近所に某高校がある。
偏差値的には中堅どころ? スポーツでは全国レベルで色々な部が活躍している。
その学校のグランド、去年から大規模な工事が行われていた。新しい施設を建て直し、グランドの改良、ボールの飛出し防止のネットも今より高いのを張ることにしたらしい。
かなりの大きな工事で、校庭の土も全部掘り返したので大きなトラックや重機なども出入りしていた。
確かに住宅街の道路にデカいトラックなどの出入りはイヤだったが、交通整理もちゃんと出ていたし、そのおじさんたちが暑いさなかもトラック先導して走ったり、冬のさなかも寒そうに交通整理してたので仕方ないかな~とも思っていた。
去年オットとフランスから帰ってきた時、車で家についてふと空を見上げると見慣れない風景が・・・私たちが留守の間にその高校のグランドに高い高いポールが立っていたのであった。
ボールの飛出しフェンスの支柱であった。「へ~あんなに高いもん建てたんだ」とその時はびっくりしたが、わりと呑気な局夫婦はそれ以上は何も考えずに、やがてその支柱も見慣れたものになっていったのだった。
しかし私たち夫婦が知らないうちに、その支柱が近隣住民の間で問題になっていたのであった。
今年になって回覧板が回り、このグランド工事について要望、質問を書く用紙が挟んであった。
その後その要望と質問の内容と高校側からの回答をまとめた回覧板がまた回ってきた。
ちょっと目を通してびっくり!
あんまり大きな声じゃ言えないが この辺の住民ってうるさいのよね。
支柱とそれに張るネットが一番問題になっていた。
「どうしてあんなに高くする必要があるのか?」とか 「台風の時はネットをたため」とか 「現在の建築基準に則していても竜巻などの場合は耐えうるのか?」とか計算式まであげて質問しているオヤジもいた。
この支柱を立てる場合はこの区では住民への説明は必要じゃなかったらしいが、いくら法律がそうとしても住民説明会の時(そんなのあったのも知らなかったが)その事を言わなかったのが気に入らないらしい。
「あんな支柱が立ったら家と土地の財産価値が下がる」らしい。
「支柱が見えないようにその前に樹木を植えろ」とかも そんな高い木をすぐさま植えるのは無理であろう。
それに竜巻が云々っていうのもね~ 竜巻の被害を受けるより交通事故にあう確率の方がはるかに高い気がするんだけどな(こういう比較って変ですかね?)
それにですね、このグランドの周りの環境(我が家も含む)元々そんなご大層な土地柄じゃないのである。同じ町内でも道を隔てて駅側の丁目が違う所は堂々たるお屋敷街だけど、この辺はそこに比べりゃ品下る土地、その支柱の近くにはもっと高さのある送電線もも建ってるし、今更財産価値が・・・なんて言えるほどじゃないっての。
それに学校側回答に書いてあったが、低いフェンスを乗り越えて近所の瓦にボールがぶつかって破損させたなんてことも稀にあったらしい。
これだけ(うるさく)おっしゃる方々がもしそういう被害を被ったらもっとうるさそうな気もするんですが・・・
それに、この工事の結果、良いこともあったのだ。地面が人工芝になったので砂埃はたたなそう。今までの古くて高さのあるブロック塀(脇を通ると危ないな~と思っていた)が取り除かれて低い土台に金属のフェンスになった。隣接する狭い道路(露出狂が出るので有名だったところ)は多少広がり見通しがよくなり安全になった。
そして一番良いことは近くの小学校の通学路にその高校の土地を歩道として使うことになったのだ。その道は私もよく車で通るのだけど、下校時間などはふざけながら走る小学生が危なくてひやひやした。道も広くなったしちゃんと歩道を通るように指導があれば、安全度も高まると思う。
せっかくの自分の土地、そうやって寄附してくれたのはありがたいと思うんだけど。
ってことで局家では 高い支柱<広がった道幅 ←ありがたさ って結論に達していたのであった。
ところがこの週末、玄関のチャイムがなったら見知らぬ二人のオジが訪ねてきた。
この高校の教師たちであった。
「ほにゃらら高校のものです。この○日にグランドが完成いたします。その記念とご迷惑をおかけしたおわびにご近所のみなさんにご挨拶いたしております。」だそうだ。
手に紙袋を持っている。
「本当に色々なご意見もちょうだいいたしまして、我々の説明不足も反省いたしております」と最初からすごく低姿勢である。
「いえいえ 別に家は何にも思っておりませんよ。却って道が広がってありがたいと思ってます」と言ったら先生方嬉しそうでその紙袋を置いて行った。
後で近所の犬友さんに聞いたら、そうとう色々文句が出てたらしい。
確かに住宅街の真ん中にあるグランド、朝練から始まって夜は7時くらいまで子供たちが使っているんだけど、その声もうるさいとか今更・・・
でも何十年も前からそこにグランドはあるのだし、新しく引っ越してきた住民はそれを承知のはずなのにな~ とも思う。
ボウズ頭で授業が終わると道具を背負ってグランドに走って行く野球部の子たちを見ると まあちょっとばかりのびのび運動させてやってもいいじゃないか とも思う。
なんか文句の言いやすいところに文句つけてるみたいで、あまりにも主張ばっかりするのってのもどうなんだろ? 少しは譲り合うところがないと余計世の中住みづらくなるような気がする。
先生たちがもってきた紙袋の中身はお菓子とタオルだった。「どらやきだね」とオットと映画を観に行くところだったので持っていこうかと思って開けたら 直径20cmくらいの特注どらやきにその高校の焼き印が押してあるもの。そしてもう一つの包はスポーツタオルでこの高校の名前がでかでかと印刷してあった。(どれだけ自分の学校好きなんだよってな話である)
オット曰く「よそで使えねえ・・・」
ちょっと離れた我が家くらいまで配ったんだから何十軒が対象だったのだろうか?お金も手間もかかってるのだろうけど 母校でもない高校の名入りのタオルってのは確かに使う気にならないものである。
と記念品選択のセンスはともかく「学校側も色々大変ね~」 と感慨深く、どら焼きは六等分して二度にわたって親子三人で食べたのであった。
偏差値的には中堅どころ? スポーツでは全国レベルで色々な部が活躍している。
その学校のグランド、去年から大規模な工事が行われていた。新しい施設を建て直し、グランドの改良、ボールの飛出し防止のネットも今より高いのを張ることにしたらしい。
かなりの大きな工事で、校庭の土も全部掘り返したので大きなトラックや重機なども出入りしていた。
確かに住宅街の道路にデカいトラックなどの出入りはイヤだったが、交通整理もちゃんと出ていたし、そのおじさんたちが暑いさなかもトラック先導して走ったり、冬のさなかも寒そうに交通整理してたので仕方ないかな~とも思っていた。
去年オットとフランスから帰ってきた時、車で家についてふと空を見上げると見慣れない風景が・・・私たちが留守の間にその高校のグランドに高い高いポールが立っていたのであった。
ボールの飛出しフェンスの支柱であった。「へ~あんなに高いもん建てたんだ」とその時はびっくりしたが、わりと呑気な局夫婦はそれ以上は何も考えずに、やがてその支柱も見慣れたものになっていったのだった。
しかし私たち夫婦が知らないうちに、その支柱が近隣住民の間で問題になっていたのであった。
今年になって回覧板が回り、このグランド工事について要望、質問を書く用紙が挟んであった。
その後その要望と質問の内容と高校側からの回答をまとめた回覧板がまた回ってきた。
ちょっと目を通してびっくり!
あんまり大きな声じゃ言えないが この辺の住民ってうるさいのよね。
支柱とそれに張るネットが一番問題になっていた。
「どうしてあんなに高くする必要があるのか?」とか 「台風の時はネットをたため」とか 「現在の建築基準に則していても竜巻などの場合は耐えうるのか?」とか計算式まであげて質問しているオヤジもいた。
この支柱を立てる場合はこの区では住民への説明は必要じゃなかったらしいが、いくら法律がそうとしても住民説明会の時(そんなのあったのも知らなかったが)その事を言わなかったのが気に入らないらしい。
「あんな支柱が立ったら家と土地の財産価値が下がる」らしい。
「支柱が見えないようにその前に樹木を植えろ」とかも そんな高い木をすぐさま植えるのは無理であろう。
それに竜巻が云々っていうのもね~ 竜巻の被害を受けるより交通事故にあう確率の方がはるかに高い気がするんだけどな(こういう比較って変ですかね?)
それにですね、このグランドの周りの環境(我が家も含む)元々そんなご大層な土地柄じゃないのである。同じ町内でも道を隔てて駅側の丁目が違う所は堂々たるお屋敷街だけど、この辺はそこに比べりゃ品下る土地、その支柱の近くにはもっと高さのある送電線もも建ってるし、今更財産価値が・・・なんて言えるほどじゃないっての。
それに学校側回答に書いてあったが、低いフェンスを乗り越えて近所の瓦にボールがぶつかって破損させたなんてことも稀にあったらしい。
これだけ(うるさく)おっしゃる方々がもしそういう被害を被ったらもっとうるさそうな気もするんですが・・・
それに、この工事の結果、良いこともあったのだ。地面が人工芝になったので砂埃はたたなそう。今までの古くて高さのあるブロック塀(脇を通ると危ないな~と思っていた)が取り除かれて低い土台に金属のフェンスになった。隣接する狭い道路(露出狂が出るので有名だったところ)は多少広がり見通しがよくなり安全になった。
そして一番良いことは近くの小学校の通学路にその高校の土地を歩道として使うことになったのだ。その道は私もよく車で通るのだけど、下校時間などはふざけながら走る小学生が危なくてひやひやした。道も広くなったしちゃんと歩道を通るように指導があれば、安全度も高まると思う。
せっかくの自分の土地、そうやって寄附してくれたのはありがたいと思うんだけど。
ってことで局家では 高い支柱<広がった道幅 ←ありがたさ って結論に達していたのであった。
ところがこの週末、玄関のチャイムがなったら見知らぬ二人のオジが訪ねてきた。
この高校の教師たちであった。
「ほにゃらら高校のものです。この○日にグランドが完成いたします。その記念とご迷惑をおかけしたおわびにご近所のみなさんにご挨拶いたしております。」だそうだ。
手に紙袋を持っている。
「本当に色々なご意見もちょうだいいたしまして、我々の説明不足も反省いたしております」と最初からすごく低姿勢である。
「いえいえ 別に家は何にも思っておりませんよ。却って道が広がってありがたいと思ってます」と言ったら先生方嬉しそうでその紙袋を置いて行った。
後で近所の犬友さんに聞いたら、そうとう色々文句が出てたらしい。
確かに住宅街の真ん中にあるグランド、朝練から始まって夜は7時くらいまで子供たちが使っているんだけど、その声もうるさいとか今更・・・
でも何十年も前からそこにグランドはあるのだし、新しく引っ越してきた住民はそれを承知のはずなのにな~ とも思う。
ボウズ頭で授業が終わると道具を背負ってグランドに走って行く野球部の子たちを見ると まあちょっとばかりのびのび運動させてやってもいいじゃないか とも思う。
なんか文句の言いやすいところに文句つけてるみたいで、あまりにも主張ばっかりするのってのもどうなんだろ? 少しは譲り合うところがないと余計世の中住みづらくなるような気がする。
先生たちがもってきた紙袋の中身はお菓子とタオルだった。「どらやきだね」とオットと映画を観に行くところだったので持っていこうかと思って開けたら 直径20cmくらいの特注どらやきにその高校の焼き印が押してあるもの。そしてもう一つの包はスポーツタオルでこの高校の名前がでかでかと印刷してあった。(どれだけ自分の学校好きなんだよってな話である)
オット曰く「よそで使えねえ・・・」
ちょっと離れた我が家くらいまで配ったんだから何十軒が対象だったのだろうか?お金も手間もかかってるのだろうけど 母校でもない高校の名入りのタオルってのは確かに使う気にならないものである。
と記念品選択のセンスはともかく「学校側も色々大変ね~」 と感慨深く、どら焼きは六等分して二度にわたって親子三人で食べたのであった。