局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

季節の合間の着物

2013-10-03 00:22:27 | 着る
日にちが過ぎ去るのが早いこと

もう一週間過ぎてしまったけれど。

先週の金曜日、着物の会のOGのお姉さま方主催の会があった。



毎年自主的に開いている邦楽関係(三味線 篠笛 長唄)踊りの会である。
きちんとした舞台を借りてお師匠さんたちその会派の重鎮、某芸術大学卒業生たちプロ集団も客演もお願いして催す会。もはや主婦のお気楽芸の域を超えた会として存続している。

ワタシも尊敬する先輩諸姉なので拝見 and できる事はお手伝いをさせていただいているのだけど、今回は主催者の一人のお嬢さんの着付けと受付を頼まれた。

自分自身も久しぶりに着る着物なのに色々つつがなくできるのか?

それも九月の終わりというビミョーな時期。この前の週までは大変な暑さと台風であった。
暑いと嫌だな~ 大雨だと嫌だな~と心配しつつ



着物は決めた。単衣の訪問着(母からもらったもの)
長じゅばんは夏用の洗える絹のにしたけど、半襟は夏用の絽が付いていたが、それじゃあまりにも夏っぽくて季節の後とりで野暮ったいかなと悩む。
なるべく針は持ちたくないワタシ故、先輩に聞くとやはり絽じゃない方がいいわよと普通のバイアスのものに付け替えるハメになる。

針仕事得意なムスメに「ねえねえ 半襟つけてくれない?」と言ったら「う~~ん 手間賃は2千円ってところだね」と言うので自分でつけることにする(ぼったくりめ)

本当に着物の準備と言うのはめんどくさい季節に敏感になって日本の心を喚起させられるものである。

そしてまた帯で迷う。候補はこの三つ。

3

上から絽の夏の名古屋帯(原宿の中古屋で2500円だったほぼ新品 まだ値札つき) 中は呉服屋がおまけにくれた軽い袋帯 下は爪織のつづれ帯
色的には茶の夏帯がしまってよさそうだけどやはり夏すぎるかな~ つづれもいいけど同系色すぎてちょっとつまらないし・・・などと悩み、真ん中のシルバーを合わせたら案外マッチすることに気付く。

これに決めて、帯締めと帯揚げはどこかの駅ビルのワゴンで売っていた各千円くらいのシルバーのものを合わせてみた。誰だっけか着物好きの作家か女優が 帯締め&帯揚げはシルバーを持ってるといざって時にホントに便利と書いてあったので買っておいたのである。

草履もネットで買ったシルバーで鼻緒にビーズがついてるちょっとチャラいけど気に入ってるものがあるのでそれにしようと前の日準備。

こういった着物のコーディネートを考えるのもめんどくさいおしゃれ心を刺激するものである。



久しぶりの着物。奮闘の結果。なかなか綺麗に着られたので自分撮り。
この会場に来る途中の電車の中で知らないおばさんに「あら綺麗にお召になって ステキな刺繍ね~」と言われたが褒められたのは着物だったような気もしないでもない。

会場についてこの会を仕切る係りの人と打ち合わせしたり、友達のお嬢さんに着付けしたり。



開演前に舞台の上で出演者の方々と一緒に記念撮影したり お客様を迎える前にめんどくさいが気がひきしまる。

400席の会場。満席とまではいかなかったけどなかなかの入りであった。しばらくぶりにお会いする着物の会の先生や友人ともお目にかかれてうれしかった。

しかし受付の途中 来賓の案内をするので席を立って歩き出したとたん、草履の鼻緒を挟んでいる指の内側の筋肉が突如攣ってしまった。
アイデデデデって所だが、気づかれないように引きつり笑いでごまかし、一旦トイレにかけこみ草履を振り落として足袋も脱いで足の指を反転させるなんて危機的状況もあったが、どうにかこなす。

普段は履いているオーダーの草履は(会の先生のコネで工場の卸値段でお安く作ってくれるのだ)絶対にこんなことはなかったのに、やはりネットで買ったものだと足に沿わなかったようである。着物や帯やその周りの小物は案外中古なんかの安物でもごまかせるが、草履って大切ね~とつくづく思った。
演奏も踊りも毎年確実にレベルアップしていく出演者たち。主婦のかたわら、この暑かった夏の間に精進していらしたであろう先輩方に脱帽する。

だってみんなワタシよりちょっとからかなり年上の方たちである。ワタシもめんどくさいなんて言ってる場合じゃないですね。



コメント (8)
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