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萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

第78話 冬暁 act.8-side story「陽はまた昇る」

2014-08-22 23:10:00 | 陽はまた昇るside story
intersection 交錯の途



第78話 冬暁 act.8-side story「陽はまた昇る」

発信履歴からコールして3つめ、応えてくれた。

「オツカレサン宮田、黒木の熱が伝染って入院かね?」

揄うようなテノールに笑いたくなる。
電話相手は調布の七機隊舎からでも新宿の公園が見えるのだろうか?
そう想わされるほど何でも解かってしまう、このアンザイレンパートナーに英二は笑った。

「おつかれさまです、国村さんの推理通りだよ?出先で熱がでたので一晩休ませてください、明日の朝7時には戻ります、」

朝7時に戻れば訓練から間に合うだろう?
それは自分だけの予定じゃない、その相手に電話ごし上司も笑ってくれた。

「はい了解、入院中に悪いけど携帯の電源切るんじゃないよ?黒木は明日も休ませるから宮田は遅刻ナシで戻って下さい、看護師サンにもよろしくね、」

からり指示してくれる声は「初めからそのつもり」が笑ってくれる。
こんなふうに言わないでも解かってくれる信頼は温かい、そして申し訳なくて頭下げた。

「ありがとうございます、いつも無理をすみません、」

本当に、自分は無理ばかり押しつけている。

まだ任官2年目の自分が警部補の上司にワガママを徹す、こんなこと普通は許されない。
自分たちは同齢でザイルパートナー同士、けれどピラミッド体質の警察社会でこんな序列違反は本来無理だ。
だから今も明らかに嘘吐いている外泊申請は無分別で我ながら困って、それでも上司で先輩は大らかに笑ってくれた。

「仕方ないね、アンザイレンパートナーに熱こじらされると厄介だからさ?きっちり一晩でナントカしてきな、イイね英二?」

軽やかなトーン笑ってくれる言葉は温もり篤い。
この篤実は自分の向こうも見つめている、その想いに笑いかけた。

「ありがとな、光一。ちゃんと治して戻るよ、」
「よろしくね、じゃ、また明日、」

また明日、こんな日常の台詞に笑って通話を終えてくれる。
その厚意とふりむいた雪の公園、携帯電話ポケットに仕舞うダッフルコート姿へ笑いかけた。

「周太、電話終わった?」

笑いかけた雪の森、ライトグレーのダッフルコートが振り返る。
くせっ毛やわらかな黒髪ゆれて振り向かす、その顔に心臓が軋んだ。

―痩せた、周太…体調が、

あらためて見つめた顔が細い。
元から華奢なところがある、けれどこんなに顎のライン細くなかった。
それでも顔色は悪くない、眼差しも穏やかに澄んで変わらない瞳が微笑んだ。

「ん、終ったよ…公園出よう?」

声も変らない笑顔は温かい、でも少しだけ変わった。
この違い何に起因するのか今は考えたくない、ただ幸せだけに歩み寄った。

「周太、出たらどこ行きたい?」

名前を呼んで笑いかけてダッフルコートの手を繋ぐ。
指くるんだ手は相変わらず少し小さくて、けれど少しだけ節太くなった。
いくらか逞しくなっている、その理由ごと繋いだ手をコートのポケットにしまいこんだ。

「…あ、」

ポケットの手に小さな声がため息吐く。
くるんだ掌そっと力こめながら温もりに笑いかけた。

「周太こそ手が冷えてるよ、まだ雪残ってるし寒いもんな?」

この冷え方は緊張の所為だろう?

そう解かるけれど今は知らんふりしていたい、だって普通の幸せが今欲しい。
きっと今夜は現実から知らんふり出来るはずもなくて、だからこそ今ひと時の幸せに隣も微笑んだ。

「ん…寒いね?寒いなか待たせてごめんね、英二、」
「雪の寒いのは好きだよ、」

笑いかけ手を繋いだまま歩きだす。
コートのポケットのなか繋いだ手ゆっくり温まる、この温もり離したくない。
それでも明日の朝には離れてしまう、だから今少しも逃したくない時間に訊いてくれた。

「あの、先週の救助おつかれさま…奥多摩の雪たいへんだったでしょ?」

こんな会話は久しぶりだな?
この声に訊かれることが唯嬉しい、その想い素直に笑いかけた。

「真白で綺麗だった、周太に見せたかったよ?」
「ん…てれびで見てました、美代さんにも聴いたけど、」

答えてくれる声なんだか羞んでいる。
何を恥ずかしがっているのだろう?すこし考えて尋ねた。

「周太、積雪量を美代さんに聴いてくれるなんてさ、そんなに俺のこと気にしてくれてた?」

だったら嬉しいな?
そんな願望と笑いかけた隣、黒目がちの瞳がそっぽ向いた。

「…しりません、そんなことより公園でたらどこいくの?」

そんなことより、なんて冷たいよ周太?

気にしてくれてるのか自分には大事で「そんなこと」なんて言えない。
けれど言ってくれる横顔に傷ついたことすら嬉しくてポケットの手握り笑った。

「周太のリクエスト無いなら俺の行きたいとこ行くけど、周太?」
「…ん、なに?」

まだ瞳そっぽ向いたまま、だけど相槌してくれる。
こういう感じは懐かしい、その記憶に笑いかけた。

「オールで呑むか?」

この台詞は1年3ヶ月前も笑いかけた、そしてあの夜を選んだ。
このこと君も憶えてくれている?そうあってほしい願いに続けた。

「大学の時にさ、サークルやコンパで終電逃すと仲間と朝まで呑んだんだ。ビジネスホテルに泊まって呑むんだけど、そこでいい?」

あのとき夏の終わりだった、あれから二度目の冬だ。
もう季節ひとめぐり半してしまった、それでも自分はあの日を忘れられない。
そして君も憶えていてくれるなら?そんな願いに黒目がちの瞳は穏やかに笑ってくれた。

「いいよ、ゆっくり話せるの今夜の後いつかわからないし…任せるから、」

ほら、あの日と同じ言葉が還ってくる。

『いいよ…呑むんだろ、朝まで。ゆっくり話す時間、今夜の後はいつか解らないし。場所とか宮田に任せるから』

ぼそりと答えてくれた、あの声も貌も忘れるわけがない。
少しぶっきらぼうで恥ずかしそうだった、けれど今は穏やかに笑って見あげてくれる。
あのときと違う声と貌、それでも首すじ染める薄紅色はあの夏の終わりと同じで、そして繋いだ手は温かい。

このまま君と、ずっと。



(to be continued)

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残暑雑談:晩夏の夜咄×今昔物語集

2014-08-22 23:00:00 | 文学閑話散文系
宵に涼んで、



残暑雑談:晩夏の夜咄×今昔物語集

八月葉月、残暑お見舞い申し上げます。

って聴き慣れた言い回しだと思いますけど、
目上の人に宛てる時は「お見舞い」→「お伺い」が正しいそうです。
元より「見舞う」は同等or目下に対して使う言葉、なので敬語「伺う」を使う方が正しいんだとか。

夏と言えば残暑見舞いの他にも海とか西瓜とか、
呑兵衛なら冷酒にビール、甘いモン好きなら寒天菓子・かき氷とかアレコレあると思うんですけど、
夏場の和菓子屋では水まんじゅう見かけますが、アレは冷水浮べて水ごと食べるそうですけど元来は冬が旬だと聴いたことがあります。

なんて書くと夏って意外なモンが多いなとも思いますが、
夏になるとテレビも怪談モノ大概やりますけど、怖いと涼しくなるカンジする所為なんですかね?
大学のとき家庭教師+塾講師のバイト掛持ちしてたんですけど、生徒全員が怪談話好きで休憩時間にナンカしら話しました。
ああいう怪談話ネタで小説書こうとかは思わないんですけども、ネタという意味ではカナリ持っています、笑
で、怪談話でいちばん怖いかなって思ったのは、

『今昔物語集』巻第二十七 本朝付霊鬼 

この第27巻は怪奇譚集なんですけど、ソコラのホラー映画とは違う怖さがあります。
いわゆる「得体が知れない」恐怖、心理の底にあるモン揺するカンジでじわじわくる怖さです。
短編集なんですけど物語の舞台は京都市中全般、粟田口とか一条戻橋とか宇治橋とか地名リアルに出てきます。
で、コレ読んじゃってから京都を歩くとドコ歩いていても怪奇ツアーになっちゃうんですよね、笑
そんなカンジなので修学旅行とかで京都に行くならガイドブックとしておススメです、

ついでに、京都怪奇譚ツアーな話ですけど、
自分が行ってみてうわーと思ったのは東山安井あたりの六道珍皇寺。
六道=地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天界 といった仏教にある六つの世界の総称ですけど、
ソンナ名前を関するだけあって地獄の役人だった小野篁が地獄への通勤に使っていた井戸があるらしい寺なんですが、
ここに小さな祠みたいなお堂があるんですけど、ソレが×の板を打ちつけられて封印みたいのがされているのがリアル妖しい雰囲気でした。

この東山界隈は夜に歩くと空間ちょっと変わるカンジで、
京都の大学に在学+就職も京都な友達がいるので学生時代から何度も遊び行ってるんですけど、
友達と二人で飲んだ帰り道、近道しようか思った小道や寺社がヤタラ真っ暗な時があって止めたこともありました。
まあ、千年も都やってた所なんで色んなモンがいても不思議じゃないのかなーとか思います、笑

なんとなく怪談系の話になっちゃいましたけど、苦手な方いらしたらすみません、笑

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short scene talk ふたり暮しact.66―Aesculapius act.79

2014-08-22 19:41:00 | short scene talk
二人生活@帰省7本宅浴場
Aesculapius第5章act.8-9の幕間



short scene talk ふたり暮しact.66―Aesculapius act.79

「雅樹さん、新しい木の香するよ?佳い匂いで広くって気持イイね、(御機嫌笑顔)(木の縁の風呂ってイイねっ嬉)」
「うん、佳い匂いだね、檜の香だけど光一は好き?(笑顔)(って檜の香だけじゃない水仙みたいな甘いこの香は照×悶々スタート)」
「うんっ、檜はイイね、このウチの山から伐らせてもらったんでしょ?(御機嫌笑顔)(自分ちの木でつくるってナンカ有難みあるね)」
「そうだよ、杢田さんが選んで伐りだしてくれて、光一の家具もウチの山の木だけど(笑顔×照)(ああ光一の肌が湯気で火照りだした桜色きれい萌照どうしよう僕ちょっと悶々)」
「ん、あの家具ドレも大好きだね、ね、タイルの蒼い模様もイイカンジだねっ、風呂のタイル石もイイね、(御機嫌笑顔)(思った以上にイイカンジだねっ嬉)」
「この木の縁と浴槽の石造は昔も同じだったよ、光一、背中流してあげようか?(笑顔×照)(今ちょっと見られると恥ずかしいから背中向けてもらう方が照悶々)」
「ん、頭も洗ってねっ(上機嫌笑顔)ね、こんだけ広い風呂だと一緒に入るの窮屈じゃなくってイイね、(マンションの風呂ちっと狭いからね)」
「そうだね、湯島の家だと二人一緒はすこし狭いから(笑顔)(狭いと逃げ場ないんだよね僕それで前も困ったし照ここなら広いし湯気で誤魔化せるかな照悶々)」
「でも狭いとくっつけてイイよ?雅樹さんに抱っこしてもらって浸かるの好きだもん、(極上笑顔)(あれしてもらえるの俺だけだもんねふふふんっドヤ御機嫌)」
「あ、照真赤(あああ光一そんなこと言っちゃダメだよ反応しちゃうよ僕どうしよう照悶々なんとか納めないと難しいコト考えごとしよう)」
「雅樹さん背中流すのホント上手いね、きもちいいよ?(御機嫌笑顔)(俺もお返しするもんねっ肩も揉んであげたいね雅樹さんオツカレだし)」
「そう?(笑顔)(脳はタンパク質とビタミンBが欠乏するとダメなんだ脳内ホルモンのバランスが崩れる喘息には)」
「ね、こんどは俺が背中流してあげるねっ(御機嫌笑顔)(雅樹さんの肌すべすべ洗うの楽しんだよねっこれ出来るのも俺だけだもんふふふんっドヤ嬉)」
「え、(まだ治まりきってないよダメだ待って光一そうだ)先に頭洗ってあげるよ?(笑顔)(その間に治まれ難しいコト考えよう喘息に使う薬は)」



気分転換に会話短篇UPしました。雅樹と光一@本宅入浴の攻防です、笑

Aesculapius「Chiron 智者の杜9」校了しました、雅樹と光一@縁側から庭の夜涼みです。
第78話「冬暁8」これから加筆校正します、英二と周太の再会シーンです。
それ終わったらAesculapiusの続きか短編連載を予定しています。

取り急ぎ、



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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚189

2014-08-22 01:03:02 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚189

1月最初の土日、花サンとの雪山から帰宅して花サンと歯医者のメールに返信して、
それから3通目@御曹司クンに返信したら電話が来て、

「そのへん話したいから…明日とか時間つくってくんない?」

なんて言われた翌日月曜、フツーに仕事へ行った。
正月明けの職場はナントナク休み気分で、だけど相変わらず忙しくて、
そして特設だったはずのプロジェクトチームは解散しないまま第2弾をこなしていた、

「なー元の所属に帰れるって話だったのに、いつだろな?」
「このまま延長されそうだよね、今回の次第ではさ、笑」
「延長かーキツイけど慣れても来たからなー、」

ってカンジの会話たまにしながら仕事&同僚お互い慣れてきていて、
本音のとこ今のままでも良いかなーなんて自己都合もあった、
だって元所属に戻ったら席は御曹司クンが目の前だ、

っていうか御曹司クン+花サン+坊ちゃんクンもいる、
ソンナとこに今さら席が戻ったらアレコレメンドクサイことになるだろう?
そういう予想は簡単だったから今のままでいいかーなんて考えながら仕事して終業後、20時過ぎくらいに上がった、

で、エレベーター乗ろうとしたら御曹司クンが飛びこんで笑った、

「はー…捕まえれた、おつかれー、笑顔」

ホント捕まった感だよね?笑
なんて感想と笑って言ってやった、

「待ち伏せしてたワケ?笑」
「ある意味そう、」

ってカンジに即答うなずかれて、ちょっと困った。
待ち伏せするほど待ちかねられていた、そんな相手の本音を今から聴くことになるワケだけど、

たぶん話長くなるんだろな?でも月曜から遅くなるのキツイなー、

とか正直なトコ思うわけで、
だから正直なまんま言った、

「月曜だし1時間きっちりで帰るよ?笑」

週末は出掛けて雪山で、ソレで月曜から飲みとかホントのトコキツイ。
だから出来るだけ早く帰って寝たいなーって本音に御曹司クンは少し凹んだ、

「なーそんなに俺の誘いって迷惑?凹」

その質問ちょっと回答迷うよね?
なんて正直な感想そのまま言った、

「友達づきあいは楽しいけどね、今回みたいなことは迷惑、笑」

まだ職場ビル内、だから敢えてボカした言い方した、
御曹司クンも花サンも同僚、ソレが揉めてるなんて職場空気に悪い。
だからボカした糸を当然理解したろう御曹司クンは黙りこんで一緒にエレベーターを降りた、

今の台詞かなりダメージ力あったかな?

そんな横顔にちょっと可笑しかった、
これだけ凹んでくれるなら少しは解かってくれたろうか?そう期待しながら訊いてみた、

「で、なに系の店に行きたいワケ?笑」

理由なんであれ凹ませたのは可哀想だ、
だから行先に譲歩したら御曹司クンは言った、

「おまえん家に行きたい、」

こいつマジなに言ってんだろね?
こんなメデタイ返答に笑ってやった、

「却下、笑」
「うぅ、そんな即答で拒まなくてもイイじゃんかー凹」
「ダメモト言ってる分だけ時間減るけど?笑」
「う、じゃあ俺の好きなトコ行く、」

なんてカンジに話まとまった先は昨冬、一年前のクリスマスに行った店だった。
で、お決まりなジントニック頼んだら届いた一杯目、同じモン2つ来たから笑った、

「おまえいつもビールじゃん、なに真似っこしてくれてんの?笑」
「俺も今日はジントニックな気分なだけだし、拗」

って返事してくれた貌は拗ねながらナンカ照れてて、
こういう貌されるとあんまり憎めないなー思いながら呑みはじめたら御曹司クン訊いてきた、

「あのさー…やっぱオマエの中で俺ってワルモノで邪魔者?」

あ、こういう質問って切ないな?って正直思った、

邪魔者アツカイ悪役ワルモノなんて誰でも嬉しくないけれど、
それは御曹司クンみたいなヤツにとったら慣習化している感覚かもしれない?
そんなこと想ったまんま質問返しで訊いてみた、

「おまえがバイでゲイだから邪魔者ワルモノになってるんじゃない、ってコトは解ってる?」

そこんとこ勘違いしないでほしいな?
そう笑ったグラスの向こう暗い照明の下、たぶん赤くなった御曹司クンが言った、

「っ、そんなハッキリ言うなよバカ(照拗)…でも、ありがと、」

こんな返事なら解かってるのかな?
そんな相手に遠慮なく訊いてみた、

「なんでありがとうナンテ言うワケ?笑」
「だって、俺のこと差別とかしてないじゃん、そういうの嬉しいから、」

そう答えて御曹司クンちょっと笑って、その笑顔がなんだか哀しかった。
こんなふうに素直に「差別とかしてない」とか「嬉しい」なんて言うアタリ御曹司クンの孤独感は強くて、
それだけ孤独だから花サンにも結局は酷いヤツにしかなり得ていない、そういう行き違いみたいなものが哀しかった、

もし御曹司クンがゲイでもバイでも無かったら違うのかな?

そんな仮定形を考えても仕方ないんだけど、
でも昨日一昨日ずっと見ていた花サンの手首を想うと遣りきれなくて、
そこらへん御曹司クンにも解ってほしい、ナンテ想うこと自体が自分も甘いかもしれないけど言ってみた。

「おまえ、年越カウントダウンの後で花サンの手首って見た?」

たぶん見てなんかいないだろう?
そんな予想通りに俯き加減の声が応えた、

「見てねーけど…見てるわけ無いじゃん、」
「だったら見てみな?」

即答して見た向こう御曹司クン目が大きくなって、
なんでだろ解らないって顔するから教えてやった、

「おまえが少しでも花さんのコト大事に想うなら、ちゃんと向きあいな?おまえの身勝手が付けさせた傷だから、責任ないとは言えないだろ?」

花サンが自傷行為するのは死ぬためじゃない、生きてる確認したいだけ。
痛覚にすら縋っても生きてる実感していたい、そういう生き方を否定することはしてほしくなかった。
きちんと向きあって受けとめて、それから謝って自傷の原因点を償ってほしい。それくらいの誠意は期待したい相手は言った、

「でも俺には田中さん、心開かねーもん…おまえとは違う、」
「おまえも花サンに心開いてないだろ?だから会話にならないんだろが、」

想ったまま率直に言ってやっぱり困るな思った、
御曹司クンと花サンはお互いに歩み寄るツモリが結局ない、それなのに寄添っちゃった時間がある、
そこには恋愛感情ゼロってことは無いと信じてあげたかった、でもそれは御曹司クンの為より花サンの為でしかない、

なんて自分の考えを気づけないまんま御曹司クンは言った、

「別にイイもんね、どーせ元から会話なんかホントには出来ないしさー…おまえみたいに言わないで解かってくれるのが嬉しいし、大好きになる、」

今すでに会話成立58%って気がするけど?

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Aesculapius「智者の杜9」とFavonius「少年時譚 act.35」読み直したら校了です。
その校正が終わったら第78話の続きを予定しています、

この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるバロメーターにもしてるので。
楽しんでもらえてたら嬉しいんですけど、ってことで短いけど続きです、笑

取り急ぎ、



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深夜雑談:偏差値×大学とその先

2014-08-21 02:22:08 | 思考雑談
深夜雑談:偏差値×大学とその先

夏休み終盤っぽい雑談します、で、受験&大学ネタです、笑

高校3年生は受験の夏→夏を制する者が受験を制するなんて言いますが、
夏なら志望校&学部も決待ってると思いますけど、よく勘違いされがちなのが、

テスト成績=適性 ←コレ一概に言えないです。

入試レベルで適性判断するなら専攻科目の教科は偏差値70超からの勝負になります、
大学は専攻科目のオタクになるトコです、で、偏差値70超+他の苦手科目で均した結果その大学に入ってるやつもいます。
上位校になると専攻科目の偏差値75超は普通にいます、だから専攻メインの二次試験で差が開いて正規合格と補欠合格では実力格差がデカいです。
一次試験のセンター試験スコアは適性を示すというより基準点、二次試験の専攻科目で論述式になると専攻得意なヤツとの実力差がはっきり出ます。

そんなカンジなので偏差値60台は得意科目その専攻に適性アリとか思うと大間違い、もっと出来るヤツにプライド挫かれるとかザラな話です。
ようするにセンター試験のスコア=合格確実とは言えないし、入試の成績上位で入学しても大学で落ちこぼれるヤツは少なくない。
どっちにしても高校までの成績&入試では大学の適性を測れるワケじゃないって事です。

ちょっと経験談になりますが、自分の母校は3年次にあがるとき査定があります。
コレ国公立ではよくある制度みたいなんですけど2年修了時に取得単位数を精査→進級を決めるワケです。
で、自分の大学では1割ほど落第・留年者が出るんですが、この留年者たちの入試成績とかの内訳でいうと、

・各都道府県の名門校出身者が多い
・補欠合格者もいればセンター試験の成績上位者もいる

ってカンジで意外に想われる方もあるかもしれませんが、要するに、
高校時代その該当科目のテスト成績が良かった→その科目の専攻を受験して入試は受かる、
でも大学で単位取れず落第する=なぜ単位が取れないか←大学の講義と高校の入試対応授業は全く別物だから。

いま学位相当の論文が書けなくても学位認定されちゃう大学も存在するようですが、笑
でもマトモな大学なら学部卒業の課題=学士論文or卒業研究が合格しなかったらモチロン卒業出来ません。
この卒論を書けるまでのトレーニングとして、1年次から講義ごと単位認定課題として論文と研究は文系理系関わらず課されます。
 ↑
この課題論文&研究もホントにその専攻に興味=適性が無かったらイイモン書けません、
ドッカの既存論文を剽窃=他人の論文を引用文献も明示せずに自分のものとして書く泥棒論文しても、マトモな教授なら看破されます、笑
他人に書かせるゴーストライターも同様どっちもバレたら単位認定されず最悪退学処分、学歴も「中退」とすら書けなくなります。

ようするに・大学でいちばん必要なのは好奇心と向学心、それが適性にも繋がるんですけど、
そういうの高校までの授業&テストや入学試験では測りきれないんですよね、

たとえば国語科なら高校までの授業+テストはいわゆる感想文レベル、文章を読んで内容把握すれば解ける問題+書ける感想文です。
が、大学の国文学・日本文学になると「文章を読む」だけじゃ追いつけない、知識&分析力が要求されることになります。
前に『楢山節考』をテキストにして書いたモンUPしましたけど、あんなカンジ。

背景:執筆された時代の事件・世論がどのように文章へ反映されているか?
理念:文章に描かれたモノの考え方=観点や思想は、どんな原典に影響されて生まれたものか?
表現技法:文章の言葉遣い=語尾変化や単語選びなど文章の特徴、その文体で狙っている効果+影響を受けたと思われる原典の模索。

なんてアタリを分析して作者が「何」を書こうとしているのか考え+論にまとめる力が要求されます。
これが古典文学だと翻刻文=いわゆる古文のまんまで自分で読みこなす能力も当り前だけど必要です、
より古典でツッコむなら原文=昔ながらの崩し字で書かれた原書を翻刻するとこからやります、笑

法学部だと卒論の代りに国試って大学もあります。
ようするに、司法試験に合格する方が大事だから卒論書く暇あったら試験勉強しとけよってことです。
この試験勉強も高校までとは違います、で、その適性話だとエグイ事件も冷静に読んで分析できるのかってトコかなと。
国立法科を出たけど、刑事系の判例集を読んでるうち人間不信へおちこんで→鬱になって法曹は辞めたって人もいます。
もちろん民事でもエゲツナイ話は沢山あって相続がらみや離婚調停なんかは愛憎劇泥仕合が好きな人は楽しいと思います。

なんてカンジに判例集はエゲツナイ事件も当然あるワケで、それを事例研究なんかしてると人間失格みたいな話も少なくないです。
いま書いてる小説でも事件例あれこれ出てきますけど、あれは判例集や事件考察の論文を参考にして書いています。
そうやって読むとき感情移入しすぎるタイプは法曹は難しいだろなーと。

法科は法曹=裁判官・検察官・弁護士なら刑法も必須、だから刑事系のエグイ書証を見る可能性も当然あります。
司法書士とか民法系の士業なら刑法そこまでやらなくてもOK、グロイ物証を見る機会は無いのでその辺は安心かなと。
ただ司法書士も相続が絡むので権利問題ヤヤコシイ、建物登記=家を建てて登記するのも利権あれこれメンドウはあります。
どれにしてもヒューマンスキルが高い=心理戦や理論的思考力が求められるので、感情的になりやすい精神不安定なタイプは不向きです。

文系で人気高いのは史学科とかありますけど、
歴史小説や時代小説が好き、くらいだと史学科ではコケる人も多いです。
というのは史学科=文献考察とフィールドワーク=現地調査が必要なので、一人旅が苦にならないタイプが向いてるかなと。

・黙々と資料文献を読み漁るのが好き、活字中毒+分析力があるかどうか?
・考古学なら独りコツコツ発掘作業があります、地道な作業が好きかどうか?
・山奥だろうが独りで歩きまわれる体力+山中の危険察知もできる冷静さ←フィールドワークで辺鄙なところも行く可能性があるので
・初対面でも会話できるヒューマンスキル←フィールドワークで現地の人と話す機会も少なくない

歴史好きはオタクひきこもりが多い印象も持たれやすいですけど、
大学で研究するとなったら黙々読む内向的作業+フィールドワークの外交的性格もカナリ必要になります。

理系なら、たとえば医学部なら適性が最初に突きつけられるのは解剖かなって思います。
医系の人は周りに複数いるんですけど解剖ネタは人によって様々です。

・最初の解剖をやった後はしばらく肉が食べられなかった、
・モルモットの生体解剖が耐えられなくなって中退→別学部に入り直した、
・開いた瞬間の臭いがアウト、慣れるまで嘔吐感すごかった、
・血を見て貧血を起こし気絶しかかってヤバかった、

なんてカンジですけど、
臨床でも患者の死期が解かってしまうコトが辛いっても聴きます。
どうやって解かるかはそのうち小説中にも描くと思いますが、色々なポイントがあるそうです。
ソノヘン患者さんやご家族に知らせることも精神力が要求されます、そういった適性は当たり前だけど入試で測れません。
このへんは国公立でも私立でも同じ辛いとこかなって思いますが、私大の医学部だと学費の馬鹿高さも悩みだろうなと。

で、入試の話に戻りますが周りの医系人は国公立の医科出身者が多いんですけど、国公立医科は偏差値レベルが他の理系とは違うなって感じます。
センター試験は最低1科目は満点が当り前だったなんて人が少なくありません、普通に喋ってても頭の使い方が独特&回転速くて面白いです、笑
また、同じ医科でも大学によって得意分野や学閥なんかのカラーが違うので選択間違うと理想とかけはなれすぎるって間違いもあるんだとか。
たとえば地元で医者やりたいんなら地元の国公立医大に進むほうが東大医科に行くよりも地元病院を紹介してもらいやすかったり、
旧帝大系は研究肌、旧医専系は臨床が強い、論文や博士号取得の環境など違いがアレコレあるそうです。

工学部だと東工大とか名工大・東北大が名門にあげられますが、
工学部は技術の世界=研究は日進月歩、なので卒業研究は研究室の教授のサポート研究になるんだとか。
ようするに学部4年間じゃ自分オリジナル研究に到達する時間は足りなすぎるってことです、
また工学部は女子が圧倒的少数で希少価値=姫サマ扱いしてもらえるって事情もあるんだとか、笑
だから研究室選択も女子は優先的だったりと優遇が慣習化されている大学もあるそうです。

あと、数学の教師になりたい場合は大学選びは気を付けて下さい。
数学科の中学・高校の教員免許は認定されている大学でしか取得できません。
ちなみに医学部は教員免許取得はまず無理です、実技や臨床の講義が多くて研修期間も長い=忙しすぎ教育実習に行けないためです。

教員免許取得は必ず教育実習が必要になります。
実習期間は学科・免許の種(一種免許状・二種免許状)などで違いますが、少なくとも二週間は掛かります。
この実習に行ける時間が取れない学部学科だと教員免許取得は出来ないってワケです、で、医学部はまず不可能です。
また東京学芸大は教育実習の期間が他校より長いと聴いたことがあります、元々が師範学校の大学なので現場経験が重視されているのかなと。

で、こういう適性どうやって知るのかって話ですけど、

1.関連書籍を読みまくる→もっと知りたいなって興味が湧くならOK
2.オープンキャンパスに行って専攻の学生や教授と話してみる→普通に大学見学して声かけるのも面白いです、笑
3.高校の学校成績にこだわらず、いろんな分野で1+2を試してみる。
4.趣味的の好きと専攻にする適性は違うこともあります、寝るの忘れるほど没頭できる分野ならアリかなと。
5.就きたい職業に役立つ分野専攻なのか?もし希望職種と違う分野に適性あるならソレが向いてる職業も調べてみる。

なんてカンジに高校1年からやっておくと大学で進路ミスったーなんてならずに済むかなと。
あと「5」に挙げたことですけど、卒業学科と就職が全く違うケースもよくある話になります、が「応用」がポイントです。
文学部出身なら読解力が武器→文章を読む+書くことが多い士業=資格系職業に就いたり、なんてことも実社会では少なくありません。

でもって、率直なトコですけど大学入試の成績が良いからって立派な社会人になるわけじゃありません、笑
上述したように試験がいくら得意でも大学でマトモな学問成果を出せない人もいます、で、ろくな就職出来ない人もいる。
大学でアウトだった人でも実社会に出たら実績築き上げていくって人もいます、高卒でも資格取得して社会的地位を昇る人もある、
そういうのって結局は、

・自分の適性に気がつけてそれ相応の進学+就職を選べたか?
・見つけた適性を磨くことを怠けなかったか?

って事なんだろなと。
こういう適性みたいの最初に見つける機会が大学受験でもあるかなって思います。
そんなワケで周囲の意見を聴くことも大事です、他者は自分で気づけない客観的ポイントを教えてくれるから参考価値が高い、笑
その意見を聴くときも自分自身の意志と適性=厭きない好奇心のベクトルを見失わないこと、所謂ステイタスっぽいのに囚われて選ぶとコケます、笑

大学の勉強は専攻分野のオタクになりきる=適性・興味がホントにないと在学期間4年or6年保ちません。
だから学歴目的で大学名だけで選んじゃうと色々コケる、大学のカリキュラムや教授の陣容+図書館の質と機能性など要チェックです。
学位はたとえ学部卒の学士でも学んだ結果の成果に与えられるモノ、ようするに「勉強すること」が目的の場所だってコトが大学選びの基準です。

4年間or6年間ずっと没頭できる分野専攻、そこで自分が何をしたいか出来るのか?を見つけて学んでいく楽しい時間が大学って時間なのかなって思います、

第25回 過去記事で参加ブログトーナメント

夏休み終盤だからコンナ話だらっと書きましたけど役立つ方あれば嬉しいです、笑
いつもの雑談ぽいやつは昨日とかバナー減ったのでアレも厭きてるかなと思っています、
アレホント雑談な感じで小説ともあんまり言えないし、笑 でも気が向いたら続きまた書きますけど、

なんてカンジに書いてたら深夜こんな時間になりました、帰って眠くて寝ちゃって起きたんで目ヤヤ冴えたんですよね、でもそろそろ寝ます、笑




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short scene talk ふたり暮しact.65―Aesculapius act.78

2014-08-20 23:30:02 | short scene talk
二人生活@帰省6本宅夕食第一夜
Aesculapius第5章act.7-8の幕間



short scene talk ふたり暮しact.65―Aesculapius act.78

「雅樹さん、ゴハン出来たけど風呂とドッチ先するかね?(御機嫌笑顔)(喜んでもらえるかねっ)」
「照…じゃあごはんしようか、(笑顔)(ああこの質問いつ聴いても幸せ照れるよねふうふの会話っぽくて)」
「ん、すぐ支度出来るから座っててねっ(新しいの作ってみたけど気に入ってもらえるかねっ)」
「はい、照(光一すごく幸せそうだなこの家を気に入ってくれてるみたいだし嬉しいな手伝い行こう)」
「雅樹さーん、手伝いは今日はイイからねっ、テレビでも観ててねー(オツカレみたいだもんね)」
「ありがとう、(でも光一も帰省で疲れてるのに)手伝わせてくれないの?(笑顔)」
「あ、嬉照(雅樹さんたらもう台所に来ちゃったね笑顔別嬪だねっ萌)だったらお櫃運んでもらって良いかね?(萌嬉笑顔)」
「うん、ありがとう(萌×御機嫌笑顔)(ああ可愛い光一ちょっと照れてるのかな可愛いな)」
「ん、おねがいします(さてコッチ運ぼうかね新しいの作ったけど喜んでくれるかねっ)運ぼっと(御機嫌笑顔)」
「あ、これ初めて見る料理だね?(笑顔)(また新しいもの考えてくれたんだ嬉しいな光一ほんと完璧な主夫で照)」
「うんっ、和風でサラダをゼリーよせしてみたねっ(夏らしいモン考えてみたね気に入ってもらえると良いね)」
「おいしそうだね、いただきます(嬉しいな光一こんなしてくれて楽しみだな)」
「ん、いただきまーす(おいしいって言ってくれると良いね)」
「あ(おいしい光一すごい)光一、これすごく美味しいよ?帰って来てから作ったんだよね、すごいね?(荷物の整理とかあったのに光一すごいな嬉幸)」
「うんっ、コレすぐ出来ちまうんだよ?(得意笑顔)(やったね雅樹さん好みまた一品できたねふふふんっ)」
「僕が寝てる間にこんなことしてくれてたんだね、ありがとう、(照萌×幸笑顔)(僕ほんと幸せだな疲れて寝てて起きたらこんな美味しいもの作ってくれる光一がいて幸)」
「雅樹さんの美味しい顔見たかったからねっ、(幸×萌×ドヤ笑顔)(やったね雅樹さんの胃袋また掴めたねっふふふんっ嬉幸)」
「ありがとう光一、(照デレ笑顔)(あああそんなこと言われて僕すごく幸せだなどうしよう明日すごく忙しいだろうけどホント大急ぎで帰りたくなりそう照恥)」



気分転換に会話短篇UPしました。雅樹と光一@本宅夕食です、笑

第78話「冬暁7」校了です、英二@あの公園のベンチにて悶々とその果て。
Aesculapius「Chiron 智者の杜9」加筆校正まだします、そのへん終わったら第78話or短編連載の続きです。
雑談ぽいやつはバナー昨日今日と減ったので今夜は未定です、

取り急ぎ、



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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚188

2014-08-20 00:20:04 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚188

1月最初の土日、花サンとの雪山から帰宅して、
花サンと歯医者のメールに返信してから開いた3通目は御曹司クンだった、

From:御曹司クン
本文:昨夜は電話でてくれて嬉しかった、でも切った後が寂しかった。
   今ごろ何してるんだろとか考えすぎて寝不足、今もテンション低い。
   お仕置きするとか言ってたけどマジすでにヒドイお仕置きされてるカンジだから。

Re :花サンのこと追い詰めるんじゃないよ?

Re2:おまえだって俺のこと追い詰めてるじゃん(顔文字拗ね顔)
   って俺が勝手に一人相撲してるのは解ってる、でも期待してるのも本気。
   いつか俺に振り向いてくれるかもってホントは思ってる、今すぐ逢いたい、声だけでも聴きたい。

Re3:眠い、おまえも妄想耽ってないで早く寝な?

なんてヤリトリしながらパソコン済ませて文庫本とベッドに転がって、
スタンドライトに落した灯に読んで半分もう眠りかけたころ着信音が鳴った。

で、見た発信人名は案の定で、しばらく迷ってから出てみた、

「あ、出てくれたー…妄想じゃないよな?」

メール読んだのに架けちゃったんだ?笑
こんな相手に可笑しいまま笑って言った、

「カナリ妄想だね、じゃオヤスミ、笑」
「待ってよ切るなってば、せっかく繋がったのに、」

ちょっと焦ったような声で言われて、
それを可笑しい+可哀想ってツイ思いながら訊いてみた、

「なんか用?笑」
「おまえの無事確認が用件だけど、無事?」

無事?なんて訊いてくれるから笑いたくなった、
この「無事」が何の意味なのか解かるけど知らんふりしてやった、

「無事って、なにが無事?笑」
「だからさー昨夜は田中さんと何もなかったのかなって、拗」

なんてヤヤ拗ね気味に答えられて、
意地悪したくなったけどこの手はヘタな嘘はコジれるから正直に笑った、

「おまえの暴露大会してたけど?笑」
「え…っ?!」

言われて「?」ってなって「!」ってすぐ御曹司クンはなり、
そんな反応また可笑しくて笑った、

「おまえが花サンに何言ってたとか、おまえがバイだってコトとかアレコレ暴露しあったよ?で、ソンナ話が忙しすぎてヤヤ寝不足だよ、笑」

もうオマエのこと喋っちゃったよ?
そんな事実のまま告げた電話ごし凍った声が言った、

「…言っちゃったんだ、俺がバイだってこと、」
「言わなかったら話できないからね、だから全部話すって言ったろ?笑」

ちゃんと前もってコトワリ入れたよね?
その確認に笑った向こうため息が言った、

「…おまえほんと有言実行ってカンジだな、そういうとこ嘘が無くて好きだけど、」

こんな時でもまだ好きとか言ってくれちゃうんだ?
そんな相手に呆れながらも本音ちょっと痛かった、だって傷つけたことに変わりない。
だって自分の目的は御曹司クンを傷つけることじゃない、ただ理解するって事を知ってほしかった。

「おまえさ、ホント花サンのこと何したか理解できてる?」

この質問なんて答えてくれるだろう?
そう考えながら尋ねて、そしたら御曹司クンが言った、

「そのへん話したいから…明日とか時間つくってくんない?」

会って話す、っていうのは理解に近づけるだろうか?

忘れられたブログトーナメント

第78話「冬暁7」校了です、英二@あの公園のベンチにて悶々とその果て。
週間連載Savant「夏嶺の色8」校了しています、馨と紀之@槍ヶ岳山頂にて。
Aesculapius「Chiron 智者の杜8」校了です、雅樹@本家居室からスタート。
会話短篇「short scene talk ふたり暮しact.64」光一と雅樹@帰宅シーン。

この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるバロメーターにもしてるので。
楽しんでもらえてたら嬉しいんですけど、ってことで短いけど続きです、笑

取り急ぎ、



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第78話 冬暁 act.7-side story「陽はまた昇る」

2014-08-19 23:40:00 | 陽はまた昇るside story
complication 錯綜の解



第78話 冬暁 act.7-side story「陽はまた昇る」

道に雪は消えた、けれど樹影は蒼白く埋もれる。

冬の夕暮れに公園の誰もが帰路、それでも奥へ歩いてゆく。
曇天の薄暮、さくり、踏みこんだ木下闇のベンチは誰もいない。
まわり埋める雪は足跡がある、その数とサイズに英二はため息を微笑んだ。

「俺の足跡だけ、か、」

もし待ち人が来たのなら足跡は残るだろう。
けれど見つめる靴跡は自分だけ、そこに重なるはずの人は来ない。
もう影蒼くなるほど陽は傾いた、そんな曇り空の夕暮れにもう一度だけ座りこむ。

何度このベンチに君と座っただろう?

「…夏だったな、最初は、」

ひとり記憶こぼれて常緑樹の影が夏になる。
初めて二人ここに座った夏の驟雨、あの横顔に重ねた想いが軋む。
いま雪の中ベンチに独り座りこんで、それなのに夏の雨の匂いと声が優しい。

―…こんな所で寝たら風邪ひくよ?

ほら、優しい声かすかに笑ってくれる。

あのとき好きだと自覚した、あれが自分の初恋。
男同士なのに恋愛なんてと正直なところ途惑った、けれどもう離れられなかった。
春から初夏、季節ひとつ共に過ごしてしまった隣の空気は居心地良くて、そして幸せが泣きたかった。

『泣けよ、宮田、』

泣いて良い、そう小さく微笑んでくれた。
まだどこか硬い貌だった、その硬さすら本当は優しさなのだと一瞬ごと気づき始めていた。
ぎこちない腕は泣いている自分を抱きよせて小さな胸を貸してくれた、頬ふれるワイシャツごしの鼓動が温くて安らいだ。

あのとき自分は決めてしまったのだろう、この唯ひとり護れるなら離れないでいられるのなら命すらいらない。

「なのに周太ごめん…なにも出来てなくて」

独り、現実のもどかしさため息ごと声になる。
いま12月、あれから1年半すぎて自分は何を出来たというのだろう?
そんな今の現状は救うなんて約束から遠すぎて、座った脚の隣の鞄が重たく昏い。

自分の鞄、そこに「奈落」から掘りだした半世紀前のパーツを救命道具に紛らせてある。
そして今日もまた書類一通しまいこんだ、もう過去の証拠ふたつ手にしたのに今あのひとはどこにいる?

「…ニュースは、」

思案ひとり声こぼれて携帯電話を開く、その画面に情報すぐ呼びださす。
いま16時過ぎた、閉園もう間近な刻限は今日一日の報道も流れるはず。
その現実を知るのは本当は怖い、それでも知らないよりずっと良い。

―だって周太、どんな現実も周太は俺が受けとめたいんだ、

想い祈りながら画面の記事を視線が追う。
ネットなら新聞やテレビより速いツールもある、その検索に心臓が停まった。

“ いま向かいのビルが窓割れた、なんか機動隊っぽいの突入したけど全員マスクしてる怖い何? ”

一般市民の匿名記事、ただ一行の文章。
けれど素人の声だからこそリアル生々しい、たぶん不安と好奇心から投稿した記事だろう。
今なにが起きているのか解らない不安と非日常性への好奇心、こうした混乱はある意味で無責任の傍観者だ。

だけど自分は当事者、それは警察官の立場よりも大切な人のために他人事でいられない。

「出たのか、周太…」

警視庁特殊急襲部隊 Special Assault Team 通称SAT
 
国内のハイジャック事件、テロ事件、強力な銃器を用いた事件に出動し篭城事件を鎮圧する。
狙撃班員は篭城事件やハイジャック事件において二十四時間体勢で遠距離からの監視、警戒を行う。
そして状況次第では犯人射殺も辞さない、そんな任務にある人ならば今日どこで何をしているだろう?

「周太、好きだよ…ずっと、」

想い声こぼれて瞳から熱あふれだす。
残雪に冷えてゆく大気へ熱そっと凍える、凍えた雫が頬ひとすじ冷たい。
はたり、顎から墜ちてまた一滴そっと辿りだす、あの夏もこうして泣いて優しい隣は受けとめてくれた。
何も言わずただ泣かせてくれる、それだけなのに安らいでゆく本音は嘘吐けなくて初めて恋愛に堕ちると自覚した。

無言でも居心地いい相手は初めてで、そして全て懸けても縋りたいと願って、それなのに自分は今なにが出来ている?

「は…罰が当たったのかな、俺、」

罰が当たった、なんて発想は一昨年まで無かった。
だけど今は想ってしまうほど心当たりが多すぎる。

―周太だけって約束したのに俺は、光一まで…雅樹さんみたいになりたくて、

誰もが語る美しい山ヤの医学生、彼と自分が似ているなら同じになりたかった。
彼みたいに生きたい、そう願ったから彼が唯ひとり愛した山ヤを自分のものにしたかった。
だから言訳ごと犯してしまった夜が望んだ全て壊していく、そして誰も傷つけてしまった自分は罰せられて当然だ。

けれど、その罪が今あのひとを死線に立たせたなら自分が赦せない。

「周太…俺は周太の邪魔してるだけかな、ほんとうは…いないほうが」

ひとりごと零れて鼓動が停まる、もう自分の存在すら解らない。
唯ひとり捉まえて抱きしめ続けたかった、離れたくない傍にいたい、だから選んだ全ては結局ただ自己満足かもしれない。
そんな自分だから今日ここに来てもらえなかった、それが任務の所為だとしても運命すべてが「逢う」こと拒んだのかもしれない。

「…っ、は…」

ため息ごと鼓動また始まり視界を瞑ってしまう。
もう二度とあの人に逢えない?そんな予兆に心臓ごと時間すべて停めてしまいたい。
だって逢えないなら、もう隣にいられないなら今なにをしても幸せなんて遠すぎて、もう嫌だ。

「ふ…っ、」

吐息また涙ひとつ零れだす、ほら本当の自分はこんなに泣虫だ?

唯ひとり望みたい人にもう逢えない、そんな現実を全て棄てたくなる。
今日も父すら脅して書類ひとつ手に入れて、けれど逢えないなら何になるというのだろう?
世界中すべて騙しても脅しても護りたくて欲しくて、それなのに今日の約束ひとつ壊されるほど運命はもう逢えない?

「…こんなところで寝たら風邪ひくよ?」

ほら、穏やかな優しい声また聞える。

この想い初めて見つめた瞬間の声、夏の雨に黒目がちの瞳は優しかった。
梢の雨音に樹影は青くて、青に横顔あわく白くて長い睫の翳にじむよう蒼い。
あの横顔に振り向いてほしいと願いながら初めての恋愛を見つめていた、その声が呼んだ。

「英二…泣いていいよ、」

今、誰が自分を呼んでくれた?

「あ…、」

幻を聴いているのだろうか、それとも現実?
解らないまま座りこんだベンチに穏やかで爽やかな香くゆらす、この香は知っている。
もう9月の終わりからずっと感じていない香、それでも懐かしい空気は頬ふれて体温に抱きしめられた。

「ごめんね英二、こんな…ごめんね、」

ほら、大好きな声が名前を呼ぶ。
いま抱きしめてくれる香は知っている、この頬ふれる温もり懐かしい。
懐かしくて想い募らされるまま腕が動いて縋ってしまう、もう抱きしめてしまった腰は細くて、けれど瞳が開けられない。

だって目を開けたら消えてしまうかもしれない、これは幸福の幻かもしれない、だから目を閉じたまま抱きしめる相手が微笑んだ。

「英二、雪のなか寒かったよね、ごめんね…ずっと待ってたの?」

待ってた、

けれど「ずっと」の意味は今は違う。
約束の時間どおりに来たけれど3時間ほど離れている。
それでも本当にずっと待ち続けていた、だから正直に微笑んだ。

「待ってたよ周太、ずっと逢いたかった、」

今、さっきまで父と会っていた。
その前は祖父の墓前にいた、その前はあの店に独り座りこんだ。
けれど心ずっとこのベンチに座ったまま待っている、それはあの夏の雨から変わらない。

「待ってたよ周太、俺ずっと周太を待ってた、周太…いかないで、」

待ってた、だから行かないで?
この願いずっと告げたいまま夏は消えて、秋も冬も春も超えて今また冬。
この冬の一年前に見つめあえた約束をもう一度だけ繋いでほしい、その願いに抱きしめる腕もう解けない。

「行かないで周太、このまま俺から離れないで、行くな周太もういかないで、」

行かないで離れないで、唯ひとつ願いだけ声こぼれて頬ぬれてゆく。
それでも怖くて開けない瞳ごと抱きとめてくれる鼓動は温かい、その穏やかな心音が微笑んだ。

「ん…英二、公園もう閉まるから行こう?」
「嫌だ、」

駄々捏ねて腕そっと力こめてしまう。
今この腕を離したら消えていなくなる、そんな不安に優しい声は言ってくれた。

「大丈夫だよ英二、今夜は僕お休みなんだ…だから英二が帰る時間まで一緒にいるよ?」

今夜は休み、そう告げられて推測の正解を知らされる。
ただ一行だけの匿名記事、けれど事実だった全てごと抱きしめた。

「それなら朝まで傍にいてよ、だって…俺の帰る場所は周太だ、」

いま離れられない、だって離れてしまったら次いつ逢える?

こんなふう次があるかなんて解らないと最初から覚悟していた。
それでも今ほど次が解らないと想ったことはない、だって今日死線に行かせてしまった。
こんな現実に自分の無力は思い知らされる、けれど諦めきれない願いに抱きしめる温もりは微笑んだ。

「ん…ちゃんと外泊許可とってね?」



(to be continued)

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山岳点景:里山の秋

2014-08-19 23:30:00 | 写真:山岳点景
夏の秋



山岳点景:里山の秋

近場の里山は、あわい紅葉が始まっています。



黄蜻蛉の木蔭ある姿は秋っぽい、気温は高いんですけど、笑
蜻蛉の舞う森は藪茗荷の実が艶やかです。



藪茗荷↑って名前だけれど実はショウガ科、笑
若芽は葉が開く前に摘みとって食用にするんだとか。

で、下は姥百合です。



開きかけっぽいけれどコレで完全開花、緑がかった花は地味目ですが存在感があります。
森や低山に群生しているのをよく見かけますが山百合や鉄砲百合よりも野性味が強いです。

もう山は萩も咲きます。
紅紫ゆれる花は翡翠色の葉に映えて、山道にも嫋々あざやかです。



山の8月といえば蓮華升麻の花、
森や低山に咲く薄紫色は花の形状からどこか幽玄、群落を見つけると嬉しくなります。
都道府県レッドリストで絶滅危惧される種族なんですけど、蓮華と似ている花は儚げなカンジがします。



8月は暦で秋、まだ残暑は厳しくても山の植物は初秋に涼やかです。

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short scene talk ふたり暮しact.64―Aesculapius act.77

2014-08-19 20:50:11 | short scene talk
二人生活@帰省5
Aesculapius第5章act.5-6の幕間



short scene talk ふたり暮しact.64―Aesculapius act.77

「光一、門を開けてくるから待っててね(潜り戸の鍵まだ光一に渡してないんだよね合鍵つくらないと杢田さんに頼めるかな)」
「ん、車で待ってる方がイイかね?(雅樹さんにくっついていきたいけど)」
「うん、路駐だから誰かいるほうが良いんだ、(一分も掛からないけど駐在さんに迷惑かけたら悪いし)」
「ん、じゃあ待ってるね、いってらっしゃい(笑顔)(駐在さんに迷惑かけたらなとか思ってるんだろね雅樹さん真面目だもん)」
「はい、照萌(いってらっしゃいって可愛い速攻で戻って来るのに光一ちゃんと送りだしてくれて萌)」
「…あ、(鍵が通りやすくなってる杢田さんメンテナンスしてくれたんだお礼ちゃんと言わないと)」
「うん…(庭がすっきりしてるお祖母さん草取りしておいてくれたんだ電話しておこう今日は顔出す時間ちょっと無いし)」
「お待たせ光一、(笑顔)(光一には二度目の帰宅だな照幸でも僕も泊りで帰ってくるのは初めてなんだけど)」
「ん、雅樹さんホント素早かったねっ(可愛い笑顔)(雅樹さんってなんでも器用に速いよね性格はヤヤおっとりなとこ可愛いねっ)」
「そう?照(だって光一と早く家に入りたかったんだ休ませてあげたいしお風呂も早く見せてあげたいしきっと喜ぶし)」
「うんっ、ちっと楓を見てたらすぐだったよ?(良い枝ぶりに伸びてるね庭の手入れもしないとねっ)」
「そっか(笑顔)はい、光一、長旅おつかれさま、(光一にとったら里帰りも長旅なんだよね春まで登山以外で奥多摩から出てなかったし)」
「ん、おかえりなさい雅樹さんっ(御機嫌笑顔)(おかえりなさいも俺の役目だもんねっふふんっ嬉×ドヤ)」
「ただいま、萌照(ああ可愛いこんな笑顔でおかえりなさいって萌幸)光一も、おかえりなさい(僕たちの家におかえり照ってああ幸せすぎ)」
「うんっ、ただいま雅樹さん、俺たちの家に帰ってきたねっ(極上笑顔)(一緒にただいまとおかえりなさいって嬉しいね同じってイイねっ)」
「うん、僕たちの家だよ?照幸(こんなに綺麗な笑顔で喜んでくれる嬉しいな僕と一緒に住めるのこんなに喜んでくれるなんて萌)」
「だねっ、ね、荷物運びこんだら布団まず干して掃除するからね、雅樹さんちっとノンビリしてて?掃除済んでから荷物ほどいてしまってね(まず掃除だねっ)」
「僕も掃除とか手伝うよ、一緒にやって一緒にのんびりしたいな?(笑顔)(また気遣ってくれてる光一こそ学校と長旅で疲れてるのに萌幸ああほんと可愛い大好き一緒にって言えばきっと手伝わせてくれるよね)」
「ん、(一緒にって嬉しいねっ御機嫌)じゃあ雅樹さん、ハタキと箒お願いしてもイイかね?拭き掃除は俺がするから、(雑巾がけは疲れさせちゃうからね)」
「光一、そんなに本格的に掃除しなくても大丈夫そうだよ?(お祖母さん家も掃除しておいてくれたんだ嬉しいな電話しておかないと)」
「あ、ほんとだね?吉村の祖母サンしてくれたね、雅樹さんお礼の電話しよ?それとも土産持って行くかね?(ちっと歩けば着くしね)」
「夜に電話しよう?今日は照おばさんと一緒に出掛けてるって言ってたし、お祖父さんも塾の日だから(ふたりで買い物とか言ってたよね)」
「そういえばソンナこと言ってたっけね、祖父サンも猟の話合いとか言ってたしさ、みんな忙しいんだっけね(美代は妙恵と図書館とか言ってたね)」
「そうだね、日曜の夕飯は集まるからお土産はその時にしようか?(夏は意外と皆忙しいんだよね)」
「うんっ、じゃあ日曜は午後まで俺が雅樹さん独り占めできるねっ(御機嫌笑顔)(明日は雅樹さん仕事だからねっ俺も家事一日がんばるねっ)」
「うん、独り占めできるよ?照萌(ああ僕こそ光一を独り占めだよ明日は仕事だけど帰ってから二人きりだ仕事のおさらいしたら光一と幸せ時間だ嬉しい照萌×期待デレ)」


気分転換に会話短篇UPしました。雅樹と光一@御岳の本宅到着です、笑

第78話「冬暁7」読み直したら校了です、英二@あの公園のベンチにて悶々とその果て。
週間連載Savant「夏嶺の色8」校了しています、馨と紀之@槍ヶ岳山頂にて。
Aesculapius「Chiron 智者の杜8」校了です、雅樹@本家居室からスタート。

このあと短編連載+Aesculapiuか第78話の続きです。

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