局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

眼福

2013-03-08 01:03:32 | 見る(映画 劇場 美術館など)
ノートルダムドパリ 日本初公開のフランスミュージック シアター・オーブのこけら落とし公演の続きである。

色々統一感なく舞台も観ているけど、(ああこれを観られたってことで生きててよかった)と思う舞台は早々ないもんですが・・・

昨日は久々その感動を味わってしまった。

 ☆ さわりをどうぞ 

ストーリーや場面、歌、役者さんなどこまごま説明するのはそういう方々のブログにおまかせします(めんどくさがりなもんで)

ただその音楽 歌詞 歌唱力 ダンス 舞台装置 どれをとっても魅了された。(これから宝○とか観るのが怖いくらい)

 前から二列目 中央部分という良い席だった。同行は 舞台友N Mちゃんといういつもの観劇オバトリオである

感想を言うにはやっぱりざっとあらすじくらいは言わないと書けないのでざっと書くと

時は15世紀のフランス、パリ ノートルダム寺院の神父(フロロ) その醜さゆえに赤ん坊の時に捨てられてフロロに拾われて育ててもらって鐘つき男として働いているせむし男(カジモド)
そこに現れるジプシーたち その中にひときわ美しい少女(エスメラルダ) 彼女に一目ぼれしてしまう騎士フェビス その婚約者貴族のムスメ フロードリス

カジモドもエスメラルダに一目ぼれ。自分の醜さを改めて嘆く。

フェビスは自分にふさわしい婚約者がいるのにエスメラルダにも心をひかれる。エスメラルダも彼を愛す。しかしフロロもエスメラルダを愛して(っていうか彼の場合は自分のものにしたい、ありていに言えばやりたいって感じ満々)しまい、二人の邪魔をして、結ばれそうになったフェビスを刺してしまい、その罪をエスメラルダにかぶせる。

幽閉されるエスメラルダ 一度はカジモドのおかげで逃れるが、また捕まり、フロードリスに私とよりをもどすためにはエスメラルダを絞首刑にしろとせまられたフェビスによって死刑し処せられる。

それを笑ってみているフロロを殺すカジモド エスメラルダを最後まで愛したのは彼だったというお話。

語り手として (エリザベートの中のルキーニのような立場で)吟遊詩人のグランコワールがいる。


まったく魅力的で男をまどわせるってことが悲劇になってしまう可愛そうな美女。
しかし権力や財力を持っている男たちは彼女を一時の欲望の対象としか結局みていなくて、最後まで彼女を愛しつづけたのは醜いカジモド。
フェビスやフロロの身勝手さと エスメラルダの幼気な純粋さと妖艶さを併せ持つ魅力、カジモドの切なさが胸をうつ。

幕はない。最初からカテドラルの壁が目の前に存在している。

どの人もハンパない歌唱力。ダンスも迫力。エスメラルダは愛らしくグランコワール、フェビスはイケメン。作品としてのまとまりもいい。
いいなあ・・・基本安心して観てられるって・・・(よくみる某劇団はあたりはずれが多すぎるのでこう安心して観てられないのである)

舞台の使い方もとても立体的で 奥のほうの壁ではボルダリングをしながら踊るって感じ。紗の幕が途中に入って奥の方で殆ど裸のダンサーたちが踊っているような刺激的演出も。とにかくあまりみたこともないようで斬新でその演出が生かされていた。

ああ 色々説明するのもめんどくさい! とにかく観てよかった。舞台好きな方、観て損はないと思うからぜひご覧くだされ。これから梅田と愛知で公演もあるそうだ(おっかけたい気分である)

カーテンコールでは写真撮影OKだったので(これって嬉しいもんですブロガーとしては)

カジモドとエスメラルダ  ジプシーダンサーズ(素晴らしいアクロバティックなダンス)

 グランコワール役のリシャール・シャーレ氏はこの日が何かの記念日だったらしく(場内アナウンスが拍手で聞こえなかった)ワインをもらっていた。
 フィナーレ

あ~ また観たいなあ 時間とお金が許されるならば・・・

終わって興奮さめやらずの私たちは下の階のスペインバルで

 パエリアつまみにカヴァを飲んで しばし劇の余韻に浸ったのであった。
いつもは観劇したらさっさと解散 さっぱりしたものなんだけど、こういう流れになるのもこの作品を語り合いたいがためってことで私たちとしては珍しい展開だった。

















コメント
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