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局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

秋風が運んできたもの

2013-10-19 00:11:12 | 読む
珍しくウツっぽい一週間であった。

主な原因は↓




イヤミスって言葉があるらしいが(湊かなえ氏などの面白いけど読後イヤーな気分になるミステリーを指すらしい)、この本はワタシにとってイヤ小説であった。

 アマゾン ☆ 

 家の中は綿埃だらけで、洗濯物も溜まりに溜まり、生え際に出てきた白髪をヘナで染める時間もなく、もう疲労で朦朧として生きているのに母は死なない。若い女と同棲している夫がいて、その夫とのことを考えねばならないのに、母は死なない。ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?親の介護、姉妹の確執…離婚を迷う女は一人旅へ。『本格小説』『日本語が亡びるとき』の著者が、自身の体験を交えて描く待望の最新長篇。

↑内容の紹介より

ねっ イヤそうでしょ。
主人公とその母の年齢が我が身と似通ってるあたりでもイヤだ。
別に私の母が毒親ってわけじゃないし、オットに若い女がいるわけじゃない(多分w)けど。

それにしても他人事、お話じゃすまされないリアリティがありすぎるわけね。

それに加えて悪いことにこの一週間で立て続けに かなり親しいと言える範疇の友人三人から悩みをうちあけられてしまった。
曰く
「姉妹のつれあいが事業に失敗して借金多額 住む所もなくなる 年老いた母親に告げるのがツライ」
「ダンナがもう三年仕事がない。さすがに別れようと思うけど相手が無職ってのは理由にならないんだって」
「離婚されちゃった 家庭内離婚だったんだけど修復できると思ってた」

↑重いよ・・・
幸せ自慢も時にはうんざりするけど、まだそっちの方がいい。これだけは誇れるけど私自身他人の不幸は蜜の味と思える人種じゃないのである。むしろ幸せな人からおすそわけもらって生きていたいちゃっかりさん。

それにしても50女の悩みってのはなんて救いようがないんでしょうか?
若い子たちだって悩むけどね、 失恋、進路なんかで。

でも母の遺産の主人公も言ってたけど、若いうちは本当にやり直せるリセットができやすいけど この年になると本当のリセットってできないものなのよね~。
身体的なおとろえもあるし、積み上げてきた半世紀は否定できるものじゃないし、そこで生じたシガラミは切り捨てられるもんじゃないしさ。

その状態で読み始めたこの本は鬱々気分に拍車をかけてくれた。だったら読むなだけど読ませるだけの筆力があるんだもの。この人の本格小説(題名です)もおもしろかったな。日本版 嵐が丘みたいで。

オットはこのところ多忙をきわめ、日曜以外の週に半日×2の研究日もほぼ出勤。こういう時に自分のウツ気分を話してもめんどくさがられるのがオチなので話せないし。
気分転換しなきゃね。

ってことで
明日は若いワイン友たちと遠足行ってきます。







コメント (6)
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