水曜日・・花組鑑賞
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/cb/0afe9677859489527198c6e0b7ad5aa9.jpg)
フランス革命期に実在した詩人、アンドレア・シェニエの半生 令嬢マッダレーナとの恋 彼女に叶わぬ想いを抱いていた使用人ジェラールは革命の闘士として出世し、マッダレーナは落ちぶれていた。シェニエは革命政府による裁判で死刑の判決を受け、マッダレーナは彼と一緒に死刑になる予定だったら若い女性の身代わりになり 共に断頭台へ
↑ものすごく乱暴なあらすじ。
久しぶりに(と言っちゃ悪いが)楽しめた宝塚舞台だった。細かい事言えばきりがないけど、ストーリーに破たんがなくて見ていて理解できるってありがたい(そうじゃない脚本 演出もあるんだもの)それにこの時代、悲恋って言うのはこの劇団にマッチしていると思うから。
蘭トムさんと蘭はなさんの安定感。ちょっと地声気味の蘭トムさんの歌も慣れた。準トップのジェラール役の明日海さんはとにかくどの角度からみても美しい。歌もお上手になってきた感あり。ただ前から気になってたけどダンスが微妙にリズムがずれるのよね(遅く)
トップになったら他をリードする役目になるんだろうに・・ あと思い切りに欠ける気がする。
今回注目したのは黒天使の柚香さん この人も相当な美貌。明日海さんとの絡みが耽美的で良かった。これから楽しみ。
日曜日 オットと美術館へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/fe/80cd1f54f434034e5b96b0a1efd541bc.jpg)
こちらである。私はルソーの絵が好きでぜひ見たいと思っていたのだが、彼の絵は4枚しかなかった。 しかし他の興味ある画家の絵画にめぐりあえ ワタシにとって興味深い鑑賞となった。
パリの入市税関に22年間勤めながら、幻想的な独自の世界を創造したアンリ・ルソー。日本にも多くのファンをもつ“税官吏ルソー”の作品4点を出発点に、ルソー以降、世界中で見出された「素朴派たち」、そして心の中に深い闇を抱えながらも、創作に生きる意味を見出した「アウトサイダーたち」の作品を展示します。特に美術の専門教育を受けず、ただ描きたいという強い衝動によって創作を行った素朴派やアウトサイダーたちは、どのような経緯で作品をうみだすに至ったのでしょうか。本展では、開館以来、素朴派とアウトサイダー・アートに注目してきた世田谷美術館のユニークなコレクションによって、何が彼らを創作に導いたかをさぐります。「余暇」「晩年」「放浪」「心の中」などのキーワードをもとに、関連する近現代の作品も合わせて約140点を展示。美術を専門とするわけではなく、ごく普通の日常生活をおくる私たちにとって、美術とともに生きるとは何かを考える企画です。(美術館サイトより)
ルソーのように他に職業を持っていて趣味的に絵を描き、見いだされた画家たち。農夫や職人、プロレスラー、政治家(ウィンストン・チャーチル)彼らを画くことに向かわせたエネルギーってものが興味深い。
そして晩年(70歳代)になって絵を描きだした画家たち。グランマ・モーゼスの温かい作品は見ていて心地よかった。
反対に心がざわざわさせられたのが心を病んでいる人、精神病院に入院している患者たちの作品。惹きつけられる芸術性はあるんだろうけど怖い。作品中の人物の目が特に怖い。逝っちゃってる目。
そしてガツンとやられたのがこの方の作品集である。
絵にして伝えたい―久永強
カメラ店を営んでいた久永強は、ある時画家・香月泰男がシベリア抑留体験をもとに描いたシベリア・シリーズを見て衝撃を受けます。「私のシベリアはこれではない。」久永は、封印してきた自らのシベリアを伝えるため、絵筆をとりはじめました(美術館サイトより)
シベリア抑留って不毛地帯で読んだりドラマを見たりして知ってはいたけど、それを体験した方の描いた絵は衝撃だった。
一日ほんの少しのパンと薄いスープだけの食糧しか与えられずに厳寒の中での過酷な労働。
普段寡黙な仲間が附かれたように母の美味しい料理の思いでを語り、その次の朝に物言わぬ死体となっていた。
死体も一日放置されてカチカチに凍りつき、埋葬するため時にそっとおろさないと砕け散ってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/c3/1d0709cea7089b8925b568b67769afd8.jpg)
部屋に飾って鑑賞するような絵じゃないけど突き動かされて描かなくてはいられなかった絵画たち。
涙を誘われたのが この絵だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/0d/9741baa463124e27767f41e3e4120e51.jpg)
鳥になれたら飛んで故郷に帰りたいのが 後ろ姿に表れていて・・・
ありがたいことに今の私は飢えも知らず、拘束もされていない。それを当たり前に享受している自分の贅沢さ、たまには自覚してありがたいと思わなくちゃいけないのよね。
自由っていうのは無くなってからそのありがたみに気付かされるのかもしれない。
考えるきっかけをいただけたことに感謝。
この展示おすすめです。11月10日まで。 世田谷美術館 ☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/cb/0afe9677859489527198c6e0b7ad5aa9.jpg)
フランス革命期に実在した詩人、アンドレア・シェニエの半生 令嬢マッダレーナとの恋 彼女に叶わぬ想いを抱いていた使用人ジェラールは革命の闘士として出世し、マッダレーナは落ちぶれていた。シェニエは革命政府による裁判で死刑の判決を受け、マッダレーナは彼と一緒に死刑になる予定だったら若い女性の身代わりになり 共に断頭台へ
↑ものすごく乱暴なあらすじ。
久しぶりに(と言っちゃ悪いが)楽しめた宝塚舞台だった。細かい事言えばきりがないけど、ストーリーに破たんがなくて見ていて理解できるってありがたい(そうじゃない脚本 演出もあるんだもの)それにこの時代、悲恋って言うのはこの劇団にマッチしていると思うから。
蘭トムさんと蘭はなさんの安定感。ちょっと地声気味の蘭トムさんの歌も慣れた。準トップのジェラール役の明日海さんはとにかくどの角度からみても美しい。歌もお上手になってきた感あり。ただ前から気になってたけどダンスが微妙にリズムがずれるのよね(遅く)
トップになったら他をリードする役目になるんだろうに・・ あと思い切りに欠ける気がする。
今回注目したのは黒天使の柚香さん この人も相当な美貌。明日海さんとの絡みが耽美的で良かった。これから楽しみ。
日曜日 オットと美術館へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/fe/80cd1f54f434034e5b96b0a1efd541bc.jpg)
こちらである。私はルソーの絵が好きでぜひ見たいと思っていたのだが、彼の絵は4枚しかなかった。 しかし他の興味ある画家の絵画にめぐりあえ ワタシにとって興味深い鑑賞となった。
パリの入市税関に22年間勤めながら、幻想的な独自の世界を創造したアンリ・ルソー。日本にも多くのファンをもつ“税官吏ルソー”の作品4点を出発点に、ルソー以降、世界中で見出された「素朴派たち」、そして心の中に深い闇を抱えながらも、創作に生きる意味を見出した「アウトサイダーたち」の作品を展示します。特に美術の専門教育を受けず、ただ描きたいという強い衝動によって創作を行った素朴派やアウトサイダーたちは、どのような経緯で作品をうみだすに至ったのでしょうか。本展では、開館以来、素朴派とアウトサイダー・アートに注目してきた世田谷美術館のユニークなコレクションによって、何が彼らを創作に導いたかをさぐります。「余暇」「晩年」「放浪」「心の中」などのキーワードをもとに、関連する近現代の作品も合わせて約140点を展示。美術を専門とするわけではなく、ごく普通の日常生活をおくる私たちにとって、美術とともに生きるとは何かを考える企画です。(美術館サイトより)
ルソーのように他に職業を持っていて趣味的に絵を描き、見いだされた画家たち。農夫や職人、プロレスラー、政治家(ウィンストン・チャーチル)彼らを画くことに向かわせたエネルギーってものが興味深い。
そして晩年(70歳代)になって絵を描きだした画家たち。グランマ・モーゼスの温かい作品は見ていて心地よかった。
反対に心がざわざわさせられたのが心を病んでいる人、精神病院に入院している患者たちの作品。惹きつけられる芸術性はあるんだろうけど怖い。作品中の人物の目が特に怖い。逝っちゃってる目。
そしてガツンとやられたのがこの方の作品集である。
絵にして伝えたい―久永強
カメラ店を営んでいた久永強は、ある時画家・香月泰男がシベリア抑留体験をもとに描いたシベリア・シリーズを見て衝撃を受けます。「私のシベリアはこれではない。」久永は、封印してきた自らのシベリアを伝えるため、絵筆をとりはじめました(美術館サイトより)
シベリア抑留って不毛地帯で読んだりドラマを見たりして知ってはいたけど、それを体験した方の描いた絵は衝撃だった。
一日ほんの少しのパンと薄いスープだけの食糧しか与えられずに厳寒の中での過酷な労働。
普段寡黙な仲間が附かれたように母の美味しい料理の思いでを語り、その次の朝に物言わぬ死体となっていた。
死体も一日放置されてカチカチに凍りつき、埋葬するため時にそっとおろさないと砕け散ってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/c3/1d0709cea7089b8925b568b67769afd8.jpg)
部屋に飾って鑑賞するような絵じゃないけど突き動かされて描かなくてはいられなかった絵画たち。
涙を誘われたのが この絵だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/0d/9741baa463124e27767f41e3e4120e51.jpg)
鳥になれたら飛んで故郷に帰りたいのが 後ろ姿に表れていて・・・
ありがたいことに今の私は飢えも知らず、拘束もされていない。それを当たり前に享受している自分の贅沢さ、たまには自覚してありがたいと思わなくちゃいけないのよね。
自由っていうのは無くなってからそのありがたみに気付かされるのかもしれない。
考えるきっかけをいただけたことに感謝。
この展示おすすめです。11月10日まで。 世田谷美術館 ☆