自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

三年ぶりに歩いた背景

2022年11月18日 | 介護と自然治癒力

もう、この介護用具は返品します 2022年11月17日

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彼は何年間も車いす生活でした。施設でリハビリをと、誘われても、

頑なに拒んでいたようです。

ところが、自宅療法に切り替えて、必須用品として借りた

車いす用のスロープが、一か月たらずで、不必要になるという奇跡が、

起きたのです。

 

自宅介護に切り替えてひと月ほど・・・とうとう、写真にある、高い

段差乗り越える力を持てるようになりました。

 

かつ、車いす無しに、トイレまでの10mほどは、徒歩で往復できる

ようになっていました。

 

写真の、左側のスロープは、車いすで部屋に入るために借りた介護用品。

そして右側の、縁台が、その介護用品を返却したあと、置かれました。

 

ここで彼は、20㎝弱の段差を、つっかえ棒をつかまりながら、登るよう

なっていました。

その上る様子が、このビデオに写っています

 

歩けると信じて、手を差し伸べていけば、必ず、歩ける。

 

歩くことこそ、自立する第一歩、自立するのは人間らしく生きる

第一歩。

 

自立とは生計をたてたり、働いて身の回りのものをそろえる意味

ではないのです。ここで、いう、自立とは、’自ら立とう’とする心意気

のこと。

 

車いすから、まず、立ってもらう。たったら、一歩でよいから足を踏み

出してもらう。それが、なかなかできないのは、そのためには、忍耐と

覚悟と、信念と寄り添う心が必要だからでしょう。 

 

老健やリハビリ施設のスタッフさんたちは、それがわかっていても、

現場で任務の多さと、時間のなさでそれだけに集中できる時間が、

なかなか取れないのだと思います。

 

しかし、自宅療養に切り替えて、夫のお世話になった昼間の施設の

スタッフの皆さまたちは、違ってました。

 

ラインでやり取りさせていただいていた、すみこ社長は、歩くという

ことが人間らしく生きるための、第一歩であることをよく承知して

おられたからです。スタッフの方たちも、何かにつけて、夫を立ち上がらせ

歩くような方向で、尽力してくださっていました。

 

自宅で立てなかった方が、ここで、立てるようになり、立てるから

歩けるようになるケースは、この施設ではごく日常茶飯事であったことは、

知っていました。

 

それがこの施設で是非、リハビリを、と当初からの大きな期待の一つで

あったのです。

夫にとっても、こちらでお世話していただいたことは、とてもラッキー

なことでありました。

 

 

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