局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

クローゼットの恐怖

2013-10-13 01:07:45 | 様々な思い
つくづく嫌だなと思ったのは三鷹の女子高生がストーカーによって刺殺された事件である。

警察の対応、出会いのきっかけとなったFBの功罪など色々考えさせられる所はあるんだけど、生理的にというか心底震撼させられたのは、犯人は被害者の家にしのびこんでクローゼットに隠れていたという点。

スティーブン・キングの初期の作でクージョという話をご存じでしょうか?


☆ ここ

話としては単純で 狂犬病にかかった巨大なセント・バーナードが人を襲う話。ヒロインである母親はこの犬の体当たりによって壊された車に閉じ込められて幼い息子を熱中症で失う。

多分この話の中だと思うんだけど(違ってたらすみませぬ 何しろ後味が悪すぎる話で読み返して確かめる気にちょっとならない故)、登場人物(多分ヒロインか息子だったような)が想像上の魔物がクローゼットの中に潜んでいるという妄想に苦しめられる描写があったのだ。

クラウンの形をした殺人鬼なのか 得体のしれない怪物だったのかそれもうろ覚え・・・

本を読みながら、クローゼットの中の恐怖を想像してかなりぞっとさせられた覚えがある。

そしてこの事件、リアル スティーブン・キングじゃないですか。

安全であるべき自宅、親しんだ生活空間。 そこに憎悪の体現者が侵入し、隠れていたという事。
そしてそれが、少女の帰宅を知り、声を聞きながら 殺害すべきタイミングをみはからってそこから飛び出してくる・・・

悪夢以上の最大限の恐怖を人生の最後で味わわされた彼女があまりにも可愛そうである。

愛の裏返しの憎悪じゃなくて邪な独占欲が絶たれ、未熟なプライドを否定されて起こしてしまったような気もする。
それを引き起こしたのは、リアルには出会うことはなかったような若い二人が出会わされてしまったネットという環境。
この子より年はいってるけど女の子を持つ親としてはホントに複雑である。






コメント
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