自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

インドのヨギが教えるキリスト教に見る超越意識

2020年04月27日 | 健康と”悟り”・スピリチュアリズム

ヨガの真髄とつながる、超越意識

**************************************2020 4月27日

 

キリスト教の中でいう、’キリスト意識’とは?

私は、私たちの誰でもが持っている超越意識が つながる対象である、

”神性意識”にほかならないと理解している。

私がそう単純に定義する理由は、印度のベーダ哲学fで説く ”万教帰一’論 

の中で 人間の最終ゴールは’輪廻”から外れて、”神との合一”にあるという

考え方が、すべての宗教の存在目的だと思うからだ。

 

‘キリスト意識’は、言葉を替えれば、ベーダでいうところの‘アートマ意識’

に匹敵する。

仏教では’仏性’、神道では、’神性’、いずれも大覚(たいかく)したあと、

悟ったあと、禊(みそぎ)で清めぬいたあと、顕れる、人間の尊い’本性’と

いえるだろう。

 

私のヨガの師である、パラマハンサ ヨガナンダ師はアメリカにヒマラヤの

ババジの要請を受けて、ベーダの真理、ヨギになる(神と一体となる]道を

説くためにアメリカへ渡った。

そこで、多くのキリスト教文化を背景にした、西洋の求道者たちに‘ヨガ’の講義

をされている。

少しご紹介したい。

 

The essence of Truth – the Sanatana Dharma, or eternal principles of 

righteousness that uphold man and the universe – was given to the world 

thousands of years before the Christian era, 

and preserved in India with a spiritual vitality that has made the quest for 

God the be-all and end-all of life and not an armchair diversion.

 

要約をさせていただく。 

永遠の正義の法則、真理の真髄は、キリスト教歴のはるか数千年前に世界に

与えられた。その教えはインドにおいてスピリチュアルな力を秘めたまま

保持され、すべてのすべて、命の最終帰結場所である神への探究を、机上の

空論ではなく実質的に形作っていった。(引用終わり)

 

こうしてさまざまな宗教がヴェーダ哲学が集大成を迎えた後、神への憧憬、

真理への探究の芽生えとともにその後発生した。

ヨガナンダ師は、様々な善き教え(宗教)の同義性を “The Universal Science of 

Religion”と呼び、次のように説明している。

 

“The Science of Religion identifies the universal truths common to all – the

 basis of religion – and teaches how by their practical application persons can 

build their lives according to the Divine Plan.

 

Indian’s teaching of Raja Yoga, the ‘royal’ science of the soul, supersedes the 

orthodoxy of religion by setting forth systematically the practice of those methods 

that are universally necessary for the perfection of every individual, regardless

 of race or creed.”

 

意訳をすれば、”宗教の基礎にある、実際的な宗教的生き方の示唆は

すべての善き教えの真理に共通していて、これが’宗教的科学’と

いうものだ。  

インドに伝わるラジャヨガは魂の’王道’を説くが、これは人種や信条

などにかかわらず、総ての人たちが人格の完成を目指すに当たり、

オーソドックスな宗教に代わるものだろう。”(引用終わり)

 

オーソドックスな宗教、たとえば、キリスト教も、ヴェーダ哲学も

その最終目的は同じところにあり、キリスト教信者のために 

ヨガナンダ師は、わかりやすくこう説明している。

 

“We are children of God, made in His image,. Is not that the message of Christ?”

“Jesus the Christ is an excellent model for both East and West to follow, God’s stamp, 

‘son of God,’ is hidden in every soul.”

要約]私たちは皆神の子であり、神の形の似姿として創造された、

これはキリストのメッセージではないですか? 

キリストが 西洋東洋の彼の信奉者の秀逸なる神の似姿としての

モデルであるとするなら、’神の子’というのは、すべての人の魂の中

に隠れているのです。”(引用終わり)

 

ところで、’超越意識’は’現在意識’より深く、’潜在意識’の次元を

超越した意識、であり、この意識が聖なる創造的意識につながる~

ということを先回のブログまで注目してきた。

超越意識は、宇宙を動かしている意思につながることができると

すれば、宇宙意識の一部であるといえそうだ。 

宇宙意識は、宇宙のすべての星、人の臓器、生命を持つもの

持たぬもの、無機質な物質にいたるまですべてに存在して、

量子学的レベルの波動エネルギーで ‘生かそう’ ‘愛そう’ ‘創造しよう’

と している。

それも、常に間断なく。 

休むことなく、古き不必要なものを棄て新しき細胞に替えて、

新たに、生産しようとする意識でもある。

 

この宇宙意識が、自然治癒力を動かしている。

人は生まれたときからこれにつながっている。 

たとえば、赤子が生まれてすぐ母親の乳を目の見えず、判断や認識が

できない脳状態で、教えられずして飲むことができるのはまさに、

‘大自然の智慧’だろう.

この意識は誰もが平等に持っている意識だ。 ヨガナンダ師は

それを次のように言っている

 Man’s true nature is the soul, a ray of Spirit. ~

人間の真の資質は魂に見られ、

それは聖霊からの一筋の光線のようなものだ。

 As God is ever-existing, ever-conscious, ever-new Bliss, so the soul, by encasement 

in the body, is individualized ever-existing, ever-conscious, ever-new Bliss.”

~神は永劫の存在、時の無い意識、常に新しい至福、

だからそれが人体の中に入っている人の魂には 個人的に永遠の

存在として、時の無い意識として、新鮮な至福として感じられる 

(引用終わり)

 今までこのブログの最近のシリーズで見てきたように、私たちの

意識は三つあり、それぞれが肉体と精神、スピリチュアルな特性

と関係してきているが、ヨガナンダ師は具体的に、

①現在意識は“physical body”~肉体 と

②潜在意識は”astral body”~幽体 と、

③超越意識は”causal body”~霊体(この場合は神体的本質を指している)、

と直結していると言っている。

 

その三つが合わせあって、一つの人間の統一性ある複合体が出来上がる。

そしてそれぞれの意識が掴む知恵は、肉体の知恵、幽体的知恵、

そして、純粋で全体性を把握できる,いわゆる、‘般若の智慧’であり、

最後の智慧が神性から来る智慧だと区別される。

ヨガナンダ師は興味ある言葉でこれを次のように説明している。 

“Maya or avidya cab never be destroyed through intellectual conviction 

or analysis,but solely through attaining the interior state of nirbikalpa Samadhi.”

意味は、

”マーヤーという二次元にある迷いは、頭で考えた論理や分析で覆すこと

は不可能だ。

それを可能とするのは、心の奥にある、ニルピカルパ サマーディ

(スダ注:深い瞑想による悟りの境地)を通してだけだ。” 

(引用終わり)

 

Mayaというのは、いわゆる幻影の三次元の感覚でとらえる世界、

仏教的に言えば、顛倒妄想の世界だ。 

あるものを無いと想い、無いものを有ると信じて執着し、苦しみや

葛藤が生まれる世界。 

 

その世界を打ち破る知恵は、肉体や幽体の知恵ではない。 

attaining the interior state of nirbikalpa Samadhi. と呼ばれる、

内奥の超越意識がこれをつかむ、自分の神性と宇宙的永遠的意識(神)

と一致した感性によって、得られる 智慧である。 

これが悟りを開くときに、一番大切な智慧ということになる。 

悟りを開いた人は、ほんの一瞬のひらめきといえども、この

nirbikalpa Samadhiを体験して、理屈を超えて、小さな自分が

大我を発見した‘体験’を持っている。

 そして、この大我意識こそが、キリスト意識であると,ヨガナンダ師は

次のように説く。

 

The ultimate truths of heaven and the kingdom of God, the reality that lies 

behind sensory perception and beyond the cogitations of the rationalizing mind, 

can only be grasped by intuition – awakening the intuitive knowing, the pure 

comprehension, or the soul.”

 

大訳]天を貫く真理、神の王国は実在しているが、感覚で捉えたり、

合理的に考える心を超越したところにある。

それは魂の純粋な理解、直観的合点により掴めえるものだ。(引用終わり)


“Miracles of wisdom to enlighten the mind are superior to miracles of 

physical healing, and the subjugation of nature; and the even greater 

miracle is the healing of the root-cause of every form of sufferings; 

delusive ignorance that obscures the unity of man’s soul and God.

That primordial forgetfulness is vanquished only by Self-realization, 

through the intuitive power 

by which the soul directly apprehends its own nature as individualized 

Spirit and perceives Spirit as the essence of everything.

 

大訳) この智慧の起こす奇跡は、肉体的癒しの奇跡よりはるかに

すぐれ心を照らすものだ。

すべての苦しみの根本、つまり、魂と神とを結び付けている絆に

無頓着である’無知’、を治すのはそれ以上の奇跡だ。 

そのためには・・生きとし生けるものすべてのエッセンスが 

聖霊であること、自分の魂(本質)が聖霊であること、この二つを

直観的に知ることである。(引用終わり)

 

O soul, you are not the body; why not remember always that you are the 

Spirit of God?

大訳) ああ、我が魂よ、そは、肉体にあらず、聖霊、つまり、

神の本質そのものであるということをなぜ、常に心にとどめ置けないものか?

(引用終わり)

**********

この考え方はヨガナンダ師の独自の考え方ではない、”本当の事”だから、

多くの賢人たちは同様のことを,次代が変わってもいろいろの言葉や

宗教の中で何度も何度も語る。

 

次回は、生粋のキリスト教科学の創始者が、ヨガナンダ師の考え方を

現実に生かし、多くの人を癒した事実や、その内容を、見てみたい。

 

 

引用箇所:

” The Yoga of Jesus - Behold, The Kingdom of God is Within You." 

by Paramahannsa  Yoganannda ,

2009 , Self-realization Fellowship

 

 

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