取水地の堆積砂礫を掘り続けてようやく取水堰の躯体に到達・確認できたのが1月の末。取水堰上端面までの砂礫層はほぼ110cmほどあって、取水升面は更に40cm下になる。つまり取水升の維持管理を行うために露わにしなければならないのだが150cmの砂礫層を掘り下げねばならない。高低差では150cmであるが埋没させない様にかつオーバーフローするように取水堰上下の河床を整えなければならないのだが、その量は孤爺が発掘し移動できる範囲を超えてしまった。まあ、場所の確認は出来たけれど個人の労力ではどうにもならず、行政が復旧あるいは新設での取水升を設置してくれるかどうかが今後の全てだ。
それは可能性がゼロに近いものの、それまでは伏流水に頼る事になるが昨夏、10号台風で河床が埋められてしまった後、取水升の手入れは出来なくなっているので減少しつつある吐水量を量りつつ断水となる結末までは河床流路の維持と排砂バルブの操作程度は悪あがきで行うしかないのである。送水量は1月末で70%に落ちている。計算上はあと5カ月で更に30%減少して…となるけれど浸透圧が弱くなれば砂礫間に泥土粒子の詰まりも促進するはずなので梅雨の頃には断水するのだろうと予想している。水源が無くなるので我がフイールド「生物生産緑地」は終焉の時となるだろう。
さて1月末、掘り下げた河床部に流路を戻して吐水量を測定したのだが、伏流水が戻るまでには時間差があるだろうからと大寒波で自宅謹慎中だったものの吐水量測定に行った。そこで得られた数字は18ℓ/分であり、今のところは1月末の数値に同じだった。大寒波の影響で今期凍結していなかった上の池は凍結していて気温は4℃であった。こんな時に指先を水に濡らしたくないのだが仕方がない。昨季の度重なる豪雨の結果、土砂流入が著しく泥浚いも進まなかった結果は水深20cm程度と浅くなっている。底の泥土層は膝上まで位に達しているはずだから身体を支える竹棒無くては水域内のオオカナダモの除去さえ出来なくなった。水域が干上がるのは時間の問題だから今更、泥浚いなどしても無駄なあがきかとも思えて来る。