2月1日、2日とも雨天でフイールドには出向かなかった。作業としてはうんざりするほど詰まっているが「体力気力とも限界!」なんて引退宣言はしないけれど実質はバリバリと24時間戦えます!なんて現実ではないのだ。それでも気になる事はあって翌日送りに出来ない気分で朝一の鍼治療を済ませてからフイールドに行ってみる。
狙いは1月30日に水見回りを行った際、ニホンアアカガエルの産卵が無くて出向かなかった3日間のどこかで産卵しているはずだ、という期待があったからなのである。取水升は砂礫の河床1m下に埋まったままで復旧する事は断念したけれど伏流水が取水升に流入してくれる間だけは水が得られる。これは幸運としか言えないが一方ではいつ何時断水し水域干上がりになるかの覚悟は必要な事態でもある。水域の水見回りを兼ね卵塊を探したのだが吐水口から流入する上の池だけは澄んでいて、その他の水域は濁ったままだった。恐らく夜間に飛来した水鳥の活動結果なのだが、トレイルカメラを設置して撮影を試みていた期間には全く無かったのは皮肉と言える。
さて肝心のニホンアカガエルの卵塊は濁ったトンボ池の中央にひとつだけ発見できた。濁っていても昨年の豪雨多雨の結果、砂泥流入が多くなって浚渫が間に合わなかった事情もあり、卵塊さえあれば容易に見出せる水深のままなのだ。であるから一つしかないと言っても水中の濁りに隠れて見えない卵塊の在るはずもなく、今期のスタートは遅いし少ないのであった。昨季の卵塊数は百を超えたはずだけれど今期は幾つまで数えられるか…水を断たれる切羽詰まった心配の一方で数の増加を期待する感覚とは無責任と言えば無責任だろうし耄碌したと言えばそうも言えるかもなあ。まあ、行政による復旧作業が成立しない以上、来期に水域は消滅しているのは確実だし同時に二カ所の簡易トイレの手洗い水も止まる。