トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

卓上鋸盤の再生 3

2025-01-10 | 今日は真面目に

 メモを数えると完成までに7日を要した事になる。7日と言っても午前中の2時間程度を費やしたに過ぎないから実働時間は14時間くらいか。フルタイムで作業して2日間を要する作業だったともいえる。とは言え綿密に計画準備して開始した工作ではないのでビスやネジ類の不足があって、その都度購入している手間もバカにはならない。

 最終日の作業は容器に持つ手掛かりとなる穴を開ける事、切粉の排出を行う底板の穴、延長コードを差し込むコンセントの取り付け、内部に仕切り板を入れて電源コードや仕舞った用具箱が丸鋸に接触しない工夫等々、まあ、一言で言えば仕上げの作業である。出かけるのに気が急いて着替えの時に懐炉を貼るのを忘れたからやはり痛みを意識しつつの作業になった。懐炉を貼っておくだけで不要の痛みを感じなくても良いだけに必需品である。

 完成後の試運転は上々だった。運転音が少々ザワザワしている感も無い訳でも無かったのだが、今までの樹脂製とベニヤ製の違いなのかどうか。1年間ほど使用できなかった鋸盤なので何とも判断しかねるものの試し切断もうまくいって完成と相成ったのである。この間にネットで卓上鋸盤を閲覧しホームセンターや工具店を周ってみていたのだが実物展示が一台も無くて購入の参考にはならなかった。会の備品として後継機の購入を2万円台までならOKと代表から承諾を得てあるけれど実物を見ないで購入は出来かねる。現在ある丸鋸を取り付けて使える鋸テーブルがあるけれど適応機種に入っておらずメーカーのお客様相談センターに問い合わせる必要があるのだが年越ししてからになった。でも今回の苦労で新規購入しなくても当座は間に合うのだが予定の金額の用途を考えなくてはならなくなった。

     


卓上鋸盤の再生 2

2025-01-08 | 今日は真面目に

 50年以上も経過して樹脂箱が脆くなって破損した鋸盤。とりあえず再生可能かどうか自信がないものの無いと困る道具でもあり、フイールドでの他の作業は腕が上がらず中止している現在、少しでも身体を動かさねば気力も萎えてしまいかねない。そんな事からありあわせのベニア板で底板と側面板4枚が賄える事が判明したからまずは部材を取りそろえた。上に作業するテーブルが載り高さは従来の箱に合わせた寸法取りである。

 底板にねじ止めしている金具がどうしても外れず、やむを得ないのでそのままベニヤ板に取り付けることにしたのだが、たまたま樹脂板が割れて金具が外れてくれたから思い切って残りの樹脂板は全てハンマーで割り砕き金具だけに出来たのは幸運だった。そこで判明したのは何をやっても回らなかった底板に金具を取り付けていたナット、何のことは無い金具に溶着してあったので回る訳も無かった。内側からナットを回して外せば良かったのであった。

 で、金具本体だけになったので作業はいくらか楽になったように見えたけれど取り付け位置を正確に出さないと組み上がらないし使用する事も出来なくなる。まだこの時点では出来上がるかどうか結論は出ず、コツコツボソボソと手順を進めるだけであった。とにもかくにも箱を組み上げてテーブルが粗相なく載せられる事を確認しなければならず仮組み立てをして「何とかなりそう・・・」との心証を得たのだった。

 後方と側面を底板に固定して漸く「完成できるだろう」との気持ちになった。そうなると持病の脅迫工作症が頭をもたげて来る。寒い日々、小屋の屋根下で作業を行うのだから少しでも気温が上がる10時頃から作業をするようにしていたのだが「早く完成させたい」と待てない性格の小生は八時過ぎにはお出かけの支度になる。肩が冷えると治りが遅くなるのは判り切っているけれど「家にいる退屈さ」に負けてしまうのだった。そんなこんなで夜間の肩甲骨周りの切ない感覚で睡眠の質が低下している。グリグリして納めて眠りにつく日々になっている。

 それでも完成までにもう一息というところまできた。まだ電源スイッチや鋸上下用のハンドル、テーブルの固定装置などが出来てはいないけれど完成まじかだ!。

 


日々是平日・俄然引用・爺我自炊

2025-01-04 | 今日は真面目に

 裁縫上手でないのは当たり前なのだが「根を詰める性格」なうえに工作脅迫症の持病持ちなので11月に冬の部屋着をプレゼントしようと踏ん張った結果、肩の痛みが続いている。鍼治療も既に6回、少しは回復傾向にあるのだが厳しい寒さで冷えが作用して治りは遅いんだろうと覚悟している今日この頃なのだ。長時間の姿勢維持が血行不良を発生し痛みに繋がっていると言う見立てなのだが「わかっちゃいるけど止められない」のもまた真実である。

 であるからお正月準備も進まず、そんな折に思わぬ手伝いで29日・30日と費やして、さすがに大晦日にはやる気も失せたのだった。せめて外回りの掃除でもと思っていたものの寒風吹きすさぶ日になって、こんな時にドウダンツツジの枯葉を集めるなどとても無理だから外出はせず自宅自主的軟禁である。さあ、そうなるとやるべき事を見出さねばならない。思いついたのはまだ未完成の冊子の最終頁を完成させる事だった。O沼については報告書を参照しながら必要な項目を埋められたのだがA遊水地には資料がない。S先生にお願いはしてあるものの忙しい先生を急かす訳にもいかぬし、ましてや年末年始なのだ。

 そこで「できる事から」とネットで情報集めに奔走したのだが、これが何とも貧弱な情報ばかりで発信元が公であっても中身のないページばかりが現われる。まあ、「やってます!」しるし的でよいのだろうなあ。そこで手を止めても暇になるばかり、必要な情報量は不足しているが入手できた材料だけでまとめの頁を一日掛かって作ってみたのだ。これでなんとか脅迫工作症も落ち着いたのだが「年越し」どころではなかった大晦日になった。しかしあらかたでもまとめてみると三地区の特色が現われているし、我が姥捨て山フイールドは常日頃S先生がおっしゃっている「ここは貴重な場所です」がグラフに現れた。感覚的でなく数値とグラフで表示される意味は大きい。

 数値を出し計算してグラフにするし校正のためにプリントする。「これで良し」と思ってもしばらくすると加えるべきものが出て来る。今回も大きい写真のページで完成と思っていたのに夜鍋仕事で小さい写真の様に改訂してしまった。こんな手太楽だから差し替え差し替えし不要な印刷物が増える事増える事。紙資源の削減などとは言えない始末だ。気が向くまま思い立っての俄然引用、爺我自賛なのであるけれどこういう資料は公の仕事だろうと思いつつ、こんなことを年末年始に行っている日々是平日孤爺では今日も明日もお迎えくるまで爺我自炊…てなもんや三度笠じゃぁ。

     


卓上鋸盤の再生 1

2025-01-03 | 今日は真面目に

 卓上鋸盤が破損して久しい。使用頻度は少ないと言っても平板を正確に切断するには無くてはならない道具なのである。樹脂製の外枠が割れ始めてからはその度にベニア板を当てて補強していたけれど、それすらも出来なくなるほど樹脂の強度が低下して遂にはバラバラになったのである。金具の部分を取り外せれば外箱をベニア板で再生できるかと金具の取り外しに苦労したものの薄いナットはスパナの回転力に負けてへたってしまい緩まなかった。まあ、万事休すなのであった。外箱の文字を読めば「昭和47年購入」とある。半世紀も経過すれば樹脂の強度など保てるはずもなく、そもそも廃棄品をもらってきたのだった。

 新品の購入も考えたけれど数万円の資金投入の意義があるようにも思えず、そもそも会の中では小生しか使わない物品に年度会費全額投入する程の費用対効果が認められるとも思えない。そこでつらつら考えて外れない金具なら新たにベニア板で底板を作り、そのまま一緒くたに固定すれば残り四方の側面板の取り付けで出来るだろうと端材を集め部材を用意したのがこの日の作業だ。膝には新たに購入した発熱保温サポーターを、肩には懐炉を貼って気温10度前後の拠点作業小屋での工作になった。まあ、季節風が吹きすさぶ陽気では無かったから助かったのはこの上もない。 

 この時点での懸念は「はたして出来上がるのかどうかわからない…」のであって見切り発車当然の工作である。とりあえず切り出した板は「正しい寸法かどうか」さえ確信が持てずまあ、耄碌進行中のわがカンピューターは日陰の拠点では低温障害でフリーズしまくり、なんとも心もとないのだった。

     


謹賀新年

2025-01-01 | 今日は真面目に

 七重八重とぐろ巻けども黄金へび陰ひとつだになきぞ目出度き

     

            ヘビちゃんヘビちゃんからだが長いのね

            そうよ母さんも長いのよ

            ヘビちゃんヘビちゃん何が好きなの

            あのね平和が好きなのよ

 

               みんなに平和

               どうか届けと

               四方拝

            


奥の院のネザサ刈り

2024-12-29 | 今日は真面目に

 この日も奥の院の刈り払いである。前回、気化器の取り付けが緩んで中止止む無きだったので今回は緩んだ取り付けを締め付けてから開始だ。ところが六角かプラスドライバーで締め付け出来ると思っていたのに専用工具が必要だった。恐らくフランス式の何とかと言う頭なのだろう。拠点小屋まで上がり工具を探す気にもなれず「短時間だから」とドライバーで締めて使った。

 朝の最低気温は1.6℃、作業開始は遅めの10時頃だったがこの時点でも7℃であった。肩には湿布と肌着には懐炉を貼り付け、膝には発熱サポーターを装着しての作業になった。刈り払いも予備のガソリンは携行せず、満タンのガソリンが尽きれば帰宅する事にしての作業である。斜面はネザサが密集して高刈りなどとんでもない、地際からの「コンチクショウ刈り」になる。この作業範囲に威之志士様のお休み処が二カ所あった。やはり辺縁部では安心して跋扈休息するものと観える。満タンでは作業終わらず、もう一回通わなければならなくなったが年内は無理だから年明け作業になる。水源地の砂礫掘削も喫緊の課題だが冷える現場で肩を冷やしたくないし・・・。

 


ジスクグラインダーの再生

2024-12-28 | 今日は真面目に

 拠点道具小屋には古くてコードのゴム被覆が本体から逸脱しコード自体が露出している1台と安全カバーの無い1台があるのだが、どちらも危険だから棚で埃まみれだった。これを再生しようと自宅まで持ち帰った。安全カバーの無い1台はネットで探せば見つかるだろうとタカをくくっていたのだが取り付け部の直径を表示している商品は皆無で「対象機種」で選ぶ仕掛けだった。しかしカバーの欲しい機種は有名メーカでも無くメーカ名と機種名で検索してもヒットは無くて取り付け径の不明なカバーなど購入できない。

 さらに古いもう一台は本体の後ろカバーを外したらゴム被覆部の逸脱はカバー内でゴム被覆の逸脱を止める締め付けリングが外れていたことが判り難なく修理できたのだ。しかし、カバーを閉じる段階でアース端子へのリード線が切れていたのが判明した。自宅に圧着端子があるはずだと探したが見つからず急遽ホームセンターまで購入しにいった。この時リード線が切れた端子を持って行けばサイズを間違えずに済んだのに目見当で購入したのでサイズが小さくてビスが入らない。適正端子を購入に再度出かける気にもならずリーマーと丸ヤスリで穴を広げて止めたのである。

 「さあ、試運転!」とプラグをコンセントに入れスイッチを入れたとたん、回転と共に内部で火花が散った。慌ててOffにしたけれどまずは「感電しなくてよかったあ!」である。冷静になって振り返ると「火花と音はしたが家のブレーカーは落ちなかったしジスクグラインダーも回転していた」のだから「ショートなのかしばらく使わなかったから虫の死骸でも整流子にあったのか⁉」どうかとんと分からん。以前、拠点で使用していた折りに回転中は整流子と密着しているカーボン電極の間で火花は出ていたから「その類い」と思いつつも再び電源を入れる事はせず廃棄に決めた。

 廃棄するにしても使える部品は使いたい。そこで安全カバーを外したのだが、この件は以前にも試みた事があって「外す安全カバーの取り付け径は42Φ、取り付けたい機種の取り付け部の径は46Φで合わない。その差は4mmだがカバー部の内側を削ればなんとかなりそうで、ネジ穴も確保できると判ったから削る事に決めた。削り方も油性ペンを塗り擦り合わせて当たりの出た部分だけを削る、と言う根気のいる作業を室内では出来なくてまだ陽の当たらない縁台作業で行ったのだ。まあ、苦労の甲斐あって何とか取り付けるまでに至った。しかし試運転したくても肝心の砥石部が無い。ホームセンターの開店時間は過ぎていたので1枚購入して試運転は終わり。

 これでジスクグラインダー1台を復活させ確保できた。暮れに行う室内野球練習場の床の整備にコンクリートカッターと鉄筋の頭を削る作業に出来れば二台の二台のジスクグラインダーが必要だった。取替え作業に慣れていれば「とっかえひっかえ」出来るけれど作業に不慣れだと装着自体が危なっかしいから現在の現役中とあわせ本体二台あれば造作もなく進められるはずだ。こんなしょうもない作業をボソボソとやっている日常とは⁉、まあ、恥ずかしながらこんな日常なのであります!。


奥の院のネザサ刈り

2024-12-26 | 今日は真面目に

 この日は今期初霜、初結氷の日となった。肩を冷やすとピリピリ痛みに変わるので湿布して懐炉も発熱下着に貼っての入域である。すり鉢状の底の部分は済ませたからこの日は斜面のネザサ刈りとなる。ネザサが優勢の植生なのでほぼ地際からネザサを断つつもりで刈り払い機を動かす。ネザサと同居しているのもフユイチゴであるから早春に開花する草本は少なく気楽に刈り払いを続けられた。ところが燃料もまだあるのにエンジンが突然と停止してしまい始動させようとしても始動しなくなった。

 原因不明でとりあえず調べてみたら気化器がグラグラしているのだった。これではガスを吸入する前にシリンダーに空気が入ってしまう。恐らく入域途中で落ち葉に埋もれた枯れ木に躓いて倒れた時にゆるみが出たのだろう。転倒しても両手に刈り払い機とガソリン缶を持っていた事もあって防御の反射も出なかったため頭部と左ひざ強打したし刈り払い機のハンドルも衝撃で周ってしまったのであるから4本のビス止めである気化器部分が動いたとしても不思議はない。

 結局、六角の持ち合わせも無かったのでこの日の作業は中途半端で撤退したのだった。マキノキなどの大径木を伐採し明るい斜面にしたときに夏ミカンの樹4本を残していたのだが翌年は葉数が増加せず貧弱な姿のままで二年目には少しだけ葉の量が増して三年目には太った実も収穫出来て、密やかな楽しみの果樹だったのに今期は姿が無い。刈り払いしながら確認できたのは全て枯れて倒れていた。今夏の暑さで枯れたとしてもまだ立ち枯れ状態だと思うのだが、どなたかが伐採した可能性もある。

 まあ、疎林のまま低草池として維持しておけば早春の草花には事欠かなくなった場所だし、猛禽類の狩場にもなりそうだし、でもフクロウの巣箱を取り付けるのは断念したままますます難しくなっていく。

     


和綴じ製本をした

2024-12-24 | 今日は真面目に

 10月の頃、試作見本として5部ほど作ってみたのだがその後になって図表の改訂やら誤記や表記間違いが判明しかなりの頁を作り替えねばならなかった。年内に送らねばならない二部だけ製本する事にして校正したページを差し替えた冊子は綴じずに輪ゴムで止めたまま積んである。と言うのも姥捨て山フイールドと他の二カ所、これは県内の言わば両横綱なのであるが三カ所の「生態系指標種で観る環境健全度簡易比較表」が出来上がっていないからなのだ。和綴じしてから完成稿を作ったら再度、糸切りをして製本しなおさねばならなくなる。

 てなもんや三度笠、でとりあえずの二部製本になったのだった。一部はトレイルカメラの助成先への報告書でもう一部は高校時代の今は亡き先輩の仏前に供えるために送るのである。姥捨て山の孤爺ではあるけれど高校時代の交友が基で職業選択への道を動き始めたいわば恩人でもある。現役時代の職業とは全く異なる孤爺ではあるけれど、その根底にある考え方は貫いているはずである。まあ、その報告がてら…として送ると言うのが適切かもしれない。コロナ真っただ中の別れだったから見舞いもお別れも無く時を過ごしてしまった現在、斯様な行為で少しばかり気持ちを軽くしたい意味もある。

 さて、製本なのだが前回にゲージを作っていたからそれに合わせ印を打ち、ボール盤で穴を開け、刺繡糸で綴じれば出来上がりだ。出来上がってから失敗に気が付いた。それは角の補強に和紙を貼ったのだが、本来は表紙と裏表紙を除いて貼るべきだったのに一緒くたにしてしまった。製本自体に支障はないけれど見た目が悪くなった。糸を切って千代紙で背表紙を作り、その上から再度糸で綴るかとも考えたけれど「そこまでしなくても・・・」でそのままにした。しかし我が美的感覚は「イヤイヤ」している。


ヘルメットに防護面を付ける

2024-12-21 | 今日は真面目に

 先日、枯葉に蔽われて見えなかった朽木につまずき前頭部から着地しヘルメットを壊してしまった。頸椎に異常はなく遅発性脳出血も心配なさそうだからまずは祝着至極であろう。この事態で防護面も取り付け部が破壊されたので新たに用意しないと刈り払いやチェーンソー作業に差し支える。そこでこの日は「機材の修理日」にあてて、拠点作業小屋からヘルメットと防護面、コードの修理が必要なジスクグラインダーを自宅に持ち帰った。

 防護面とヘルメットは全く別々の商品なので取り付け部は工夫しなければならない。アルミ製の取り付け部は以前に加工して作った物をそのまま使用したのでヘルメットに取付穴を開けるだけで済んだのである。しかし、正確な位置決めは手間が必要でセンターから同じ距離を振り分けて取り付け金具をシャコ万で固定しつつ位置調整しつつ決める手間が必要だ。それでも思いのほかスムーズに完成してヤレヤレと言う処である。破損したヘルメットは燃えないゴミ行きになろう。

  ヘルメットメーカーの安全面からの原則は「メーカーが作った穴以外の加工はしないでください」とあるけれど、もともと落下物に対応して被るヘルメットと言うよりも防護面装着に重きを置いたセッティングなのだし孤爺本人以外は装着しない物でもあるからまあ、自己責任であろう。メーカー品の一体型など高価で低年金高齢者にはもったいなくて購入できない。価格に見合った作業を行うプロでも無し、ねぇトンコトンコ。


奥の院の刈り払い

2024-12-19 | 今日は真面目に

 奥の院、フイールド東側の最奥なのだが明るい大径木疎林に整備して何年たっただろうか。当初はウルシの樹を植えるつもりだったけれどかぶれる体質の小生はなかなか踏ん切りがつかず年ばかり越してしまったのだ。それでも放置しておけば笹薮に移行するし刈り払わずそのままだと威之志士様の跋扈蹂躙後のお休み処になってしまいかねないから「見通し良く」維持せなばならない。

 肩の痛みは続いているけれど家に居ても所在も無く筋力も衰えてしまうだろうと少しばかりの作業でも行った方が身のため森の為と思って出かけたのだ。ネザサや竹のひこばえなどは地際に刈り刃を突っ込み刈り取って、ノイバラやアリドオシの様な棘や針の鋭いものも地際で刈り払い、ほかの植生、リュウノヒゲや冬イチゴ、ニホンタンポポのロゼッタ等々はそのまま維持できるように刈り高10cm程度で刈ってきた。でもやはり刈り刃を地面に滑らせて刈る坊主刈りとは異なり、高さを維持するために持っていなければならないのは負担になる。

 刈り払っている途中、ニホンアカガエルが跳び出したのだが腹部が大きかったのでメスだったのだろう。撮影したくて作業を止め防振手袋を外しカメラを構えたのに「バッテリー容量が無くなりました」のメッセージが出て切れてしまった。普段通り使用していればこんな事も少ないのだけれど大事な場面に限って「マア、フイの法則」に直面する。でまあ、せっかくのチャンスをフイにしてしまったのだ。

     


切り出し小刀の柄を付ける

2024-12-15 | 今日は真面目に

 明けても暮れても肩が痛くて腕が上がらず姥捨て山での作業は避けている孤爺であるが、自宅に居ても安静など出来る訳も無し。幾何回転体や木の玩具をボチボチ作り続けていくつかは10月のクラス会でまだ保育園と関わっている旧友、いいえ級友に送ってみた。早速、後輩のいる古巣で使ってもらったそうなのだが反応はどうだったのだろうか。まあ「喜んだはず!」と独りゴチするだけでもニヤケル孤爺なのだった。

 さて薄板工作を行っていると切り出しナイフが欲しい場面も出てくるのだが生憎、柄が壊れていて使えない。カッターナイフは強度も無いし使い道は別にある。そこで肩の負担にならない暇つぶしとして柄を作る事にした。クルミやクリの材があれば申し分ないけれどある訳も無く樹種不明の古材で作る事にした。

 まずは必要な寸法に切り出して半割とし、そこに束を入れる窪みを削り出来上がったら接着剤を塗付し万力固定で固着まで待つ。夕方になっていたので翌朝まで万力に挟んだままにした。翌日、庭に日差しが届く時間になってから柄の仕上げを行った。サンダーで大まかに握りの形状を整えてサンドペーパーで仕上げた。市販品の握り柄の様にストレートではなく、やや太めにして握りの中央部は径を絞ってみた。これで握り勝手が各段に向上したのだ。ただ刃物の大きさと握りの大きさのバランスが美しくない。これは予想してはいなかった事だが自ら使う道具なので見た目より使い勝手が優先である。

 そんなこんなでテンヤワンヤ、食事は店屋物では無いもののもう一本の切り出し小刀が見つかった。千代ちゃんの唄った歌詞ではないけれど「想う人には思われず 想わぬ人の言うまま気まま…」なんてマーフイの法則みたいに折々に意地悪が入るのが人生かぁ。だからと言って自棄にはならんけれど「クソクソ!」の吐け口に二液混混合して使う接着剤をグリグリして再生した小刀の破損した束の部分をも補修できたのだった。悔しさは一歩前進のエネルギーになる。まあ、こんな程度で息巻いていてもしょうもないのだが「子曰く 孤爺、閑居して不全を成す」と申しているではないかい。

 


桐材で作ってみた幾何回転体

2024-12-12 | 今日は真面目に

 姥捨て山に行くこともならず、行ったところで腕が使えないのでは「ブラブラ山へ」なのであるからガソリン代を節約しているようなもんだろうけれど暇感で心折れそうになる。で結局は玩具の試作と相成るのだが作れば作ったでおチビちゃん達への愛成るのである。この日はオロイドとスフェリコンを桐材で製作してみた。想定した年齢は一歳前後なのでヒノキ材などではぶっつけた時には少々痛く感じるので軟らかい桐材ならばと試作してみたのである。

 ホームセンターで材を調達したが集成材の15mm厚の板しかなかったからこれで作るしかない。サイズはヒノキ材で作ったのと同じである。ただこの日は気温が下がり季節風も強くて縁台に日差しが届かない時間帯では外作業は遠慮した。肩の痛みが冷えるとピリピリ感に変わるし胡坐で座っての作業だと膝も冷えるので痛みが出やすい。結局、日差しが届くのを待ちきれず朝食後から玄関で糸のこ盤に掃除機を取り付け粉塵を吸引しつつ円盤を切り出し、センターの捨て穴はリビングで植木鉢の受け皿にボール盤を載せて切粉が拡散しない様に作業をしたのだった。

 桐材は少しばかり高価なので短いサイズを購入した結果4枚しか円盤が採れなかった。それでもオロイドとスフェリコンの試作は可能だ。風が強いけれど縁台で円盤の外周を加工して外作業はこれだけ。切断と組付けは室内でやる事にした。で、昼前には完成して転がしてみればこれも良く転がる。今回は外周の形状をゲージを作りゲージに合わせるように加工したから今までの様な「目見当」の乱雑さはない。これも「幼児向け」と考えたためで丸みを帯びた外周にしたのである。

 完成品の重量を計測してみた。オロイドは44g、スフェリコンは35gだった。同じ直径のヒノキ材では暑さが12mmで3mmほど薄いのだがオロイドは56g、スフェリコンは53gであった。見た目は厚ぼったい外観だけれど手に取ると軽さが実感できる。オロイドもスフェリコンも良く転がるけれど床に置いといた二つ、ガラス戸を開けたら勝手に転がって、団扇で扇いでも容易に転がるのであった。まあ、今のところは試作だけなので届け先は考えてはいないけれど爺我自賛・執着地獄であって片腹痛いわい、いいえ、片腕痛いまま・・・。この痛みが滞るままになる事を承知していながら行ってしまう性、因果、業、人生には満ち溢れておった。

     

 


オービタルサンダーの架台を作る

2024-12-11 | 今日は真面目に

 まだ木の玩具をセッセと作っていた当時、表面を磨くのに素手では効率が悪くて考えた末に架台を作り固定して随分役に立ったのだったが、それも端材が無くなるにつれて工作も減り、架台そのものが庭に転がっていると邪魔なので処分してしまった経緯がある。しかし今回、幾何回転体を作り出す過程でどうしてもオービタルサンダーなどの電動工具が必要だった。例え一個二個であっても右腕が痛くて上がらない状態ではハンドサンダーでゴシゴシなどとても務まらないのだった。

 サンダーで荒取りするにしてもオービタルサンダーで仕上げをするにしても電動工具は電動工具なりの重さがある。これを右手で握り作業を続けるのも肩には結構な負担だった。「日光見ないで結構なんて言う莫れ」なんて諺があるけれど「日光当たる場所は結構な作業環境」なので姥捨て山フイールドでの作業は腕の痛みに耐えかねてお休みなのだが今度は暇な時間に耐えかねて結局、患部に悪い使い方しかできない作業になってしまうのであった。つらつら考えなくても「おいらはM男か⁉、それともS男か⁉」と混乱の極致に到るのは痛みによる妄想神経による技なのだろう。

 むくのオロイドやスフェリコン、ヘキサ・スフェリコンの試作はとりあえず終了したものの、欲を言えば接地面の曲面を精度を上げるために調整したくてハンドサンダーで摺り摺りしていたものの、やはり回数が多いし時間もかかるし保持しなければならない固定時間は持続的で肩の回復を先延ばしするだけでもある。電動工具を持ち続けるだけでも負担なのだった。そこで「どうせやらねばならないのだから…」と架台を作る事にした。以前に製作した形は記憶にあるのでそれを元にしてベニア板から作ったのである。

 オービタルサンダーは取り外しも出来なくてはならないので受け木の一方は取り外しが可能だ。午前の日の当たる時間に縁台工作で完成させたのだが、使ってみると手持ちよりも稼働ロスが少なくなるから削れる量も多くなった。その上、手持ちだと右手と左手の協調運動で微妙な調整が出来ていたのに片方が固定されると微妙な調整が難しくなった。確かに右腕に掛かる負担は軽減されるが加工精度に難が発生してしまい最終的な仕上げは「結局は丹平ドン」となるのだった。まあ、華やかな大スターでもプライベートでは絶筆に尽くしがたい事象もあるようだから腕が痛い程度で文句も言えまい。


環境健全度評価表を比較表に改変

2024-12-08 | 今日は真面目に

 活動のまとめとして冊子を作っていたのだがその最終項「環境健全度評価表」を姥捨て山だけでなく県内の有名類似フイールドと比較したくなって三カ所分の並列併記で違いを明白に読み取れるように表を改ざんしてみた。原表は横浜市だったか東京都だったか、ネットに出していた物なのだけれど、今回確認のために探してみたものの見つける事が出来なかった。まあ、いつまでもあると思うな金と資料、と言う処であろう。

 わが姥捨て山に比べれば比較に上げた二カ所は横綱格で姥捨て山は付け出しに過ぎないので「比較にならない」とも言えるけれど「大男、総身に知恵が廻りかね」なんて諺もある訳だからこの際、大小の違いでなく質の違いを比較したいのであった。とは言えネット上を探しても参考になる資料は皆無で、思案したあげくS先生にお願いしてみたのだった。S先生なら資料を持ち合わせてはいなくても二カ所の実態は把握しているはずなので「学術的にはならないけれど大掴みしたいので」と図々しくも表の記入をお願いしてしまった。

 とりあえず現在の記入状況は姥捨て山フイールドだけだけれど、更に二カ所が追加され数的処理出来れば視覚的にも特徴が見えて来るだろうと期待している。三カ所を回ってみれば大まかな違いは歴然としているのは素人の小生でも常識程度の理解は出来ているけれど、それを資料によって裏付けしたいと言うのが今回の改変である。こういう作業や発表は本来は行政の仕事だと思うし、こういう比較資料も既に開示されているべきだと思うけれど現実はそこまで到達していない。現段階では素人の手慰みなのである。

 下の小さな写真の左側が姥捨て山だけの表で右側が三カ所併記出来るように構成した表である。大きな写真は三カ所併記比較できる表の最終頁のグラフで、理に適っているかどうか判断しきれないものの各段階ごとの充足率と各フイールドでの各々の段階の構成率で構成してある。これだけでも完成すれば各々のフイールドの特徴や違いが判るはずで、それに伴い自然保護の対応も評価できるはずだと孤爺は妄想するのだが、はてさて耄碌のせいで終わるか妄想でしかないのか完成が待たれる。何はともあれ爺我自賛は幸せな事であって更に「楽しみに待つ」事が出来ると言う事は少年金高齢者にとっては何物にも代えがたい。

 さて下段の帯グラフは食物連鎖のピラミッド構造に倣ってピラミッド型で表したかったのだけれどエクセルで表記したページ内に組み込む方法が判らず帯グラフになっている。これがピラミッド型なら食物連鎖の構造が視覚的にも見やすいと思ってそのシート内であたふたしたけれど無理で「貼り付ければ可能か⁉」と思ったものの試行せず、まあ学が足りないのは手の打ちようもなく肩が痛いのはどうしようもない。