局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

着物日和に

2007-06-08 20:52:39 | 見る(映画 劇場 美術館など)
着物の会の授業の一環で 国立劇場に歌舞伎を見に行った。



お題はこれ↑(ふたつちょうちょうくるわにっき)の中の 引き窓の場

南与兵衛に中村扇雀 女房お早に片岡孝太郎 母お幸に坂東竹三郎 すもうとりのお尋ね者 濡髪長五郎に坂東弥十郎 
生き別れた長五郎が逃亡の途中で母お幸のところに訪ねてきて、それをお縄にしなければならない義理の息子与兵衛との葛藤 義理とは言え 兄弟の情と自分のお役目との狭間で悩みつつも まだ夜中なのに朝と偽り、仏教行事で生け捕ったものをまた放してやるという放生会に乗じて 長五郎の逃亡を許す与兵衛・・・

明り取りの引き窓から差し込む中秋の名月の光が重要な役割を果たし、親子や夫婦 兄弟の情愛が描かれる。

この歌舞伎教室というのは、割合有名な演目の見所の場面が上演されて、中高生(たまには小学生も)の歌舞伎初心者が歌舞伎に親しむようにという目的で毎年この時期に催されるもののようだ。チケットも安いわりにいい席で見られるし、演目の前にこれから売り出しの若手による歌舞伎の見方のレクチャーもあるので、気軽にみれて案外お得という催しで 私も何回か行っている。

ただね 今日の演目はどうだかな~~ もうちょっと動きが大きいとか華やかというようなインパクトがあるなものの方がよろしいんじゃないでしょうか。私達の前に座っていた女子高生たち一列の殆どが爆睡していました。初めての経験って後々影響があるから この演目を見て 歌舞伎って退屈と思うのだったらちょっと残念な気がした。
もちろん面白いと思った子供たちもいるかとは思うけど。

そう言えば おととしだったか 娘の学校がこの鑑賞教室に行って私も同じ演目を見たという年があった。「与話情浮名横櫛」お富さんと切られ与三の話だった。 「どうだった~?」って聞く私に 「うん ま おもしろかったよ」 という程度の娘。 後に学校に出すレポート寝てたから書けないってなきついてきたから殆ど口述筆記したっけな。娘よ、お前もか(これは面白いはずなのに・・・)

幕間に 国立劇場二階の絵画をじっくり見てみた。
今更ですけど すごい絵があるんですね。わざわざ美術館に行かずともここで十分見られるんだなと思った。

 



鏑木清隆 東山魁夷 小倉遊亀の作品たち(よく撮れなかったけど)この他にもたくさん見られて満足な幕間時間だった。

帰りはイギリス大使館の隣のダイアOンドホテルの中華を食す。初めていったホテルでこぢんまりして地味だけどすぐに個室を用意してくれたし味もよかった。



今日の着物は 紅型の単衣と絽の真っ赤な夏帯に浅黄の帯揚げと帯締めを合わせてみた。あまり暑くもなく雨も降らずの着物お出かけ日和でいい一日を過ごせた。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする