トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のとんぼ「今期も終盤」

2018-12-01 | 小父のお隣さん
 12月になった。今季のトンボももう1週間かそこらで姿を消すだろう。暖かい日々が続いてはいるが来週末の後半は雨の予報だからトンボも10日まで姿を見せてくれるかどうか微妙なところではある。
 今季の、と言っても毎期なのであるがトリを務めるのはマユタテアカネとオオアオイトトンボである。フイールドではトンボ池の北側草地の日当りの良い場所でしか姿を見る事が出来ない。「ありがとう」と言う心算もないけれど、師走に入ったから確認の心算でトンボ池に行った。
 
 マユタテアカネよりオオアオイトトンボの個体数が多く密度もある。こんな場面はこの時期の一時でしか見られない。オオアオイトトンボは最盛期は単独でひっそりと生息している事が多く、終盤になると活発に見え、アタックなどもあったりして意外な一面が楽しいトンボだ。
 「イトトンボ負けるなお爺ここにあり」なんちゃってもじってみるが、見方によっては「ろうそくの火が消える最後の一瞬」の様でもあって、こう考えると哀れさが勝ってしまいそう…。
 まあ、我が水辺に子孫をつないでくれた小さな虫たちに感謝である。来期も期待したい。

         オオアオイトトンボ       マユタテアカネ、冬イチゴと写す  

水商売は「部分最適化」から 2

2018-12-01 | 水辺環境の保全
 温水田の拡幅を行いつつ傾斜水路の堤の肉付け補強を行う。この日で拡幅作業は終結する心算で汗をかきかきシャベルを振るった。
 水際線の保護に護岸丸太を据えなければならないのだが、既存の護岸丸太3本と杭をそのまま転用できたから新品の杭を使わずに済んだ。水辺の補修に杭棒は多量に必要なので、1本300円程度でも馬鹿にならない金額になる。かと言って小径木を除伐し杭に作り替えるなど適材もない上に時間の無駄に近い。

 掘り取りと移動積み上げはシャベル1杯づつであるから、どれだけ掘り込んで積み上げたのか積み上げたうろこ状の土の塊を見ていると眩暈がしてくる。それでもようやく拡幅作業は済み温水田の形が整った。
 上棚からの法面基部を池の中に1m程せりだしたが、これは猪様の掘り崩しがあっても歩きやすくするための保険みたいなもので、その減った水面面積を堤強化にまわした採土で補償した。今までの傾斜水路はS字形だったのをストレートに変更した事で刈り払い作業も楽になるはずである。

          改修前 ➡   拡幅途中  ➡   改修終了