ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

おお!ここにも異能者が?菜の花座『流れ旅 真っ赤な夕日の』

2019-08-19 08:49:38 | 菜の花座

 翻訳アプリが素晴らしい!お陰で、中国語のセリフ躊躇なく書ける!って喜んで書いたら、早くも劇団メンバーからクレーム届いた!

 中国語、勘弁してぇぇぇ!ってか?違うんだなぁ。団員に、Y大学中国語学科卒がいるのをお忘れじゃありませんか?って。えっ、ええーっ!なんだってぇぇぇ、中国語学んでたのぉぉぉ?知らなかったぜえ。

 その人の略歴とか、家族構成とか、経済状況とか、個人情報は極力知らないように努力?してるんでね、大学出だってくらいは知識ありでも、学科までは、うーん、これは、素晴らしい。

 だったら、日本人の設定だったけど、中国人ってことにしてもいいかもね、なんて、返信した。もう遠慮会釈なく中国語飛び交ってもいいってことだぞ。こりゃ楽しみだぜ。

 ついでに、ハングルは?と聞いたら、ラジオ講座で勉強中!と返って来た。この意欲、素晴らしい!若手メンバー、見習えよ!今回の芝居、朝鮮人も出るんで、一つ、ハングルもしゃべらせるか。

 ただ、問題は、役者たちが喋れたとしても、お客さんにゃチンプンカン!だろうってことだ。簡単な動作を示すセリフ、例えば銃を捨てろ!とか、なら説明なしでも通じるが、ちょっと小難しい話題になると、これは、どうしたって、通訳が必要になってくる。字幕で表示なんてできないしなぁ。と、なると同じセリフを2度、中国語と日本語で、発しないといけなくなる。これはかなりもったらこくよなぁ。とても、スピーディーには会話が流れない。やっぱり、中国語や朝鮮語はそこそこにしておかにゃならんてことだ。せっかくの異能、たっぷり披露してもらえなくて、ごめん!

 それにしても、またもや、異能者?発見だぜ。特技の持ち主にゃ、どんどん持ち芸を発揮してもらう、それが菜の花座の芝居作り。今回も、歌や踊りは言うに及ばず、伴奏のアコーディオンも生演奏で行けそうで、ホクホクもので頼もしい。

 戦争を描くのに旅役者の慰問団を持ってきたのも、この菜の花座の強みを生かしたいからなんだ。歌あり踊りあり中国語あり、そして笑いあり、どうも型破りな戦時ものになりそうで、そんなの現実じゃねえよ、って自分でツッコミ入れてるんだが、まっ、生真面目で史実に忠実な芝居は、他の方々にお任せして、こんな描き方もあってもいいんじゃないのかな。現実再現するのが芝居じゃないしね。

 それに、色物ばかりの賑やか史し、ってわけじゃない。メディアの戦争煽りやら、従軍慰安婦の問題やら、朝鮮人皇軍兵士のこと、もちろん、満州国の欺瞞性、侵略性なんかも散りばめてる。また、手広く間口広げすぎちゃってぇぇ、って批判を受けそうだが、薄く広くわかりやすく!ってのも、菜の花座、「女たちの昭和」のコンセプト?ってことにして、この持ち味で突っ走ろう。あっ、それと、物語として、面白く!

 

コメント
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