トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**老々葬送

2019-01-18 | 今はうたかた
         同胞も離れ離れで歳老いて葬儀の席も生きて欠けたり

         認知症耳遠ければ弟の死も届かぬ長姉ありのまま生く

         心せど農夫症で歩けぬ身長兄拝す電話の向こう

         母浴びた産湯の沢に溶ける灰わけた御魂に安らぎ願う

         塵となり地に還りゆく三兄をいとおしむかな指の先々

         同胞の葬儀に揃わぬ歳なれば先は寂しき事ばかりなり