自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

16年間のデリーを離れる!、お世話になった方たちへ

2018年07月24日 | 神秘と神の大地”インドの香り”

家も周りもお隣さんも、ペットの植木たちも・・・

さようなら/最後のセラピーを施術して・・・・・ 2018・7/24

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パール判事(下記内容関連写真)とその著書

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7月17日に帰国いたしました。


インドにいると、いつもながらの感想ですが、

心と体は比重が無くなり、みごとに計算された

自然の潮流の流れのなかに、無抵抗のまま流されて

いくように、考えてはいない方向に、ことが

運ばれていくという体験をします。


今回も例外ではなかったようです。

デリー滞在期間の3週間の間で、以下の事象が

つつがなく済んだのは、頭で組み立てることが

できないような展開があってのことでした。

 

1)

 "30年近く愛用した家具を日本に送る"ことができました。


15年(印度に定住していた時期)に、プラス13年

(インド根拠地がまだ残っていて、インドと日本を

親の介護の合間を見て、往復していた時期)の合計

28年の間、使っていたり、集めたりした、インドで

しか手に入らない家具、手製のベッドを含め、

いまどき、インドでも入手困難であろう、チーク材

の応接セットなどの大きな荷物の他、絵画などの

中小のモノは、日本で使うために、海外搬送すること

にしました。

 

専門家に頼んだとはいえ、私にとっては、大がかりな

引っ越し業務でした。

 

引っ越し数日前のごたごたした家の中。

あちこちに大きな鏡を置きましたので

これを外す前日です。

 

エアコン、カーテン、いす、ジェネレーターなど、

が映っています。

 

2)そのほかの家に残ったものの対応は、インド人の

知人達や 施設などへの寄付、日本製の電化製品は

その道に詳しいインド人友人が家に来てくれ、物色し、

ネットオークションなどにかけてくれることに

なりました。

 

3)お世話になったインド人の近隣のご家族、数カ所に、

数日がかりで、インド退去のご報告とお礼を兼ねて、

ご挨拶にいき、ランチをごちそうになりました。


バール家(下写真)でのランチは、ベンゴリマーケット

から仕入れた魚(ご主人の手で)を、

奥様がさばき、お嫁さんがマリネ―につけて、

奥様とお嫁さん二人で、最後の味付けをして、

貴女(須田)が食べて、”全員集合作業”ネ!と、

温かい笑顔で言われた、その家庭料理は格別でした。

 

以前、ご紹介しましたが、この家族は、日本に

縁ある方の子孫です。写真下)


かの、東京裁判で連合国の判事たちが、一斉に

日本軍幹部に死罪有罪を下したのに対し、唯一、

インド国代表判事として膨大な資料をまとめ、

無罪の判決処分を提出したパール判事の直系の

ご家族です。


私たち日本人にとっては、とても偉大で親しみの

あるパール判事(冒頭写真)は、ご家族にとっては

優しいおじいちゃま、だったようです。

 

 

 

よくこのブログに登場した、サントシ(真ん中)

と、向かって右端のボビー(13年前の運転手さん)。

 

皆様はご想像できないでしょうが、インフラが整備

されていないデリー市内を、電車や地下鉄で

気軽に移動ということは、デリーに住んでいても、

場所によっては不可能です。


私の住んでいる、南デリーの奥地から、一番近い、

地下鉄駅までは、混雑のひどいときは車で、

1時間ほどかかります。


もし、車の混雑がなければ、10分で走れる距離なのに!

です。

結局、一日ハイヤーを頼むという形になります。

費用も時間も、かかるのが′デリーでの外出’です。

今はウーバーと呼ばれる、携帯電話で、近くを走って

いる無線タクシーを利用するのが、普通に

なってるようです。


携帯電話で予約して、15分ほど待てば、家の前から

乗っていくことができますが、現地の人のみが、

基本的には、携帯電話を持て、外国人には販売禁止

なので、当然、外国人の私には、この便利な代物を

利用するのは、無理でした。

 

4)シタール演奏家でインド古典音楽界のレジャンド

となった、私の師匠(Ustad Shujaat Khan) 

あちらの言葉では、グルジーといいますが、に改めて、

生徒として、授業を10年振りに受けました。

 

そして、インド古典音楽への火だねが残る、私の

心の献火台にを点燈していただきました。

習った曲目は、朝のラガ、ミヤキトリのアラブを

15分ほど、グルジーの眼の前で弾き、グルジーは、

その間、目をつぶって、聞いてくださいました。


この瞬間に、インド音楽の深さをもっと、極めよう

と心の火が、再び、ついたようでした。


師(グルジー)は 一通り、レッスンを終えた後、

こう最後に言われました、

”あと数か月後にあった時、このテクニックを

マスターしておきなさい”。

 

こんなにたくさんのことを、滞在中に無事にこなせた

ということは、信じられません。

こうして、古き家を去るにあたり、今度は新しい

拠点を探し始めた私でした。


なぜなら、近い将来、インド・デリーへ、シタール

勉学のために、再来するという予感が、日ましに強く

なったからです。


そして、奇妙な紆余曲折はありましたが、インドを

たつ一日前に、その部屋をゲットできました。

これは次回のブログで少し詳しくご報告できたら

と思います。

 

グルとのレッスン風景

 

5)一番懸念していた問題が残っていました。

それは、デリー市内を数回引っ越しするたびに、

新居に一緒に、連れて行った、私の家族でも

あった植木たち、現在は屋上のテラスに置いて

ある、たくさんのプラント鉢をどうするかと

いうことでした。


これも、最後の最後まで、飛行機にのる数時間前

まで、肉体労働して、奮闘しましたが、

どうにか解決することができました。

 

 

 

このサボテンは、夫がインドに赴任する前

から前任者の家の庭に代々あったものですから、

年齢はすでに、40歳以上と推定されます。

インド人はサボテンをあまり好みません。

その昔見たハリウッド映画の冒頭に、夫婦離婚

の前の伏線としてサボテンが映し出されました。

確かに、表面がとげとげしいこの植物は、

敷地内に置くと、家の中に’いさかいを生む’という

象徴のように扱われているようです。

私にとっては、外気からの”’いさかいの元”’に

立ち向かってくれた、平和を守る戦士のように

思えていましたが・・・

 

最後は彼らはととも重量がありすぎて、

4階から階段を降りられず、

見事な枝はほとんど刈り取られてしまいました。

それを見て、私は、声を出して号泣しました。

 

 

向かって左が、私の最もお気に入りの体長

2.5メートルの~です。

(名前がはっきりわかりません。

ヤシか棕櫚の一種でしょうか?)

 

クジャクたちが飛んできた、サルもあそびに

来た、屋上からの風景です。

この屋上テラスから見る、原野の拡がりは

本当に、インドらしい空気を部屋まで、

運んでくれました。


誰もが口をそろえていうことには、

デリー市内でこんなに緑に隣接している風景は

ここしか見られないという、言葉でした。

 

最後のご奉仕としての、アートマセラピー施術

追記です。皆様に、一言ご報告を忘れていました。


我がアパートの一階に住む、ベディ―夫人の

上階に住んでいる、チョードリ家の長女が

チフスにかかっていました。


当然、入院するのが普通のところですが、

ご両親のチョードリ夫妻は、アユールベーダ

の専門知識を持っており、かなり、危険性のある

(と一般的見解では思えますが)自宅療養に

踏み切っていました。


私が、お別れのご挨拶に伺ったおり、

そのことを聞かされ、アートマセラピー

のことを、お話するとぜひ、ぜひ、施術を

して欲しいと頼まれました。


ご両親が心配そうに見守るなか、インド出発

までの2日間、数時間、セラピーを行いました。

 

症状は、熱があり、言葉を発するのも面倒

なほど、衰弱してベッドに横たわる彼女を見て、

決して軽い症状ではないことを知りました。

しかし、二日間の施術後、おかげ様で回復

を見ました。


胃の部分の凝りをほどいて欲しいという、

アユールベーダ流見解はもっともでしたが、

その凝りは、足のふくらはぎ内側とふくらはぎ

の凝り、身体左右の気流のアンバランス、

首と腕の順気の流れと関係あると答えると

不思議そうな顔をされました。


私自身の体験と信念に照らし合わせ、それらの

部位と体全体のバランスを整えるように

施術いたしました。

 

飛行場に向かう直前、再び、階下に挨拶に

行くと、病で臥せっていた、彼女自身が

ベッドから出て、飛び切りの笑顔でお別れの

挨拶を手を振りながらしてくれたときほど、

この最期のインド滞在期間の中で、嬉しかった

ことはありません。

 

 

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