局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ご先祖様がお嘆き

2006-11-20 20:20:23 | 様々な思い
朝刊を読んでいたら 「本間ゴルフから共犯側へ5億円」という記事を見つけた。
本間ゴルフって民事再生法を受けていたんですね。それも知らなかったけど、とにかくその前社長の 本間秀一容疑者が 韓国企業の会社役員と共犯して、自社ビルに放火した。その上共謀して 本間ゴルフから違約金として5億円を共犯側に資金を支払わせた。 という 呆れたお話。

私ショックだったのは 本間ゴルフの前社長って あの 酒田の豪商本間家の末裔ってことなのよね(本家だか 分家だかは知らないけど)
私は山形フリークで ここ数年ほとんど毎年のように季節を違えて訪れている。定宿は 酒田か鶴岡の温泉 商人の町か武士の町という違いはあるけど、歴史の香りのする建物や町並み、ふんだんに残る自然。どことなく品があって親切な人々、米、酒、魚、野菜、肉と何拍子もそろった食事のおいしさ。何度行っても 「あ~また行こう」と思えるところだったわけです。

もちろん 本間家の本宅や別荘や美術館も行った。本間家っていうのは「本間さまには及びもないがせめてなりたや殿様に」でうたわれた江戸時代の豪商である。
その建築、その庭園、その装飾品の数々(お雛様も見事だった)に 江戸時代に江戸や京都から遠く離れた土地でこんなにも審美眼をもった一族がいたのね~と感動を覚えたもんだった。
それだけではなくて 本間家は商才で自分自身を潤わせることだけでなくて、公共事業として 防砂林を作ったり、冬の間に失業状態になる農民のために 自分の別邸を作るための労働を供給したりということに心を砕いた人だったらしい。
その精神は、その土地で暮らす人々にも受け継がれて 何度もその土地を襲った大火でも 人命の犠牲は最小限におさえられ、復興がすばやく行われるなどのことで現れていったらしい。(詳細は覚えてないんだけど 何度か行って資料館とか見聞きしたことの要約)

その、末裔が会社をつぶした上に自社ビル放火・・・・
情けないなあ 今度酒田に行っても 複雑な気分になるではありませんか。
甘やかされたバカぼんだったのだろうか?
本当に草葉のかげでご先祖様が嘆いてると思うよ。
コメント (6)
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