に限りその大原則を曲げる、なんて、とてもできない相談なのさ。

 もう一つ、菜の花座の舞台作りで守らにゃならぬ暗黙の約束事がある。役者を出ずっぱりにしない、ってことだ。途中、出番を外して袖で一息入れさせてやらにゃいかんってことだ。なんと甘っちょろい!と呆れられるかもしれんが、それが役者たちの力をフルに発揮させるための最善の方法なのだ。さらに、必要なお休み時間は、役者によってまちまちなのだ。ちょい役でお願い!って人からできるだけ出ていたいって役者まで、これが、菜の花座なんだから。

 なっ、これ、設定と真正面からぶち当たってるだろ。全員出ずっぱりが求められるのに、役者の都合で出番を加減しなくっちゃならない。さあ、この矛盾した条件をどう折り合いつけるか?そこなんだ、悩んでいるのは。様々思い悩んだ末の苦肉の策、部屋をもう一つ増やすことにした。その部屋は客席からは見えないから、そこに引っ込めば、役者は出番待ちで息をつける。舞台上の会話も無駄なくソリッドに展開できる。あと、外に見張りに立つとか、夜、外に出て二人で話すとか、限られた条件の中で、お客さんに、それご都合主義だろ!って図星を刺されない程度にそっけなくね。

 あとは、うん、その場所に現れるとき、去るときをずらす。時差出動。あと、なんかないか?上手い手段は?なんか、パズルのようだな、台本書きって。

 さて、画像がないと寂しいから、この本。

 そう、植民地とされた朝鮮で、日本軍(皇軍)兵士に志願して戦った若者たちがかなりの数いた。そんな実態もちょっと見てみたいと思っている。手、広げすぎかなぁ?

コメント
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