トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日の素労風努「フキ味噌捻作り⁉」

2025-03-11 | 何よりの楽しみ

 この日、小雨が落ちてきたから水見回りして帰宅と相成ったのだが巡回の折りに目についたフキノトウを採集して来た。通常は景観植物として植栽したのであるから採集はしないけれど、正月以来の災の河原の砂礫掘り三昧の日常では多少は目先を変えてみたいのであった。採集量は150g、フキ味噌にする心算の材料なのだがフキ味噌の作り方もレシピも様々ある。今回は少々捻くれた作り方をしてみた。まあ、雨の日の手慰みで結果、旨いご飯のお供が成れば良いのである。小生、どうも「美味しい」表現は好きでなくやはり「旨い」が胸に落ちるのである。「美味しい」は食物に対する表現に思えないし「老死へ」なんて連想はしないものの「旨い」方が口に出してもストレートに思える。「美味」は味ではなく「美見」の感じ方であるのだ。まあ、捻くれ者でかまわん。

 さて、まずはアク抜きだが今回は蒸して行った。炒める時もオリーブオイルと使い道が無くて残ったままのバターも加えて消費を加速させる。炒め始めて気が付いたのは刻まないでフライパンに投入してしまった事だ。仕方が無いので炒め上がってから微塵にしたけれど結果には影響はしないだろう。この微塵に味噌と味醂を加え再び炒め直して完成!、としたいところなれど「もうひと手間!」とホイル焼きで焦がしの風味付けをしてみる。グリルの中火で15分ほど加熱したのだが、何せ初めての事だから火力が強かったようで12分で自動停止してしまった。

  蒸してアク抜き ➡  今回の材料 ➡  炒め終わり

 まあ、「開けてビックリ玉手箱」にはならんかったが焦げ付きの廃棄分が多くなって、これは非常に惜しい気分である。ご飯のお焦げならいの一番に胃の腑に落とすところなれどフキ味噌のお焦げはゴミ箱に落とすしかなく「あーあ、もったいない!」。それでも好物にありつける胸の高鳴りは消えず、客観的に見れば色恋沙汰ではなく春なのにフキ味噌に高鳴っているようでは情けない感もあるのだが、これが孤爺の人生でもあるのだ。早速、熱いご飯に載せて噛みしめる。寂しい孤爺の人生においても幸せな瞬間もあるのだった。これだけで夕食に出来たほどだが、先日に作った「大根の千枚漬け糀入り」を副食として更に幸福度が増したのであった。イチゴサッテモウシタモウシタ・・・。より「鍋の底ガーラガラ」の方が今回の閉じ方としては上手い!、はずである。