局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

病院の怪談

2007-08-19 19:35:28 | 家族あれこれ(犬も含めて)
9月と卒業旅行と二度の海外旅行を目論んでいる息子は、この夏はせっせとバイトに励んでいる。
秋葉原のバイトの他、あるメーカーの施設を借りての中学生の合宿の世話などで、栃木のほうまで出かけていったりもしている。

八月に入ってからは知り合いからの紹介で 千葉の200床くらいの個人病院の事務当直バイトもするようになった。昼間部活に出たあと、行って一晩泊るとというハードなスケジュールらしいが 結構給料もよくて合理的に時間が使えるとのこと。まあ若いうちだからできるのだからがんばっておくれって感じである。

だいたい彼の業務は 夜間の患者の受付と救急車からの要請を当直医に伝えること、それにカルテの管理と仮払い金の処理らしい。
結構救急患者も来る地域なので夜中起きていなければならないことも多いし、当直の医者によってはなかなか起きてくれなかったり、文句を言われたり、看護師のおばちゃんはウルサイしで大変は大変らしい。

「病院関係に勤めるとしたら医者以外じゃ絶対働きたくない!クソみたいな医者に威張られるのはイヤだ」と言うのが今のところの彼の感想である(笑)。まあ世間をみるのは必要なことですよ。

そこで彼が経験した話。
深夜二時頃のこと、熱中症だか脳梗塞だかで意識もうろうとしたお年よりが救急車で運ばれてきたらしい。元々その病院の患者さんでカルテもあったことから、看護師さんに急いでカルテを持ってきてと言われてカルテ室に行った息子。
カルテ室は地下にあり、夜間は職員も患者も行かない場所らしい。
電気をつけて真っ暗な室内に入って目的のカルテを探しだして、さあ出ようとしたら、誰も居ないはずの部屋におばあさんがぼんやりと立っていたらしい。
そんな瞬間移動ができるわけないだろ と 思ったと同時に これは絶対生きた人じゃないなと頭に浮かんだらしい。

「それでどうしたの?」と聞いたら

とにかく、これは見なかったことにしようと自分に言い聞かせ、ウルサイ看護師に怒られないように早く受付に戻らなければという現実に意識を向けて そのおばあさんを居なかったことにしてカルテを片手に一階に戻ったそうである。

その話を仲良くなった警備員のおじさんにしたところ いとも簡単に 「ああ、この病院出るんだよ」と言われたらしい。 出るんだよって言われてもねえ・・・


その息子の話から 以前医師の知り合いに聞いた同じような話を思い出した。

外科医の彼は、北関東の病院で当直のアルバイトをしていた。深夜に緊急オペがあり、やっと寝付いたのが3時ごろ うとうとしだした寝入りばなに人の気配がしたらしい。目を開けると 当直室のベッドの足元にぼーっと人影が立っていたそうである。
(これは絶対霊だ 俺は霊を見ているんだ)と彼は思ったらしい。でも勇気を出して 「誰だ!」と声をかけたところ
「オラぁ ウチに帰りたいだ」との返事。
認知症もある入院患者のおばあちゃんが夜間自分のベッドを抜け出して当直室にまで入ってきてしまったらしい。

そういう例もあることだし、息子に 「ホントの人間だったんじゃないの?」と言ってみたら
「いや あれは違う 違う気を出してた」とのこと

ホントはどっちなんでしょうねえ・・・・
どっちにしろ 深夜の病院っていうのはイヤだわねえ。
コメント (4)
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