思わぬ暑い夏になって今になって「7月末に避暑池へ移動させれば良かった…」と思っても後の祭りである。産卵用母貝として庭の池で飼育しているドブ貝とマツカサ貝は水温が30℃を越える環境では生存が難しくなる。6枚入れていたドブ貝なのだが7月初めに1枚が底砂の上に全身を現して10日ほどで口を開いてしまった。潜って生活している二枚貝が全身を現すのは弱ってきた証拠なのだが、その時点で避暑池に移動させておけば良かったと思っても後の祭りだ。
猛暑日も続いたりしているから「避暑させようか、どうしようか⁉」と思い煩っているうちに更に2枚が姿を晒してきた。ここでふんぎりがついたのだ。「たとえ胎内にタナゴの卵を抱えていても移す」事にしたのだ。避暑池のタイリクバラタナゴと仔魚が混在しても已むを得ない。魚体はカワセミの生きる糧なのだし下流域とは断絶した環境で手出しを止めればすぐに干あがる水域でもある。
この日、雨上がりの曇天で作業は取りやめたものの10時頃には薄日が射してきたから池に入り貝を取り出した。ドブ貝は5枚、マツカサ貝5枚を取り上げたのだが、もう1枚あるはずのマツカサ貝が行方不明になった。すべて篩に通して発見を急ぐ事は止めてブクブクを取り付けた容器でフイールドまで運んだ。
フイールドの生簀にはタイリクバラタナゴ用のドブ貝5枚が入っていたはずなのだが4枚しか確認できなかった。生簀底面に破損個所がありそこにネットを当て補修しておいたのだがその隙間から逃げ出したかも知れない。庭の浮揚水槽の底面濾過の濾過マットの中に砂礫から更に潜り込んだ個体もいたから、こちらが思っているより賢いのかもしれない。
とりあえず生簀に入る貝の数を確認し更に生簀自体も揺すりながら底泥に押し込んで置く。設置した時に泥土を5cmほど入れたのだが今回、手探りで貝を探している感触では貝の厚みさえも泥が無い。恐らく貝が移動をし続ける間に泥の微粒子は流れて減少したのだろう。それで今回の補充は沈泥部の砂層を採取して5cm厚にした。
このまま来春3月末まで肥培・越冬させる事になる。今回、産卵の可能性を考えて8月までは庭の池でと思っていたのだが貝の負担を考慮するとタナゴの産卵期間に付き合わせるのではなく4月から7月までの4か月間だけ庭の池にお出で願うのがベターに思えてきた。今回、池内繁殖個体はヨシノボリ回収時の1匹だけしか確認してはいないものの「繁殖確認」出来たので来期以降は「産卵管を伸ばした時期から7月末まで」程度の期間が母貝には無理がない様にも思えてきた。
フイールドのタイリクバラタナゴ用の母貝は生簀での生存確認出来たら池に放流する予定だったけれど、同居させつつ越冬させ、春に元気の良い母貝を取り出して使った方が失う確率が低下する様にに思えてきたから只今生簀シェア中である。
胴長を装備して池に入ったついでで新たに視認できたオオカナダモを貝掘り熊手を用いて泥土層から根毎揺すり掬い取り処分した。これで今季4回目のオオカナダモ駆除なのだが冬までにもう1回は確実に除草する必要がある・・・。「環境保全」と一口に言うは易いが安いだけで現実は百姓とならねば維持できない綺麗ごとでは済まないのである。
猛暑日も続いたりしているから「避暑させようか、どうしようか⁉」と思い煩っているうちに更に2枚が姿を晒してきた。ここでふんぎりがついたのだ。「たとえ胎内にタナゴの卵を抱えていても移す」事にしたのだ。避暑池のタイリクバラタナゴと仔魚が混在しても已むを得ない。魚体はカワセミの生きる糧なのだし下流域とは断絶した環境で手出しを止めればすぐに干あがる水域でもある。



このまま来春3月末まで肥培・越冬させる事になる。今回、産卵の可能性を考えて8月までは庭の池でと思っていたのだが貝の負担を考慮するとタナゴの産卵期間に付き合わせるのではなく4月から7月までの4か月間だけ庭の池にお出で願うのがベターに思えてきた。今回、池内繁殖個体はヨシノボリ回収時の1匹だけしか確認してはいないものの「繁殖確認」出来たので来期以降は「産卵管を伸ばした時期から7月末まで」程度の期間が母貝には無理がない様にも思えてきた。
フイールドのタイリクバラタナゴ用の母貝は生簀での生存確認出来たら池に放流する予定だったけれど、同居させつつ越冬させ、春に元気の良い母貝を取り出して使った方が失う確率が低下する様にに思えてきたから只今生簀シェア中である。
