おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

リモートドラマ

2020-06-01 23:31:28 | ドラマ「スカーレット」
いよいよ6月ですね。
心なしか、今朝は、車も多かったし、高校生の姿もあって、普段が戻ってきたような。
でも、ちょっと、不安やんね・・・

さて、視聴してた動画配信サービスの無料期間が終わるので解約。
過去のドラマを、いろいろ堪能しました・・・なので、さらに宵っ張りな日々(汗)
自粛解除とともに、劇団関係の、Youtubeでの無料配信も終わっていくので、こちらもチェックしやんと。
(また、某紙で舞台作品の紹介記事を書かなくてはいけないしね)

なんか知らんけど、5月はオタッキーな日々でございました~(汗)
・・・5月も! かな~(苦笑)

先週はなんというても、例のリモートドラマですよ。
BK(NHK大阪放送局)製作の、2分×5日、トータル10分のショートドラマ。
今やからこそ作れて、今やからこそみんなが共感できるドラマになってました。
・・・続きが見たい・・そう思うドラマになってましたよ!

出演は、「スカーレット」の八郎さんと直子。
つまり、松下洸平くんと桜庭ななみちゃん。

BK(NHK大阪放送局)によれば、4月初めに入社2年目のディレクターが企画を持ち込み、
検討してすぐにやってみようということで、GW前に、脚本を桑原亮子さんにオファー。
(阪神淡路大震災時、自ら被災しながらも奮闘し続けた医師の自伝をもとに、
 『心の傷を癒すということ 』というドラマの脚本を書いた方です)
スカーレットのスタッフが多く関わるということから、
スカーレットのキャストのお二人に、出演を依頼、快諾を得たのだとか。
企画から約1か月でできあがったドラマなんですって。

製作の方曰く。
ほかに方法がないからリモートで作ったというのではなく、
リモートで作る手法と、ドラマの中身が合っている点が一番重要だと。

こういう時だからこそ、ドラマで何かできないか、物語で伝えられることがあるんじゃないかと。
なので、できるだけ早く、世の中の人に届けたい、そういう思いも強かったから。
2分ずつ放送するという形になったようです。

カメラはスマホを使用。
キャスト自ら、カメラ、小道具の配置や照明を担当。
GW明け、1日で収録し、突貫で編集、14日には放送告知して、
18日から毎夜、2分のドラマを放送。
6日目には、完全版10分を放送・・・このスピード、すっごいですね。
普段、多くのスタッフで、時間をかけて作ってるNHKなので、びっくり。

14日の告知日に、「スカーレット」公式ツイッターでメイキング動画が発信されて、
それだけでも、スカーレットファンは歓喜でしたね。

放送前に、スカーレットの公式ツイッターで「0話」のショート動画を配信。
放送後は、「ふりかえり動画」や、「ふたりのその後のつぶやき」「LINEのやりとり」をアップ。
そんな仕掛けは、翌日の2分への「行間」を埋めつつ、さらに、妄想をかき立てるという(笑)

でもね、これが、関西ローカル放送なんですよ~
公式ツイッターは、全国、世界の人が見られるので、「0話」、「行間」等がアップされると、

「全国で放送して~~」

スカーレットファン、洸平くんファン、ななみちゃんファンの声が殺到したんですね。
なので、BKさん他?の努力で、なんと、1週間後(30日)に全国放送が決まりました。
仕事が早い~~ と、ファンが絶賛!
ほんまに、NHKさんらしくない?早業ですよね(苦笑)
というか、今しか放送できないドラマだからこそ、ですね。

「スカーレット」公式ツイッターさんのつぶやき、ほんま、いい感じですよ~(笑)

物語は・・・
在宅勤務中、1人暮らしのマンションのドアが壊れ、部屋に閉じ込められてしまった田中くみ子。
修理屋さんにテレビ電話をかけたつもりが、間違えて見ず知らずの居酒屋の店長常林浩也の自宅にかけてしまう。
それをきっかけにお互いにテレビ電話をかけ合う関係になった二人は、少しずつ自分のことを語り出して・・
NHKBK公式ブログより)

ステイホームな二人が、間違い電話でつながる、というのも今どきですが、
でも、修理やさんにテレビ電話します~?? 
というか、かけ間違える~?? (というツッコミはさておき~)

アパレル勤務のOLと、営業自粛している居酒屋店長。
ツイッター発信の「0話」では、実家の親からの電話に、
「今は帰られへんわ~ でも元気やで」 というくみちゃん。
アルバイトさんからの電話に、
「新しいバイト見つかった?ごめんな~。ずっとウチで働いてもらえたら良かったんやけど」
という、店長の常林さん。

そうです。関西発ドラマなので、二人とも関西弁です。
・・・関西弁、忘れんとってくれてありがとう~(笑)

電話を切ってから、それぞれ、ため息をつく二人。
ツイッターで流れた「0話」は約1分少々。
ラストに、くみちゃんが電話をかける音声だけ流れます。

「すいません。こんな時に~」

「ど、どなたですか?」

その夜の本編第1話は、その間違い電話のところから。
暗めな表情の居酒屋店長の常林さんが、登録していない人からの電話を怪訝そうに取ります。
テレビの黒色画面中央に、縦長の携帯画面が映し出されます。
テレビ電話シーンなので、キャストが大写し。それはそれで、ファンはうれしい(笑)

二人の大写しの携帯画面が、最初一人ずつで、
やがて、二人並べて映し出され、それぞれが携帯電話に向かって話してる姿全体を映します。
・・・全身を映してるときは、スマホをどこかに設置して撮ってるってことですよね。
(メイキングによると、ティッシュの箱やら、ゴミ箱を重ねてその上に置いたとか)

Zoom的なもので?遠隔で演出指示が出されるようなんですけど、
わずか10分とは言え、ほんまに、よう、1日でできたもんやなぁと。

大変な様子は、くみちゃんを演じたななみちゃんがインタビューで答えてます → こちら

二人のやり取りが、さすが大阪的? みたいなところもあるのですが、
ステイホームで、人と会えてない、話せてないというくみちゃんも、
2か月も営業自粛で追い詰められてる常林さんも切ない。
俳優さんが上品なんで(笑) ベタベタした大阪色?は出てない感じ(苦笑)

そして、いつの間にLINE交換したんよ~ という、
二人のLINEのやりとりが、公式ツイッターにアップされて。
なんとも、恋の始まりのような(笑) 短いねんけど、キュンとするやりとりで。
3日目のテレビ電話あたりから、お互いの距離が縮まっていくんですね。

くみちゃんは、常林さんが応える言葉に力づけられるし、
追い詰められてる居酒屋店長の常林さんも、くみちゃんの言葉から、
前向きな気持ちになっていくんですね。

そして、アイテムとして登場するのが、ペペロンチーノ。
常林さんは、どうやらイタリアン居酒屋をしているようで、1日目もパスタが登場。
3日目も、パスタ(絶望のペペロンチーノっていうてました)を作ってました。
5日目、ラストの日は、レシピをくみちゃんに教えて上げたらしく(メイキングで出てました)
二人がリモートで、同じメニューを食べるところから始まってましたね。

そのレシピ、放送後、公式ツイッターで発信されたので、さっそく作った人多し。

私も、作りました~~(笑)



つねちゃんペペロンチーノ! 
いえ、アスパラガスとプチトマトのペペロンチーノ、です。

アスパラ1本、プチトマト2個、ベーコン1枚、パスタ、80g  
もちろん、おひとり様の分量

あと、ニンニク1片、イタリアンパセリ少々。
(イタリアンパセリはなかったので、ドライパセリを振りかけました ← 青のり、ではない!)

スマホを前に、作ったパスタを食べ始めるふたり。
フッと、寂し気な顔をするくみちゃん。

「目の前で同じものを食べているのに、常林さんがすごく遠くに感じます」

「・・・僕も、テレビ電話は、予告編を見てるみたいで・・・映画でも、ようできた予告編ほど、本編が見たくななります」

「Coming soon、ですね」

本編が見たい、それって、会いたいって言うことちゃうのん~(笑)

ラストがなんとも、おしゃれな演出でしたね。
パスタを食べようとする、それぞれの横顔の画面が向き合うように並び。
片方ずつ映しながら、字幕が出てきます。

(自由に会える日が来たら)

ペペロンチーノ

食べにいっていいですか?

食べに来てくれますか?

うつむく二人。

「食べましょ」 と言いながらパスタを口にする二人。
パスタを食べる横顔が映った画面が大きくなり、
(まるで、本当に向かい合ってるような感じに近づいて)
ちょっと、笑顔がこぼれ・・・

そして、流れるのが、「レット・イット・ビー」
なすがままに、そのままで・・・ですかね?

音楽がね、ほんまに、ええねん。
最初から、ずっと、ビートルズなんですよ。
・・・・使用料、お高いんちゃいますのん・・・?
(ま、NHKやし、おかまいないか~?)

とにもかくにも、毎夜、この2分を楽しみにしてる5日間が、なんとも新鮮でした(笑)
ほんまに、予告編を見るような10分。

もうちょっと見てみたい、続きが見たい、ぐらいなのがいいんでしょうかね。
(リモートで、30分は、作るのも大変やろうけど、見るのもしんどいかも)

とはいえ、私らも、本編があるのなら見てみたいです。
お忙しいお二人やとは思うけど、
実写で、いつになってもいいので、ぜひ、作って欲しいですね~



スカーレット、総集編でおかわり

2020-05-10 23:39:11 | ドラマ「スカーレット」
この連休中に、放送されてましたね。
「スカーレット」総集編。

まぁ、たぶん、そうなるやろうとは思ってましたが、まさしく、喜美子の物語になってましたね。
(当たり前です!)

ということで、またまた、「スカーレット」ネタで、すいません~~(汗)
ご覧になってない方、興味のない方は、スルーしてくださいね。


公式サイトの、最後の更新となった内田Pのブログによると、

「2250分ぶんのドラマを171分に縮めるという荒技。タイトル映像を省いて考えても、ざっと10分の1以下」

に編集したのだそうです。

ダイジェストやん!
・・・て思うけど、その割にはちゃんとつながってました(当たり前~)
ナレーション(男性でしたね)を改め、劇伴(音楽)も入れ直して。
主題歌はラストに、クレジットを画面の下に流しながら、でしたね。

どちらかというと、八郎側の気持ちになりがちな私なので(・・もう沼民?笑)作品づくりに悩む八郎や、離婚後10数年ぶりの再会シーン、新しい関係を築くシーン、それに、アンリさんや住田さんの登場シーンなどがバッサリ、カットされてて~(涙)
それって、どうなんよ~って思いますが・・・喜美子の物語なんで(泣)

前半は、八郎もたくさん出てきますよ。
八郎に出会い、陶芸を教えてもらったことで、喜美子が陶芸の道を歩き始めるので。
(これも、当たり前ですね~)
後半は、喜美子が武志の病気と向きあいっていくというふうにまとまってます。
なので、八郎は喜美子を支える優しい人たちの一人として登場する感じ。
(やっぱり、当たり前ですよね~ 涙)

GWに「スカーレット」のことを、いろいろ書きましたけど → こちら
総集編を見て、改めて、気づいたことがありました。

八郎の夢は3つありましたね。

その1「誰かにとって大事な宝物になる、そんな作品を作りたい」
その2「賞を取る」
その3「好きな人と結婚する」

喜美子って呼んで、って言われたときに、
付き合うてもない人のことを名前で呼べません、と返す八郎。

「ほな、付き合うてください」 

そんなことを言う喜美子を見つめる八郎の目、あの目!
もう、なに言うてんねん~~ という目をしてましたよね。

「付き合うたその先に、結婚て、もれなくついてくるもん?」

「好きな人ができたから結婚する、いう話です」

「結婚て・・・、ウチ、考えられません」

「ほな、川原さんで」

「???」

「川原さん、十代田さんで」

喜美子を見つめる八郎の目、ほんとに、深いわ~
(目の演技が上手って、いわれるだけありますね~ 洸平くん!)

フカ先生の絵を売ったという八郎に、その絵を想像して描いて渡す、あの時からお互いに好意を持っていたやろうし、いや、「信楽の土が好きです」「・・素朴というか」「そうそう、それです~」
なんて、話してた時から、もう恋は始まってたんですよね。

水橋さんや、演出の中島さんの意向どおり、お互いの気持ちを積み重ねてました。

思えば、ストーリーを示すキィーワードはいろいろちりばめられてました。

「熱ぅなる瞬間」・・・狸の道で見つけた欠片をかざした時、喜美子は大阪行きを励まされました。
そしてジョージ富士川に再会したことも、穴窯に向かう原動力になりましたね。
総集編ではカットされたけど、八郎と信作と一緒にカレーを食べた時、武志に言うてましたね。
「熱うなる瞬間、お母ちゃんにとっては穴窯やった」

「離さへん。離しません」・・・抱き寄せたあの時、そう言うたのに、結局、手を離してしまった八郎。
喜美子は、戦争の時に直子の手を離してしまった経験があります。
草間さんは、つないでいたはずの奥さんの手を、戦争によって離さざる得なかった。
それでも、出会ったことは良かったんだと言うてましたね。
総集編ではカットされたけど(そればっかりやな)
草間さんは「好きな人ができると、人生が変わるよ」とも、言うてましたよね?
そして、直子も、鮫島が言った言葉として言うてました。
「つなぎっぱなしやったら手汗でじゅくじゅくになるから、時々離さなあかんねんで」
だから、大事なもんは離したらあかん、につながるんでしょうかねぇ。
・・・総集編ではカットされましたけど!(苦笑)

常治が亡くなって、自分の作品を作ろうとしたとき、思わず涙がこぼれる喜美子。
八郎は優しく抱き寄せて、「お父さんが出てくるんやな」というて抱きしめました。
総集編を見て、あぁ、こういうシーンあったなぁと思い出しましたねぇ。
確かその前に、百合子が泣いてるのを見た八郎が、気づくんですよ。
喜美子も、同じように泣いてるかもしれないって。
優しい~~
(総集編ではカットされてましたが! 笑)

喜美子が泣くとき、そう、12週でもありました。
「私も珈琲茶碗を作る」といった時に、八郎にまだ無理!と言われたとき。
作陶する八郎を見ながら涙がこぼれてくるんですね。
その涙に気づいて、「ボクが泣かしたん?」と言って八郎が慌てるんやけど。
「一緒に作りたかった~」って、泣くんです。
(総集編ではカットされてます~~ そんなんばっかりや~)

そして17週で穴窯をあきらめろと、八郎に言われたときも、泣きましたよ。
八郎の前ではなく、百合子との結婚の承諾を得にきた信作の前で、急に涙をこぼしました。
(総集編ではカットされた~~! ここも!)

ほんまに、陶芸をやりたい、穴窯をやりたい、熱い気持ちを止めれへんかったんですねぇ。

前にも載せましたが、信楽のスカーレット展へ行ったときにもらった特別版のステラ。
(結局、コロナで、スカーレット展は1か月早く閉幕しましたねぇ・・)



無料配布のものなので、薄いんですけど(苦笑)
ここに、戸田さんと洸平くん(←いまだに「くん」づけ 笑)のインタビューが載ってます。



二人の関係がぎくしゃくしてきていることについて、こう話してます。

戸田さん:やっぱり、八郎さんの喜美子への嫉妬は、多少なりともあるかもしれない。陶芸家としての才能について。
洸平くん:あるある! それに、喜美子が八郎の手から離れて、陶芸家として独り立ちしてしまったことへの寂しさもあるのかな。
戸田さん:それでも喜美子は、妻として八郎さんを支えたいという思いが強かったんですよ。だからこそ、新しい風が二人を変えてくれるかもしれないと、三津を弟子として迎え入れるわけですが・・・
洸平くん:その決断によって、夫婦の間に隙間ができてしまうのもなかなか切ない話ですね。八郎はいくつか陶芸で賞を取っていますが、すべてが喜美子からインスプレーションを得て作った作品。どこまでも喜美子一筋の男ですから!
戸田さん:(穴窯を新たに作ることになって)陶芸家・川原喜美子としての熱い部分も徐々に見えてきますし、それと同時に喜美子と八郎さんの気持ちのずれも大きくなっていって・・・
洸平くん:お互いに意地と誇りがあるからこそ、「いちばんわかって欲しい人にわかってもらえない」という思いが膨らんでいくんだよね。喜美子は爆発的なひらめきと感性を持った芸術家だけど、八郎は違う。そんな陶芸に対する熱量の差が二人の関係にどう影響するか・・・

そうですね。
夫婦に、最初に隙間風が吹いたのは、三津という弟子の存在ですね。
お互いの愛に自信があったとしても、新しい風は夫婦の隙間を広げた。
そしてさらにその隙間を広げたのが、電気釜が壊れて「穴窯」を作ったことでした。

まぁ、電気釜が壊れへんかったとしても、ジョージ富士川はあの欠片をもう一度見たいと言うたやろし、研究所の柴田さんも、「薪で焼いて、その灰がかぶってこの色が出たんや」と言うて。
「信楽の土やから、こういう色が出たんやで」 
その言葉に、ワクワクした喜美子は、遅かれ早かれ、「穴窯」をやりたくなったはず。
ただ、年を重ねていたなら、二人とももう少し分別があったかもやけど。

総集編の後編は、ラストの琵琶湖のシーンで始まりました。
良いお天気で、素晴らしい琵琶湖でしたね~~ 海ちゃうで、湖やで~!
姉川河口、コロナがなかったら行ったのに~



昨年秋に撮った、琵琶湖大橋(米プラザ側より)

ストーリーに何度も出てくる琵琶大橋はちっとも映像では出てきませんでした。
最後に、橋を渡ってくれるかなと期待したんですが(涙)
琵琶湖を見に行くんやったら、信楽から一番近いのは南湖です。
でも、撮影上、長浜市の姉川河口が使いやすかったんでしょうね。しゃあない。

後編は、ほぼ、喜美子と武志の物語ですね。
武志の闘病と作品づくりと。

喜美子の作品として神山清子さんの作品を使ったように、武志の作品は畠山圭史さんの作品が使われています。
畠山さんは東京で活動する陶芸家で、撮影が始まる前から、喜美子、八郎、三津、武志と、順番に陶芸を指導していたそうです。
最終的には、BK(NHK大阪放送局)まで来て指導をされて、深くドラマと関わられたんですね。
(クレジットにお名前がありました!)
武志役の伊藤健太郎くんは、基礎だけでなく、畠山さんの作品を作らないといけないこともあって、
マンションの一室で、マンツーマンで稽古を重ねたそうですよ。 → こちら
武志の作品を畠山さんで、というのは1年半前ぐらいから企画されてたとか。
あの、フカ先生の青い円が描かれた絵葉書は、畠山さんの作品を見て、絵画指導の苅谷昌江さんが描いたそうです。
なので、あの葉書が登場した時は、もう、武志の作る作品は決まってたわけですね。

印象的な青いお皿、畠山さんの「Water and Flame」の誕生も、「命」に関する経験をされたからとか。
(インスタをたどって読みました・・)
それを含めて、スカーレットの制作陣がこの作品でと、思われたようです。

病室の暗い窓に流れる水滴、そして翌日の晴れた琵琶湖の景色を眺める武志。
そこから、水を描くことを思いつきますね。
そして、夕立の雨が溜まったビニール傘を見て、生きてる水を作りたいと。
指で器に風合いをつくり、釉薬を薄く塗り重ねていく。
焼きあがってから、音がするんですね。
細かくひびが入る「貫入」というのだとか。

喜美子の穴窯の作品を見て、武志はスカーレット色を皿の淵に残すことを閃き、ロウを溶かして皿に塗ります。
習字の筆でロウを塗るのですが、これこそが畠山さんが生み出した作風なんやそうです。
畠山さんが感動して腰砕け?になったというシーンが、武志が焼き上げた大皿を朝日にかざすところだそうです。
水と火、水と光、それが「水が生きている」作品になったのですね。
・・・詳しくは、畠山さんのインスタで~~ → こちら

「スカーレット」のおかげで、私もまた、新しい出会いをさせてもらった気がします。

総集編に「おかわり」はないやろうけど、泣く泣くカットした部分とか、
山ほどあるらしい尺に入りきらなかったオマケシーンを、ぜひとも見てみたいもんです。

そして、コロナが収束したならば、ぜひともスピンオフドラマを作ってください~
直子の鮫島を探す旅、信作の長崎旅行の話、ちや子さんと草間さんの交流、
丸熊陶業の建築素材としてのタイル生産が成功するまでの話、
学と芽ぐみの、米屋をコンビニ?にする話(知らんけど)、真奈ちゃんの幸せな!その後・・・

そしてなにより、別れてから、京都→愛媛→名古屋と移り住んだ八郎さんの10数年も見てみたい。
「#中部セラミック」で、沼民のみなさんの愛あるつぶやきが楽しかったですよね。
十代田課長に思いを寄せる女子社員がいたり、新入社員の応募が増えたり?
最近、有休をよくつかうけど、どうやら信楽に行ってるらしい?
前の奥さんのことが忘れれられないらしい?
息子さんが病気らしい?? まことしやかな話とか~(笑)
人事部から、人事異動のお知らせがあったり?
商品開発部の十代田課長が、広報部の部長になったって?
社食のナントカさんとか、本日のメニューをつぶやいたり、
「中セラ」と略されたりもしてましたね?  
なんか、ほんま、読むだけで楽しかったです。
ありがとうございます~~(笑)

・・・それにしても、沼の皆さん、絵の上手い人が多くて、「スカーレット絵」にも癒されました~。

ちなみに水橋さんの脚本には、「中部セラミック」がどんな会社なのか、八郎がなんの仕事をしてるのかまでは設定されてなかったようです。
・・・愛媛では、みかん畑でみかんつくってたというてましたけどね~(苦笑)

なので、ぜひ、八郎さんの10数年のスピンオフ、見せてくださいませ。

オマケ・・・まだあるんかい~?(笑)

ノベライズ本のことで、書き忘れていることがありました。

ドラマでは、信作と百合子の結婚の記念写真に写ってた八郎。
ノベライズでは、集合写真に入らなかった、って書かれてました~
う~ん、残念やけど、それが正解かも。なんせ、別居中やったんやから。

スカーレットの公式サイトが、今月末で終了らしい。
それは、ちょっと寂しいね~~
ブログに貼ったリンクも、切れてしまうし。

忘備録として…また書くかもしれません・・・

※ 凝りもせずおかわり・・・→ こちら


「スカーレット」についての考察 その5

2020-04-30 15:51:25 | ドラマ「スカーレット」
良い天気です。
琵琶湖岸、普段なら多くの人たちでにぎわうGWですが、申し訳ないけど来ないでね・・と、とうとう駐車場も閉鎖。
周辺道路の路駐を防ぐべく、対処しているようです。
ほんとに・・・コロナのせいで~(涙)



わが家の「こでまり」。
咲いた後の花びらが、車の窓ガラスにへばりつくんで困りものなんですが、でも、ちゃんと咲いてます。

さて、スティホームですが・・・
さすがにちょっと、「スカーレット」も、おなか一杯になってきましたかね(苦笑)
「その4」とか、もう、ほんま、どうでもええようなことを書いてるし(汗)

でも、書くために「スカーレット」の録画した分を見たり、ノベライズを読み直したり、公式HPのブログを読んだりして、またまた、涙ぐんでる私です~~ 
もう、どんだけ~~

このドラマって、肝心なシーン?をすっ飛ばして、・・・ナレーションだけで済まされるんですよね。
(結婚して5年、喜美子が作品を作って3年、穴窯成功から7年、武志が大学に入って4年・・武志の死も)
名前は出てくるのに登場しない人がいたり、(長崎の森田なんとかいう絵付師とか、信楽の黒川さんとか、直子の恋人の布袋さんとか~)台詞で語られる出来事とかも多いですよね。
(だから、演劇的なドラマやなと、つくづく思うんやけど)

例えば、八郎と武志が語る「たぬきそば」食べたところとか。
武志が言う、八郎が「つぶつぶ」言いながら?缶ジュースを買いに行く様子とか。
直子が語る、ドライブ中の武志と真奈の様子とか。
最終回に八郎が話していた「あかまつ」で常治と飲んだとことか。
「絵」が見えますよね。想像するのも、楽しかったりします。

それだけ登場人物の存在がしっかりあるからやろうね。
常治やったら、そういうやろうな、とか、八郎なら、そんな感じやろうな、とか。

水橋さんが、13週あたりからカットされる台詞が増えたとおっしゃってたけど、特に、最終週(25週)は、内田Pが「泣く泣くカットした」シーンがあり、(時間的にハマらなかったようですが)水橋さんも反省・・って話してます。
→ こちら

八郎が作った卵焼のシーンは、ほんと、涙がこぼれましたね。

洸平くんは、このシーンについて、NHK公式ブログこういうてます。

武志に『お父ちゃんの卵焼き、この先何回作ってもろても味分からへん。こんなんなる前に作ってくれたらよかった』と言われたとき、十数年家を空けてしまったこと、武志と一緒にいられなかったことをすごく後悔しました。八郎はその後悔を一生抱えていくんだと思います。

台本には、そのあとに、八郎の長いセリフがあったそうです。
「初めて武志がつっかかってきたことも、父としてうれしい」と喜美子に話し、喜美子もまた武志に「気にせんでええよ」と話すようです。

ちょっと、ホッとしましたね。
あのまま、次の大泣きするシーンに移るので(智也くんの手紙で)ほっとかれる?八郎が切なすぎて。

『月間ドラマ』に掲載されている23週の台本を読むと、ドラマにはないセリフがあります。
やはり?だいたい、八郎に関するところで台詞をカットしてるみたいで(苦笑)武志との会話とか、大崎先生と初めて話すシーンとか。
ま、喜美子の物語やからねぇ~

・・・ちなみにこの『月刊ドラマ』、たまに本屋さんで見かけるけど、脚本家のための雑誌のようです。
これから脚本家を目指す人とかが読むのかな。

23週は、お正月の「羽根つき」シーンからです。

印象としては、台本よりドラマの方が、喜美子と八郎の、何気ない日常のやりとりが楽しそうです。
(戸田さんも洸平くんも、老いてからの芝居が楽しいというてましたが)

武志が、喜美子と八郎がなぜ別れることになったのかを、自分なりに話すところがあります。
武志の部屋で、喜美子とたこ焼きを食べた時ですね。

成長するにつれ、周囲から聞く両親のこと。
母が陶芸家として成功して、父は母に負けて信楽を去った、逃げていったという話。

「俺かてグレてたかもしれんけど、京都の大学へ行ったんはちょうど良かった」

同じような境遇の人とか、いろんな人と出会ったことが、武志を成長させたと言います。
そして、お父ちゃんとお母ちゃんの新しい関係を喜びます。

「お父ちゃんとお母ちゃんは、お互いを離れて見つめる距離と時間が必要やったんや」

大人になったやろ、という武志に喜美子が言います。

「違う。武志が物づくりの道を歩き始めたからや」

このあとの、喜美子が言う台詞がドラマにはなかったですね。

「お母ちゃんらがうまくいかへんかったこと、なかなか人にはわかってもらえん・・わかってもらえる人がおったとしたら、それは同じ道を歩いてる人や」

武志は、八郎と再会してから、八郎とその話をしたんでしょうか。
・・・赤いお皿を割った日、矢継ぎ早に質問してたけど。

武志とたこ焼きを食べたあと、病名を告知するというシリアスなシーンがあるのですが、お湯を沸かして、沸いたらコーヒーをいれて、という動作があるんですね。
食事の支度をしたり、洗濯物を干したり、掃除したり、日常でありえそうな風景を見せる、このドラマらしいとこやなと思います。

そもそも、朝ドラは「食べるシーン」が多いんですけど、(特に、BK製作の朝ドラ! 多いですわ~)本当においしそうやし、時代とともに家の中も変わり、食事メニューも変わっていくのが面白いです。

『月刊ドラマ』4月号には、台本が掲載された週以外の、各週のあらすじが書かれています。
でも、放送終了前に発行されているんで、24週、25週は書かれてません。

方言とか、文字にすると微妙に違うから、撮影の時に(方言指導も入るし)変えてるんでしょうね。

12週の台本を読むと、モーレツにあの週のドラマを見たくなります。
結婚前のきゅんきゅんする二人ですが、微妙に、その後の二人を予感するようなところもあるんですね。
優しいけど頑固な八郎であったり、瞬間に熱くなる喜美子やったり。

ちなみに、5月5日(火)15時05分~18時、総集編が放送されます。
BSプレミアムは、7日、8日に放送。→ こちら
楽しみ~

そして台本は、全部読んでみたいような。

なんか、まとまりはないけど、ひとまず、「考察」はこれでおしまいにしときます。

皆様、お疲れ様でした~~

気が付いたら、また、なんか続き的なもん?(もっとマニアックやったり?)があるかもですが(苦笑)

一つ上の先輩に、「仁」を語って~、というリクエストがあったんやけど~(苦笑)
・・・10年前のドラマをSPで再放送って~ コロナのせいですかね?

10年前も見たけど、昨日の、3時間SP、録画してるのに見てしまったやん・・・(汗)



わが家のどうだんつつじ。
秋になると見事に紅葉してくれる木ですが、花はちっちゃくて可愛い。
春らしい庭です・・・さて、草引きしないとね~(汗)


※ 総集編でおかわり~ → こちら


「スカーレット」についての考察 その4

2020-04-28 23:03:44 | ドラマ「スカーレット」



モッコウバラ。
この時期に咲く可愛いつるバラですね。あちこちのお宅の垣根で咲いてます。
撮ったのは先週かな。温かい日が続いてるんで、今週はもっと咲いてるやろうね。



さて、「スカーレット」ですが・・・
もう、どんだけ書くねん‥って感じですけど(苦笑) もう少し。
というか、あれこれ書きかけたらきりがないですが~(汗)

「スカーレット」をご覧になってない方、興味のない方はスルーしてくださいね(汗)


印象的なシーンはいろいろありますが、一昨日のラジオで岡田惠和さんも「良かった」とおっしゃってました。
19週、喜美子と八郎が10数年ぶりに再会するシーン、あのシーンがとても印象的です。

トレンチコート姿で登場した中年感あふれる八郎に、ちょっとびっくり。
武志が大学受験して卒業を迎える頃なので、喜美子は47歳ぐらい、八郎は49歳ぐらいかな?
実年齢よりも老いた中年を演じるって、洸平くんは初めてですよね。
たたずまいが、もう、中年のオジサンでした~
そして戸田さんは、さらにいろいろなものをそぎ落とした感じで、シンプルになってました。

ラジオで、「後半、僕らは、戸田さん含め(老け役を)楽しんでましたね」という洸平くん。
岡田さんは、「良い現場だったんだね~」と。そうなんですね。

3月6日の「ごごナマ」で、洸平くんが言うてましたけど、喜美子が穴窯を成功させて信楽を出て以来10数年が経っていて、その間、八郎は登場しないのですが、実際に撮影がなかった期間は1週間ぐらいなんやそうです。

そして、1週間ぶりにBK(NHK大阪放送局)へ行ったら、セットも、喜美子も、すべてがとっても懐かしく思えたんですって。
長く撮影をしている朝ドラならではの感情だなと思ったそうですが、その感覚が、そのシーンを演じるのに良かったというてました。

「川原さん」「十代田さん」と呼び合う他人行儀な二人。
なんとももどかしく、けど、またなんかドキドキするような雰囲気で(苦笑)沼民(洸平くんファンね!)の方々はみんな二人の復縁を願ってたと思うので(多分!)複雑な気持ちで、というか、元サヤを祈るような気持ちで?見てましたよね。

武志の養育費を送り続けてきた八郎に、喜美子は頭を下げます。
八郎は、静かに、5年ぶりに武志に会った時のことを話しました。

「ええ子に育ててくれて、お礼を言わなあかんのはこっちの方です。僕が至らんばっかりに」

「やめようや!・・・やめましょう。そんなん言うたら、ウチかて・・・もう済んだことです」

「・・・そやな」

この、「そやな」という八郎の表情が切なくて~~~(涙)
というか、「キスはいつするんやろ」って言うてた頃の八郎と、全く違う顔ですやん。
この人は、洸平くんは、ほんまにいろんな表情ができる人なんやなぁと、改めてびっくり。

ノベライスを読むと、「名古屋にいます。何かあれば言うてください」という八郎に、喜美子は、「いいえ、私から頼ることはないです。お金も送らなくて結構です」というんです。
‥・ドラマではこんな強い?拒絶するような?言葉はありませんでしたね。

そして、座布団を外して離れたところに座ってお礼を言う喜美子を見て、〈八郎はその距離感を寂しく思った〉とあり、〈二人の中で何かが完結した〉と書かれていました。

ドラマを見る限り、私は、〈完結した〉ようには見えなかったですね。
どちらかというと、この時が、後々の〈新しい関係〉の始まりのように思えました。

八郎の去っていく気配を感じながら、じっとガラス戸の向こうを見つめる喜美子。
BGMもなく、淡々とたたずむ喜美子の姿を、長い尺で映していました。

なんかもう、ザワザワしましたよね~
「キミちゃん、早く、ハチさんを追いかけて~」
あの、結婚前の〈抱き寄せる〉前の喜美子のように追っかけて~って、思った人多数(苦笑)

水橋さんは、このシーンは難しいだろうと心配になって? 撮影現場に見に行ったそうですよ。
(後にも先にも、このときだけやったそうですが)
物語の中では10数年経ってるけど、俳優さんたちは少し前まで若い夫婦を演じていていたのだからと。
→ こちら

別れて10数年経ってる二人だから気持ちも変化してるやろうし、もっとドライなシーンとして書いたそうです。
でも、演じてる二人は、そうではなかったんですね。
敬語を使って、名字で呼び合うぎこちない二人は、かえって?〈愛があふれてる〉二人になってました。

別れた夫婦が元に戻るって、普通なら、なかなかありませんよね。
でも、なんか、この夫婦にはありそうな気がしました。
ほんまに、愛がだだだ漏れてる感じなんですもん。

喜美子は、去っていった八郎の姿を追うようにガラス戸を見つめてました。
10数年ぶりに会った八郎に、懐かしい気持ちもあったやろうけど、おそらく、愛しい気持ちを思い出していたんやろうなと。
その背景には、息子武志の言い放った言葉が残ってるんかなと思います。

18週、高校2年になった武志が進路を迷ってた時、喜美子に陶芸を習っていて、喜美子から、陶芸家になりたいんかと聞かれます。
わからん、と言いながら「テレビジョンが来た日」の話をしました。
「来たで、武志!」といった喜美子の声に、「やっと来たか、お父ちゃん・・・お父ちゃんが来たんかと思ってん」
・・・顔をあげて武志を見る戸田さんの表情が秀逸で・・・

「けど、それからもお父ちゃんは帰ってけえへんかった。いつの間にか離婚してた・・・お母ちゃんはやりたいことをやって陶芸家として成功したけど、大事なもんを失ったんや」

もう、ほんとに、涙がこぼれましたね。
武志の言葉にも、喜美子の表情にも。

武志は、喜美子に内緒で八郎に相談して大学受験を決めます。
武志が八郎に相談していることをうすうす気づいていた喜美子ですが、合格した時、初めて、5年ぶりに父子が会った日のこと、いろいろ話したことを聞きます。

「5年ぶりに会うて、ふつうにしゃべれるもん? そういうもんなん?」

武志は、八郎がお風呂を沸かせるぐらいいっぱい手紙をくれたこと、いつも最後に、「会いたい、いつか会いたい」って書いてあったことを話します。

何とも言えない喜美子の表情を映しながら、ナレーションが語ります。

「大事なものを、失ったのだと思いました」

ノベライスでは、こう書かれてました。
「喜美子は自分が失ったものを考えました。けれども何をどうできただろう。どうすることもできなかった。自分の志を貫きたかった。ただ、火とともに生きたかった」 

ちょっと、ドラマとイメージ違いますかね~。

喜美子と八郎が再び会うのは、喜美子がアンリというセレブな女性と不思議な出会いがあって、アンリと、幼馴染の信作と照子、そして八郎の5人で「すき焼き」を食べるところ。

録画してたのを何度も見たけど、テーマ的?には2つあるのかな。

一つは、老いと向き合う孤独な40代の女性のこれからの生き方のこと。
もう一つは、元サヤを願う幼馴染たち(私たちも、か??)がいること。

酔っぱらって「ハチさん、ハチさん」言いながら泣いたという喜美子。
酔っぱらってその夜の記憶がない喜美子は、アンリにそれを聞かされてびっくり。
・・・そういや、信楽太郎の「さいなら」を聞いた時も、泣きながら八郎の絵を描いてましたよね~
自分の心の中を、意外にも?素直に出してしまう人なんかもね~。

でも、あの「すき焼き」シーン、二人の視線が絡まることがなくて、悶々としました。
八郎が一瞬、喜美子を見た時があったけど、ほんまに、一瞬でしたし~(涙)
(アンリが、喜美子が一人になってさみしがってる、というくだりで)

「それが年を取るということや。ハチさん、川原ちゃんな、白髪見つけてんで~」

喜美子は目を伏せたけど、八郎はちょっと微笑みましたね。
(喜美子を愛おしく思ったのかな~)
もう、ほんまに、もどかしいわ~(苦笑)

思うような作品をコンスタントに作りだし、それなりに名声もお金も得て、親を見送り、子どもも育て上げ、気づいたら、一人でご飯を食べている自分がいるわけで。
そこに共感する同世代の人もたくさんいたようですね。

私も、子どもが大学に入学したころ、そういう空虚さを味わいました。
ま、私の場合、そのころドラマの中の某俳優さんを見染めてしまい、舞台を観る楽しさも知り・・・現在に至るんですけどね(苦笑)
・・・なので、沼民の皆さんのハマりゆく気持ちは、よ~くわかる(笑)

武志は、両親が「すき焼き」を一緒に食べたことを喜びましたね。

「そんなことができるんやったら、言うてぇや~」

武志の喜びように、喜美子は申し訳なく思うんですね。
父に会いたかった息子の気持ちを思いやれなかったとを。

20週、二人が工房でかわす「夫婦漫才のような」会話は楽しかったですね。
「ハチさん、呼んでええ?」「はぁ?」
「キミコ、呼んで」「えっ?」
「キミコ、呼べ」「あの・・・」
「ええやんもう、フツーにいこうや~・・」
「そんな、いきなり・・・おこってはるんですか」

サバサバして、カッコいい喜美子。
こんなことできるでと八郎をハグした時の表情が印象的です。
水橋さんによれば、台本に「(懐かしい匂いがして黙ってしまう)」と書いたのだとか。
・・そういえば、匂いを嗅いでるような表情でしたね!

ノベライズによれば・・・
喜美子はその懐かしい匂いに揺れた。その胸板も背中の感触も変わってはいない。昔、愛した人のぬくもりであった。喜美子は黙って八郎から身を離した。…自分は思っているほど平気ではなかった。

そうなんやね~。
喜美子も、やっぱり「意識してる」んですよね!

八郎は、かつて新人賞を取った赤い大皿を(武志に見せるために持ってきたんですが)見て、

「これな、何回も壊そう思た。壊して前に進もう思てな。昔、喜美子が言うてたんを思い出して」

「新人賞取ったお皿やん。陶芸やってへんて、ほんま?」

ノベライズによると、喜美子は、八郎が陶芸をしてないことが気になってたようです。

「今は休んでる」

「やりたい言う気持ちはあるん?」

「陶芸を始めたころの・・気持ちになれへんか思て」

「どんな気持ち?」

「ドキドキしてた、あの感じな・・・恋やな。もっかい好きになりたい。純粋にな」

ノベライズには、この言葉が喜美子の心に深く届いた、とあります。
情熱を失ったら作り手は死んだも同じ。どんな芸術家も同じ。

凡人の私には、喜美子のことを言うてるように思いましたね。
八郎は、喜美子がそばにいたから作陶できた人やし、もっかい好きになりたいのは、もうっかい、喜美子のそばにいたい、ってことやなと。
勝手に盛り上がったんですけどね~(笑)

「ほんなら、壊したらええやん。壊して前にすすみ。ほんでな、ウチとも、新しい関係築こうや」

男前な喜美子です。
水橋さんによれば、この喜美子の台詞は、喜美子から八郎へのプロポーズだとか。
戸田さんはサバサバしてカッコいい、男前な喜美子も魅力の一つやと。

戸田さんは「今週のキミちゃん」でこういうてますね。
「原点に戻る」って。

相変わらず、長くなってしまった。

もう、なかなか、終わらへんやん・・・

その5は → こちら


「スカーレット」についての考察 その3

2020-04-26 23:20:10 | ドラマ「スカーレット」
スティホームな毎日ですが・・・
ここぞとばかり? 3月末で終了した朝ドラ「スカーレット」について、様々な資料?をもとに、感想などを書いています。

ドラマを見ていない方、興味のない方は、スルーしてくださいね(汗)
そのうち、平常運転に?戻りますんで・・(苦笑)

・・ドラマにハマったのが12週目ぐらいからなので、「考察」もそのころからです。
あ~、1~11週目が面白くない、というのではありませんよ。
普通に、楽しく見てましたからね~

今日、NHKFM「岡田惠和の今宵、ロックバーで~ドラマな人々と音楽談義~」というラジオ番組で、3月15日に放送された松下洸平くんの回が再放送されました。
なので、また聞いてみたんですけど、いや~、お二人の会話がほんとに心地よくて。

前にも書きましたが、岡田さんは脚本家で、NHKの朝ドラ「ちゅらさん」「おひさま」「ひよっこ」を書かれた方。
水橋さんがゲストで出演された時も、朝ドラについて話されてましたが、洸平くんとも、「スカーレット」についていろいろ話されてます。

喜美子と八郎の離婚に至るストーリーについて、岡田さんは斬新だし、勇気あるなと。

洸平くん:これまでの人生でたくさんのことを耐えてきたり、家族のために我慢したり夢をあきらめてきた喜美子が、やっと見つけた、生まれて初めてやりたいことを見つけてしまった時の爆発力を、当然、八郎さんには止められないですね。八郎は、常識人というか、普通の作家なので。そこでのずれを描いた水橋さんはすごいと思います」

岡田さん:易くやっちゃうとね。八郎さんが折れるんですよ。それて応援する人になる、というパターンは見たことがある気がするんですよね。やっぱりそれはウソだろうって思うんですよ。だからあそこで別れるっていうのは、すごいなと思うし・・

そうか・・・折れたらええやんて、私らの思いつくことは、”易い想像”なんやね。
”見たことあるパターン”なんや~
あそこで、気持ちがすれ違って別れてしまうから、ドラマなんやね。

・・・八郎が「イチから出直す」と愛媛に行ったので、喜美子は離婚届けを送るんやけど
(そういうナレーションやったんですけどね)
八郎さん、その離婚届を出さないまま引き出しの中に入れといて~って、思いましたよ。
ほんまに・・・結局、離婚してたんですけど(涙)

他にもいろいろ話してくれてます(おいおい、また書きますが)
‥・聞きながらいろいろ思い出して、また涙がこぼれてしまいました~(涙)



4月の初め、発売日に本屋さんで見かけて衝動買いした「ノベライズ下巻」。
水橋さんの脚本と放映されたドラマをもとに、ライターの水田静子さんが書かれました。
・・・上巻は買ってないんですよね。
ガイド本にあらすじが書かれてるんで、まぁいいかなと。

ちなみに下巻は、12週から最終週までの分が書かれています。
12週・・・喜美子が八郎に教わりながら初めて珈琲茶碗を作る週です。
そう、「あさイチ」でも話題になった「ふたりだけの15分」があるんですが、ガイド本のPart2に、その回に関するキャストのお二人と、内田P、演出の中島由貴さんのコメントが掲載されてます。

戸田さんも洸平くんも、かなりプレッシャーを感じ、話し合いをしっかりして取り組んだようですよ。

脚本以上のものを作らないといけない、綿密に組み立てないといけない、いつも以上に慎重になったという戸田さん。
洸平くんは、水橋さんが僕たちを信じてくれた、試されてるんだと思ったらしい。

内田Pは、脚本がただただ面白くて、登場人物が二人だけだと気づかなかったとか。
八郎は喜美子を陶芸の世界に導く役割があり、また、二人の恋愛のクライマックスでもある回。
二人が意気投合したり、対立したり、振れ幅の大きな展開を、しっかり話し合って演じていたとおっしゃってます。

演出の中島さんによると、どういうふうに人を好きになるかということを、時間がかかってもいいから、そのプロセスを飛ばさずに、ちゃんとやりたいと、水橋さんと話していたそうです。
なので、原稿を受け取ったときは、「勝負をかけてきたな」と思ったとか。

そして、演出の立場で大事にしたのは、「二人の距離感」だそうです。
ドカーンと恋に落ちなくても、人は人を好きになるからって。

・・・確かに。リアルに描いてくれましたね。
この1週前の「あさイチ」に洸平くんが登場して、「二人だけのスカーレット」について話してくれました。
戸田さんも話してましたが、二人で充分話し合って、違和感なく、居心地の良い芝居ができたと。
テレビで、ああいう化学反応がおこるんだなぁと。

舞台で、二人芝居をいくつかしてきたという洸平くんは、(「スリルミー」「母と暮らせば」、「木の上の軍隊」もやね)相手をリスペクトして、信頼関係を築いて臨む、お客様に届けすぎない、対相手とだけ芝居をする、お客様に、こちらに入ってきてもらうように演じる、というようなことを言うてました。

おかげで、もう、私ら(視聴者)が、入る入る~(笑)
すでに八郎沼に落ちてる人がたくさんいたけど、ここでさらに落ちる人、抜け出られない人多数~(苦笑)

収録は丸一日かけて行われ、終わったのが深夜、二人ともくたくたやったそうですが、終了時にはスタッフから大きな拍手が沸き起こったらしい。

脚本の月刊誌「月刊ドラマ」には、「スカーレット」の脚本が3週分、掲載されています。
水橋さんチョイスの第1週と、12週、23週。

そう、12週が載ってるんですよ。
水橋さん曰く、12週は、二人の恋愛ばかりが目立つけど、ヒロイン喜美子が本格的に陶芸をやり始める大事な週だから、選んだそうですよ。

脚本て、こういうふうに書かれるんですねぇ。
水橋さんがインスタで、「ト書きは、演じる俳優さんへのラブレター」
とおっしゃってたけど、ト書き以外に、「(ドキドキ)」とか、「(一瞥する)」とか「(強い集中力、強い目)」というような書き方がしてあります。
これもト書きになるのかな。

そういや、戸田さんは台詞にある「!」(感嘆符)まで意識して演じてたようです。
すごいな、俳優さんて。

12週目ごろの、結婚をするまでの二人のシーンは、ほんとに、キュンキュンしましたよね。
二人とも、表情も、声も、後半とはずいぶん違う。若々しい。

ドラマでは、かなりカットされたところがあるらしいんですが、ノベライズは、そのカットされたところも入れて書かれてるようです。

確かに、ドラマの「行間」がけっこう埋められました~
あぁやっぱりそうやったのねと、ホッとするところもあり、逆に、ドラマではあれほど余韻を感じたシーンが、文字で書くとあっさりしてるなぁと思ったり。

うれしいなと思ったのは、八郎がプロポーズの時に手渡した夫婦茶碗。
そのアイテムが、ドラマの中では結局出てこなかったけど、ノベライズの中には、ちゃんと存在してました!

そして、「加賀温泉」もね。
「いつか行こうな」というのがちゃんと書かれてましたよ!

内田Pが「泣く泣くカットした」という、後半の、特に最終週あたりは、もう読みながら涙、涙、です。

そこらへんは、また、書きますね~

その4は、→ こちら

ステイホーム!

・・・明日は、ちょこっと仕事ありますね(汗)


「スカーレット」についての考察 その2

2020-04-25 17:31:07 | ドラマ「スカーレット」
昨日は、ドラマの感想というより、戸田恵梨香さんのインタビューの感想で終わっちゃっいましたね。
でも、演じる上で、いろいろ葛藤があったんやなぁと思いました。

脚本の水橋さんは、この作品に2年前から取り組んでたそうです。

喜美子と八郎はすれ違っていき、やがて離婚するのですが、参考にされたという神山清子さんの人生は、当時は珍しい「女性陶芸家」として有名になっていく奥さんに嫉妬し、弟子と浮気して出ていくという、めっちゃわかりやすい?夫婦の破綻がありました。
それが、この、きゅんきゅんさせられた夫婦にも訪れるのかと、ハラハラしましたね。
三津という若い女子の弟子も入ってきて、沼民(八郎さんファン!)がザワつきました。

水橋さんと内田Pは、最初から、浮気で離婚する、というのはまったく考えてなかったようです。
同業夫婦がうまくいかなくなる、妻の才能が秀でていることから、夫婦がすれ違っていく様を描きたかったようです。

そこに何があるのかを、水橋さんがインタビューで答えています。
→ こちら

前にも書いたけど、私が一番モヤモヤしたのが、この、二人に離婚に至るところですね。
喜美子一人で穴窯を成功させることが大前提ですが、(喜美子の物語ですからね~)一番、切なくて、ちょっと腹が立ったのが、八郎のあのセリフです。

「2週間も焚き続けるなんて窯が持たへん。前に言うたな。同じ陶芸家やのになんで気持ちわかれへんのって。僕にとって喜美子は女や。陶芸家やない。ずっと男と女やった。これまでも、これからも。危険なことはやらんといて欲しい」

めっちゃ違和感でした。
びっくりしました。ここで、これ言う~? 
こう言えば、喜美子が自分の方を向くって、思ったん??

大阪行って吹っ切れて(信楽太郎の「さいなら」も聴いたし)草間さんにヒントと力をもらって、
(草間さんの登場を、沼民は素直に喜べませんでしたよね?)意気揚々と穴窯に向かおうとしてる喜美子と、もう次元が違うというか、ステージが違うというか。

本当に喜美子の体が心配なら、不本意でも穴窯を焚くのを手伝えばいいことです。
「納得でけへんけど受け入れます」って、そうしてきた二人やん。
それを、喜美子の、八郎への愛に賭けてるって、女々しくないですか?

武志を連れて出ていく、
これも、それまでの八郎とは思えないような行動でした。
そもそも穴窯を喜美子にすすめたのは八郎です。
喜美子の天性の才能を理解して、陶芸をやらせてあげようという、あの時代にはいない優しい夫でした。
でも、新聞の扱いや研究所の所長、美術商の言葉に同調し、「僕が甘かった。まず賞を取って名前を挙げてからにしよう」なんて、ありきたりなことを口にするんですね。

「有名になるってどういうこと? 売れる作品が作りたいんと違う。ウチはウチが思うような作品を作りたいだけや」

もう、二人の見ているところが違うんですよね。

別居してからも、話し合うこともせず、ただ、喜美子が自分の方を向くことを待ってるって。
八郎側のことが少しも描かれてないだけに、沼民もさらにザワザワしてましたよね。

水橋さんによれば、八郎とて昭和の男。
自分より才能が秀でた妻に対する悔しさがあったはずやし、優しさの根底には「嫉妬」があって、自分を頼って欲しかったし、自分の方を向いて欲しかったんやと。

水橋さん曰く、「僕にとって喜美子は女や」というのは、八郎から喜美子への、「最後のプロポーズ」なんやそうです。
喜美子の「好き」という気持ちに賭けたんですね。

陶芸指導の先生によると、穴窯の炎はじっと長く見入ってはいけないらしい。
炎を見ていると気持ちを持っていかれるんやそうです。



「月刊ドラマ」のインタビューで水橋さんは語ってます。

「喜美子は、炎に気持ちを持っていかれたのですね。私たちは、観てくださる方がどの程度理解してくれるかは分からないけれど物づくりの業や、どうしようもない執念、とり憑かれていく、ガッと行くところまで行くのはやりたいね、と話していたので、強い気持ちをもって描きました」

「陶芸家になります」

八郎の”プロポーズ”に、喜美子はこう答えます。
そして挑んだ7回目の穴窯で、ついに成功するんですね。

3回目に挑むときやったか、チビ武志に、「成功したら、お父ちゃんを迎えに行く」というようなことを喜美子は言うてたと思うんですが、7回目の穴窯が成功して、喜美子の作品をじっと見つめる八郎に、喜美子は声をかけませんでした。

なんで??
成功はしたけど、まだ売れるかどうか未知やったのに。
喜美子の意地ですか? 女の意地ですか?

そして、八郎は、喜美子の作品を見つめながら、涙ぐんでました・・・なんで、なんで泣くの~???

脚本では、だまってただ見つめる八郎、とあったようですが、洸平くんによれば、八郎は男だし、プライドもある。
喜美子に負けてしまったこと、信じてあげられなかったこと、ここにはいられないという気持ち、何より、幼い息子武志への申し訳なさがこみあげてきて、武志のことを思って、涙を流したのだと、言うてました。
公式HPのブログでも、そう語ってます。

息子のことを思っての涙・・・
もう、ほんまに、お父ちゃんになってはったんですね。

『ステラ』(2/1号)のインタビューで洸平くんは、こう語ってます。

17週で息子の貯金を取り崩して穴窯に挑戦しようとする喜美子に対し、怒りがわき上がる八郎ですが、同時に、「喜美子にとって自分はもう必要ない存在になったんだな」と悟ったんじゃないかな。
・・・喜美子の気持ちもわかるし、どちらも間違っていないからこそ、分かり合えない二人が悲しくて、幼くて、本当に心が痛みました。・・・なんとかならないの、ちゃんと話し合って!と願ってしまったほど。こんな当たり前のことさえ、見えなくなってしまってるのかと、水橋さん、なんて切ないストーリーを書いてくれたんだ・・



スカーレットのガイド本part2(2/1発行)に、「陶芸家夫婦の日々を語る」という、
戸田さんと洸平くんの対談が載ってるんやけど、そこにも、三津の登場から穴窯へ向かっていく喜美子と八郎のことを少し語ってます。
お互いにわかって欲しいと思っている気持ち、わかるけど、だからこそ難しいねと。

ちなみに戸田さんは、「あさイチ」で、「家族と穴窯、私ならどちらも手に入れたい」と言うてましたね。
二兎も三兎も追う! みたいに(笑)



『ステラ』(3/21号)で戸田さんは、こう語ってます。

喜美子は大切なものを犠牲にしてまで陶芸に情熱を注ぐような、突出した才能を持った人。正直私にはなかなか理解できない部分もありました。喜美子の強さやたくましさを、エゴではないかと考えてしまったことがあって・・。

戸田さんも洸平くんも、いろいろと悩みながら役作りをしたみたいですね。

で、私のモヤモヤ・・・なんで二人は別れたの? ですが(苦笑)

一言で言えば、若かった、ってことなんでしょうかね。
あれほど、「話しよか」と言って、夫婦の時間を大事にし、話し合ってきた二人やったけど、喜美子が自分の作りたいものを作り始め、八郎が作品作りに悩み始めたころから、「話し合い」が少なくなっていきました。

最初の穴窯挑戦の時、窯の温度が予定通りに上がらなくて、喜美子は八郎を頼ろうとするんですが、そこで、八郎に寄り添って居眠りしてる三津を見てしまいます。

戸田さん的には、めっちゃ嫉妬したらしいですが(笑)喜美子は何も言わず、ガッとまた穴窯に向かいます。

2回目の挑戦を止めようとする八郎に、喜美子は、二人が寄り添って寝てるところを見た、って言うんやけど、そこで言うの? って、思ってしまいましたね。
喜美子は八郎を頼った自分の弱さが失敗につながった、だから次は失敗しない、と言うんです。

八郎は、やましい気持ちはないはずやけど、ちょっと狼狽してましたよね。
喜美子の2回目の挑戦をそれ以上止められなかったし。

喜美子もまた、八郎を信じてはいるけど、寄り添う二人の姿は衝撃やったと思う。
いくら恋愛に疎い喜美子でも、三津の気持ちに気づいていたようやし、だから余計に、穴窯を成功させやなって、思ったんでしょうね。

水橋さんの脚本は、ほんとに、私の予想の上を行ってました。

なんかほんまに、17週、18週は、観ている方も苦しかったです。
喜美子が穴窯を成功させた時、「スカーレット」ファンならうれしいはずやけど、なんでか、素直に喜べなかったですねぇ。

水橋さんと内田Pの、思うつぼ、やったんでしょうかね(苦笑)
幸せの形はいろいろで、ヒロインがすべてを手に入れる予定調和なんて、人生にはないんだってことですよね~?

そういや前作の「なつぞら」は、共働き夫婦が、子育ての協力者を得て、働く母の存在を会社にも認めさせて・・すべてうまくいく感じに描かれてたので、確かに違和感はありましたよね。

二人の別れは、納得でけへんけど、受け入れます(苦笑)

さて、このブログの3月13日、「スカーレット妄想祭り」(笑)に書いた、妄想の答え合わせを少し(笑)

妄想1
八郎が京都から愛媛に行ってるのは、砥部焼をしに行ったの?

ノベライズの下巻の「あとがきにかえて~」水橋さんが、「スカーレット」こぼれ話いろいろ、を書いてくださってますが、そこに、衝撃的なこと?が書いてありました!

なぜ愛媛か、
台本の打ち合わせて、水橋さんはこう言ったそうです。
八郎はいったん陶芸を離れたと思う。
京都で頑張ったけどうまく陶芸に向き合えなくなって、陶芸から離れたくなった。「イチから出直す」というのは、陶芸と全く関係ない仕事に就くこと。
どこにしようか、八郎の兄が移り住んだという愛媛に行ったことにしようか。
愛媛ではミカン畑で働くとか。
それでも陶芸が忘れられなくて、離れられなくて、再び陶芸に関係のある名古屋の会社へ転職するのだと。

え~っ、八郎がミカン畑ですか??

水橋さんはその話を、八郎役の洸平くんにしたそうですが、冗談だと思われたそうです(笑)
洸平くんは、八郎は愛媛でも陶芸に関わる仕事をしていた、一時たりとも、陶芸から離れていないと思ってたようです。

・・・私も、そう思ってたんですけど(笑)
(砥部焼、関係なかったの~? 調べたのに~笑)

水橋さん、「私だけの八郎ではないんだな」と、どの役も、みんなで作ってるんだなと思ったそうです。

妄想5、
ゴロウちゃんのいる県立病院はどこ?

武志が入院しているとき、窓から琵琶湖を眺めていました。
対岸に、山並みが見えましたよね。
南湖の湖岸という設定でしょうか。
つまり、信楽からなら電車で1時間ほどかな。

なので、名古屋からくる八郎さんは、信楽に行くより近いと思います。

喜美子が照子と一緒に敏治さんの検査結果を聞きに県立病院へ行くシーンがありますが、ノベライズに、二人で電車に乗ってるというくだりがありました。

ドラマの中で、「帰りに寄りました」というゴロウちゃんに、「帰りに寄るようなとこちゃいますよ」って、喜美子が言うてましたが、多分、先生は車で行ったんでしょうね。
大津あたり?からなら40~50分ほど、車の方が便利ですよ。


今日は良いお天気でしたね。
もったいないくらい。

でも、スティホーム!!
まだまだ、考察は続きます(苦笑)

その3は、→ こちら


「スカーレット」についての考察 その1

2020-04-24 23:19:55 | ドラマ「スカーレット」
とうとう終わっちゃいました。
朝ドラ「スカーレット」。

終わって、3週間を過ぎました。
いろいろなことを考え、いろいろな感情をもらったドラマでした。

前にもスカーレットについて書いていますが、今回は、長くなります~~
(分割してアップしますが)

「スカーレット」を見ていない方、興味のない方はスルーしてくださいね。
どうでもいいことを、かなり、入れ込んで?書いていますので(笑)

何回か、「スカーレット」について書いてるので、カテゴリーにドラマ「スカレット」をつくりました。

ちなみに、初めて書いたのは →こちら 
興味のある方は、カテゴリーから、それぞれお読みください~

今もなお、「スカーレット」の世界に浸っているのは、終了後の、インタビュー記事や、関わった方々のコメント、出版されたノベライズ、脚本の月刊誌を読んだり・・・しているからです。



ノベライズ下巻は本屋さんで見かけて衝動買い、『北國文華』『月刊ドラマ』は水橋さん関連でお取り寄せ。

NHKのテレビ番組誌『ステラ』も、気づいたら2冊買ってましたね(苦笑)
・・・他のテレビ番組誌も1冊、買ってたし!

そして、本屋さんで、手に取って読んでみたら、思わず涙がこみあげてきて、あかん、ヤバイ、もう、買って帰ろう、と思った本もあります。



『+Act.』です。
エンタメ系の雑誌。イケメンがずらり。
松下洸平くんの記事が載った時も読みましたね。
(すいません。その号は、買ってない~汗)

今回は、主演の戸田恵梨香さんのインタビューが掲載されてました。
朝ドラが始まったころにもインタビューを受けてたようですが、
(それも立ち読みしたような・・・買ってない。すいません~ 汗)

今回は、撮影が終わって約1か月後、「エール」へのバトンタッチ終了後のインタビューです。

なので、撮影終了直後の時の言葉とは、少しニュアンスが違ってましたね。
ライターさんと親しいのか、けっこういろいろ話されてます。

戸田さんのどの言葉も「スカーレット」ファンにとっては感動的なのですが、やはり、涙腺ポイントは、八郎さんを演じた松下洸平くんのこと、そして、お父ちゃんを演じた北村一輝さんのこと、ですね。

しみじみ、戸田さんは俳優として(女優ではなく!?)できる人やなと。
台本をボロボロになるまで読み解いて役作りをされてるし、(水橋さんが脚本家の岡田さんのラジオでも話してました~)座長としての意識が凄いです。

そんな戸田さんが、15週あたりで、台詞が出てこない一瞬があったそうです。
台本を見直しても字面が入ってこなくて、ダメだ・・できない・・・涙がポロポロこぼれた時、洸平くんから「一回、深呼吸しよう」という一言が。
自分をフォローしてくれてる・・・その姿を見て、「迷惑かけてる、気を使わせてる」と思った瞬間、魂が戻ってきて、台詞が言えるようになった、らしいんですね。

15週・・・「優しさが交差して」の週ですね。
喜美子が天性の創造性を発揮しはじめ、八郎は個展の作品づくりに悩み、喜美子は、弟子の三津の言葉から、八郎を追い込んでいるのは自分だと気づく。
個展をやめるように言うけど八郎は納得しない。
三津との会話から、食器セットを作り始める八郎。
・・・夫婦の気持ちがすれ違っていく週ですね。

NHK公式HPの「今週のキミちゃん」では、とにかく、芸術家としての喜美子が凄すぎて、
戸田さんが感じること(視聴者に近い?)は横に置いて、喜美子として演じることに徹してたようです。
だから、14週あたりから、気持ちはたいへんやったんでしょうね。
→ こちら

洸平くんに「大丈夫、大丈夫、深呼吸しよう」と言われた時に、我にかえれたことが、さらに、戸田さんを強くしたようで、二日間で90分の台詞を覚えるというスペックを得たようです。
(「あさイチ」でもおっしゃってましたね~)
そして、つくづく(自分は)甘えるのが苦手なんだなと、思ったとか。

八郎役の洸平くんのことについて。

「大きな作品で大きすぎる出会いをしてしまって、これから先を超心配してます(笑)」

八郎さんを演じる洸平くんとの芝居は心地よすぎて、芝居をすることのストレスが一切なかったそうです。
ちゃんと喜美子と八郎という夫婦としてのものを積み上げていけたし、八郎さんが松下洸平という役者さんで、ほんとにラッキーだったと。

洸平くんの凄さについて。

その瞬間瞬間に起きていることを、すべてちゃんと拾ってくれるし、拾える人。
敏感で繊細で、なおかつ、その繊細さを表現できるところが凄い。
(自分と)物事の感じ方とかも似てるし、芝居の流派もそっくり。
年を取ってからの芝居は超楽しかった。

確かに、お二人の相性の良さは見て取れましたね。
「あさイチ」でも、戸田さんは言うてました。
年齢を重ねてからの芝居が、夫婦漫才みたいで面白かったと。

確かに、十数年ぶりに再会したところは、ちょっとドキドキやったけど、”新しい関係”を築き始めてからは、オジサン化する喜美子と、さらに優しくなってる八郎さんのやり取りは、楽しかったですね。

そして、一番涙がこぼれたのが、お父ちゃん役の北村さんが開いてくれたキャスト会のこと。

コロナの件で、全キャスト・スタッフの打ち上げができなかったけど、北村さんがサプライズでキャスト会を開いてくれたそうです。

じきじきに北村さんから戸田さんに連絡があって、ご飯会しよう、って。
八郎にも伝えてな、と言われて、洸平くんに連絡し、お店で待ち合わせて、3人でしゃべってたら、なんと、そこにみんながいたんですって。フカ先生まで!
(ネット記事によれば40人くらい?集まってたとか)

戸田さん、めっちゃ泣いたそうです。うれしくて。
最後の最後まで、キャストのみんなの愛情がすごくて。
お会計の時に戸田さんがお金を出そうとすると、北村さんはそれを遮り、こう言ったそうです。

「恵梨香ちゃんやから、集まってんねんで。これがお前の”結果”や」

お父ちゃん~~! かっこええ~!

この後の、戸田さんの言葉が一番ジーンときましたね。

こんなにうれしいことはないな。
役者としても人としても認めてもらえたんだなぁと。
現場で立ち止まりそうになった時もあったけど、(洸平くんとのシーンで、台詞が飛んだ時ですね)その時、”このキャストの人たちにこの現場を楽しいって思ってもらえないと、私はきっと後悔する”と思ったし、みんなが参加してよかったって思えるようにしよう”と、すべてを背負う覚悟をした、その覚悟がまっとうできたのかな、本当に報われた気がした。

座長として、すごく大きな責任を背負ってはったんですね。

他にも、いろいろ話されてますが、良い作品に出合えたんですね。
役者は孤独だと、身に染みて感じた作品やったそうです。

その2は → こちら


スカーレット 雑感

2020-03-14 22:23:54 | ドラマ「スカーレット」
今日は朝から雨、肌寒いですね~
油断禁物、気合いでなんとかしないと、コロナにやられやんように!

文字が小さくてスマホで読みにくい・・と感じたので、1ポイント大きくしました。
それと、昨日、記事投稿が重複したので削除しました~~
すいませ~ん。



数日前に撮ってきました。
郵便局の近くにある、修善寺寒桜。
毎年、お彼岸前に咲き始める桜です。



桜というと、やっぱり、春やねぇ~~



けど、今日は寒い~~
東京は雪降ってたってよ!?

さて、昨日のドラマの話の続きなんですが・・・

実は、私の父も、平成2年に白血病で亡くなったんです。
現在は寛解(完治とはいわないんですね。再発の可能性のある病気は)している人も多いそうですが、
昔は、不治の病と思われていた病気です。

父は70歳で、まだ現役で仕事をしていました。
風邪をひくと治りにくくなり(1週間ぐらい寝込んでた)
髭を剃ったときに、カミソリで切れた傷口の出血が止まりにくくなり、
アセモのような吹き出物がいつまでもグジグジして治りにくくなって、
とにかく疲れやすく、「しんどい」を連発してました。

かかりつけの病院に行くと、成人病センター(現県立総合病院)を紹介され、
そこで血液検査、胸骨の髄液検査で白血病と判明。
本人にも告知されました。

70歳という年齢もあったからか、医師から
積極的に骨髄移植の話はされてなかったと思うけど、
当時は、ドナーが見つかる可能性はかなり低かったと思います。

というのも、日本で骨髄バンクが発足したのは、1991年。
骨髄バンクを通じて造血幹細胞移植をした例は、
1997年には1000件、2003年には5000件、
2008年に、10,000件を突破したそうですが、
(白血病の基礎知識HPより → こちら
父が亡くなった平成2年(1993年)、移植は夢の話やったでしょうね。

父は、告知から8ヶ月の命でした。
血液のがんは、切ったりはったりできる病気ではなく、抗がん剤の投与のみでしたね。
副作用で吐き気があるので、食事もできないし、薬を飲むためのお水を飲んでも吐いてました。
母が、「代わってあげたい」と言うと、父は、
「こんなしんどい病気、代わられへんで」と言うてました・・・

朝ドラ「スカーレット」で、キミちゃんが言っていたとおり、
HLAという白血球の型が合わないと骨髄移植はできません。
両親それぞれから型となるものをもらうから、
同じ両親から生まれた兄弟間では、合致率が25%あるらしいけど、
両親と型が同じという可能性は、まさしく1%以下なんですね。

キミちゃんとハチさんには、子どもは一人だけやし、
骨髄バンクもない時代、HLAが合うドナーを見つけるのは至難の業です。

病名を知らされる前の武志くんが、母であるキミちゃんに、
両親の離婚のことを話してましたね。

「お父ちゃんはお母ちゃんに負けて出て行ったって、
 お母ちゃんも聞いたことあるやろ。
 オレもぐれてたかもしれん。
 大学へ行くのに、信楽から出ていって良かった。
 いろんな人に会うて・・・
 お母ちゃんとお父ちゃんの離婚のことも考えたで」

ええ子やね。ほんまに、ええ子や~

「今な、お父ちゃんとお母ちゃん、ふつうにしゃべれるようになって、
 ほんまに、良かった。新しい関係、大賛成や」

「武志のおかげやな」 

キミちゃん、素直に、言うてましたね。
でも、武志くんの病気のことをまだ言うてないから、複雑な表情やったけど(涙)

「人を思う気持ち」 あのアンリさんが言うてた言葉です。
武志くんも、キミちゃんも、人を思う気持ちになってるんですね。

「お父ちゃんとお母ちゃんにはな、お互いを遠くから見る距離と時間が必要やったんや」

なんかもう、このあたり、夜中にリピって一人で泣いてました~
(ダンナが寝てから、リピってます~ おかげで宵っ張り・・)

このあと、母親として息子に告知するんですが、
あの当時は、本人へのがん告知はしないのがふつうの頃です。
現代と違って、患者が知る情報があまりない時代やから可能やったんですね。

昨日、キミちゃんから病名を聞くハチさん、ショックで取り乱してましたね。
最愛の息子、しかも、10数年離れて暮らしていて、
離婚してしまったことへの後悔もあったかもしれません。

キミちゃんが大崎医師から息子の病名を聞いたとき、
顔がだんだんピンク色になっていくのがわかったけど、
ハチさんも同じように顔が赤らんで息ができなくなり、
肩で息をしはじめた様子に、こちらが息苦しくなりました。

大崎医師と対面したときの打ちひしがれた様子とか、
多くの八郎沼民(ハチさんファンのことね!)が泣いてたようです。

40代後半を演じるキミちゃんの戸田恵梨香さん、
ハチさんを演じる松下洸平くん(← 「くん」付け! 笑)
二人とも、ほんとに加齢後の演技がうまいですよね。
洸平くんの前屈みの歩き方とか、オジサン感出し過ぎやけど(汗)

それにしても洸平くん、一気に人気が出て、
今年に入ってから、雑誌やWebでの露出かいっぱいです。
ほんま、すごいです。

気になるので?(苦笑)、つい、本屋さんで立ち読みし(笑)
Web情報もネットで読んでしまうのですが、雑誌ごとに、
(女性誌でもファッション誌、コスメ誌、主婦向けやら若い人向けやらあるけど)
話す内容を少しずつ変えてるのがわかるので、
コミュニケーション力がすごいなぁと。
(聞き出すライターの力もあるんやろうけど~)

脚本の水橋文美江さんが、地元の新聞に書かれていたけど、
八郎は、将来喜美子の夫となる人で、見た目は地味やけど、徐々に、
視聴者に愛されていくイケメンになるように育てたんやそうです。
書き始めた頃は、松下洸平という俳優さんのことを知らなかったようで、
「その方で、本当に大丈夫ですか?」と、プロデューサーに聞いたのだとか。

・・・洸平くんへのアテ書きやないのなら、それはそれですごいですよね。
水橋さんの書く八郎に、洸平くんをキャスティングしたプロデューサーのセンス!

プロデューサーの内田さんは、4年ほど前、舞台で洸平くんを見初め、
ええ俳優さんやなぁと「ストック」してたらしいです~

朝ドラオーディションを4回受けて、書類で落とされ時もあったし、1次審査以上になったことがなくて、
縁がないのかなと諦めかけていたと、オールアップのインタビューで洸平くんは話していました。

最後のチャンスと挑戦した「スカーレット」では、八郎役とは聞かず、
ただ「芝居を見せて欲しい」といわれてオーディションを受けたようです。
内田Pは、ここで「ストック」していた洸平くんを、出してきたんですね~!

オールアップの時に、涙ながらに言うてましたね。

「八郎に出会うために、落ち続けていたのかなと」

立ち読みしたTV番組雑誌に、内田さんのコメントがありました。

「八郎は視聴者に愛されていく役になるだろうと思っていましたが、
 反響は私たちの期待以上でした。芝居に真摯に向き合う松下洸平さんの姿勢が
 陶芸に生きる八郎とシンクロしたのではないかと思います。
 彼自身の努力も見ていたので、視聴者の反応はとてもうれしかったです」

昨日アップされた、ライブドアニュースに洸平くんのインタビューが出てるんやけど 
 → こちら
息子が病気になったとき、普段なら、俳優として「泣く準備」をするけど、
朝ドラで半年以上八郎役を演じてきたから、準備はいらなかったと。
武志の父親として、自然に泣けたらしいです。

八郎さんと二人三脚・・・ほんとにこの人は、言葉選びがうまいなぁと感心します。
沼にハマる人が多いのも頷けますね!

そういや15年前、私も、朝ドラでヒロインの夫役をした俳優さんにハマり、
(誰って、いまだに、名前を言うのも恥ずかしいけど・・・あはっ)
今もなお、ず~~っと応援し続けているので、
ゆえに、八郎沼の民の気持ちがよ~くわかります~(笑)

インタビューの中で、「あさイチ」のプレミアムトークでも話していたけど、

「舞台で演じるとき、お客さんに届けすぎてはいけない。
 観ている人が考える余地を残しておかないといけない」

ということを、「答えを出してはいけない」という言い方で話してますね。
栗山さんがおっしゃったようですが、「演劇は問いを投げかけるもの」だと。
人間は不完全なものだから、正解はない。
情けないところも全部包み隠さず演じて、考えてもらう。
だから、「八郎さんは名古屋でナニをしてるんだろうとか」いろいろ考えてくれるだろうと。

大人やな~~

洸平くんは、シンガーソングライターでデビューし、
ミュージカルへの出演がきっかけで舞台俳優へ。
それから10年、出会うべくして出会った人が良かったんですね。
共演者はもとより、演出家の鈴木裕美さん、G2さん、栗山民也さん、
こまつ座代表の井上麻矢さんも。

それと、ご本人の努力もありますね。
やりたいことをしっかり見つけて、そのために努力してる。

歌ったことも、楽器経験もなかったのに、
「天使にラブソングを2」を見て歌いたくなり、
高校卒業後、音楽の専門学校のヴォーカル科へ進んだし。

音楽劇「魔都夜曲」の時はジャズピアニストの役やったけど、
そのためにピアノが弾けるように練習したんですって! 
ほんま~?
信じられへんくらい上手かったし~ 
「蘇州夜曲」を弾いてましたけどね。
歌い手に合わせて、そんな簡単に弾ける曲~???

ご自分のyoutubeチャンネルで曲をアップしてるけど、
ピアノの弾きかたりもやってるし~・・・
器用なの? やっぱり、才能豊かな人なんやろうね~
(洸平くんの事務所の先輩を応援してる私としては、ちょっとうらやましい・・苦笑)

ライブドアーの記事のリンク先には、洸平くんの歌もあるので、ぜひ、聴いてみてください。

そうそう、明日の夕方、前回、水橋さんがゲストに出ていたラジオ番組、
「岡田惠和 今宵、ロックバーで~ドラマな人々の音楽談議~」に、
洸平くんがゲスト出演するそうです。→ こちら

すごいね~

早速、次のお仕事をしているようで、
撮影してたみたい・・・ドラマなのかな? 

5月封切りの、司馬遼太郎原作「燃えよ剣」の映画にも、斉藤一役で出演するようです。

なんや、この勢い~~

うらやまし・・・



スカーレット 妄想まつり?

2020-03-13 16:26:20 | ドラマ「スカーレット」
政府が自粛要請を19日まで延長したことで、
再開してた宝塚劇場もまた中止になったし、各地で、
4月以降のイベントもキャンセルが続いてますね。

演劇人の多くが、この状況を憂い、早期のコロナ終息を願ってます。
舞台人は、上演してやっとギャラをいただけるんです。
稽古期間は無収入なんですね。多くはそうです。
キャンセルになると、劇場も収入がなくなるし、
チケット払い戻しなんてのになると、赤字ですよね。
でも、大阪のライブ会場でのクラスタ発生で、戦々恐々・・・

こんな時に、会議だの、なんだので、出かけております。
満員電車には乗ってませんが、電車移動しています。
鑑賞会関連ですが、出かけるということはリスクがあるわけで(汗)

とりあえず鼻炎があるんで、マスクは着用してます。
手洗いは念入りに。
さすがに、サ高住の伯母のところへの面会は自粛。
もちろん、こんな時でも定期的なお仕事はあるので、ちゃんとやっております。



いちおう、3月3日は、ちらし寿司を。
手前のは、たまたま買ってたサーモンをチーズ焼きに。
あとはまぐりのお吸い物。水菜をちらして。

さて、今月に入ってからの朝ドラ「スカーレット」、
毎日泣かされております。
年とともに、ほんま涙もろいわ~(苦笑)

このドラマはすごく演劇的、ということを何度も言うてるんですが、
ほんとに、いろいろと想像、妄想?してしまいます。

私がずっとモヤモヤしてるのは、ヒロインのキミちゃんと、
夫のハチさんの離婚理由がいまいちはっきりしないこと。
結婚する前も結婚後も、何度か、「話しよか」と言って、
話し合って、お互いをわかり合っていた二人なのに、
(納得でけへんけど受け入れます、とかいうてましたが)
キミちゃんの穴窯挑戦の時、いきなり家を出たハチさんと、
別居をへて、そのままちゃんと話し合うこともなく、別れてしまったんですよね。

先日、同業の先輩とも話してたのですが、
(私たちが知っている神山清子さんを参考に書かれていることもあってか)
ヒロインが穴窯で「自然釉」の作品を成功させる、
それも、一人で作る、というのが一つのテーマで描かれてます。
なので、ヒロイン喜美子が一人になるためには、
夫の八郎さんとは離婚しないといけないんですよね。たぶん。

(清子さんの場合は夫の不倫がもとで離婚されたのですが)
あまりに、良い人であるハチさんではあり得ない展開なので、
陶芸の方向性の違い、妻の才能に心折れて・・・ということにしたんでしょうかね。
無理くり離婚した感が・・

ま、離婚理由なんて、夫婦にしかわからんのですけどね。
(だからってドラマでそう描く? ある意味リアル??)

キミちゃんが自然釉を成功させたことで、
ハチさんは、信楽を離れます。

最初、ハチさんは京都へ行くのですが、
京都の窯業研修所で陶芸の指導をしたようですね。
(信楽窯業研究所の所長の柴田さんが言うてました)
その後、キミちゃんが個展などを開くようになり、
「イチから出直す」と言って愛媛へ行きます。
(これも、所長の柴田さんが言うてました)

妄想 その1
愛媛といえば、砥部焼??
そこへ勉強をしに?修行をしに?陶工として?行ったんでしょうか。
でも、どうやら、そこには長くいなかったようで、その後、名古屋へ。
誰かに誘われたんでしょうかね。そういう出会いがあったんでしょうか。

信楽を出て7年後、息子の武志くんが受験に悩んでいるときに、
5年ぶりにお父ちゃんと会いますが、そのとき、ハチさんは、
「中部セラミック」という会社に勤務していました。(今もやんね?)

妄想 その2
SNSでは、「#八郎沼」にハマってしまったハチさんファンが、
今度は「#中部セラミック」で語り合ってました~(苦笑)
「中部セラミック」の商品開発室で課長、なんて裏設定があったり?

名古屋は、周辺に焼き物で有名な地域がありますね。
瀬戸とか常滑とか。
ハチさんは、信楽で食器セットを作っていたので、やはり、
この会社で、食器づくり? あるいは釉薬の研究? 
磁器製食器の、世界的にも有名なメーカーもありますよね。
商品開発部課長?は、何をしてはるんででしょうか。

妄想 その3
ハチさんと武志が5年ぶりに会ったのはどこ??
名古屋から信楽まで、調べたら結構時間がかかります。
(調べたんかいっ!笑)

名古屋→新幹線で米原→在来で草津→草津線で貴生川→信楽高原鉄道で信楽、
2時間半から3時間はかかりますね。(当時はJR信楽線やったような)
名古屋→近鉄で桑名→関西本線で柘植→草津線で貴生川→信楽
こちらも同じぐらいの時間がかかるけど、電車の本数は少ないかも?

武志くんは、学校から帰ってきてから会いに行ってるんで、
ハチさんが近くまで来てくれてたんでしょうね。
なので、貴生川?(あのへんは田舎過ぎて、お店とかないし)
やっぱり、草津あたり?? (けっこうお店あります!)

小さな店で「たぬきそば」を食べたんです。
(草津駅前に同級生のうどんやさんがあってんけど、そことか?? 笑)

妄想 その4
「たぬき」って??? 
関東では揚げ玉(天かすのことですか?)らしいのですが、大阪生まれのハチさんなので、
おあげの「きつねそば」やと思うのですが、どうでしょう(笑)

ちなみに、京都で「たぬき」は、あんかけのきつねうどんのことです。
(味のしみこんだあげを短冊に切り、九条ネギを入れてあんかけ、おろし生姜をそえます)
なので、「たぬきそば」ってお品書きにはないかも。裏メニューかな。
滋賀県でも、このへん(南部)は京都と同じなんですが、信楽はどうかな?

3月6日、朝からNHKの「あさイチ」にキミちゃん役の戸田恵梨香さんが出演し、
午後1時の「ごごナマ」に、ハチさん役の松下洸平くんが出てましたね。
録画して観たのですが、お二人とも、見た目が役柄とは別人で、
役者さんて、すごいなぁ~って思いましたね。
まだ32歳と33歳、若い役者さんやけど、50歳過ぎまで演じるようです。

現在も放送中やけど、戸田さんも、松下くんも(← なぜか「くん」づけ 笑)
どちらもうまい役者さんで、ほんとに見入ってしまいますね。
それに、あの、SMAPのゴロウちゃんも出てはるし(← なぜか「ちゃん」づけ!)

今月に入ってから、辛い展開です。
脚本を書いている水橋さんによれば(インスタにアップされてます)
主人公の作品として神山清子さんの作品を借りてはるのですが
(タイトルのクレジットに出てますね!)
(神山さんは息子さんを白血病で亡くされていて)
作品の一つ一つに、息子さんへの深い愛情や
思い出、いとしい出来事があることを知ったそうです。
お借りする以上、その思いに触れないというのは、
物作りをするものの端くれとして敬意に欠けるのではないかと、
プロデューサー、監督と熟考し合って、配慮を胸に、
覚悟を決めて書くことにしたそうです。
最終章は「生きていくこと」。

近江八幡、Gネットでの講演会が中止になったので、
水橋さん、プロデューサーの内田さん、チーフ演出の中島さん、
という3人の女性のお話が聞けないのが残念やけど、
丁寧さと、ざっくり?の加減が、今までのドラマと違いますね。

「生活者」を描く(誰でも、何かをしながらしゃべるもんやん)
ヒロインを甘やかさない(ご都合主義のストーリーは不自然やん)
というのは、何度も見聞きしてますけど、ほんとに、細かい描写がありますよね。
カレー作りながらとか、サラダ作りながらとか、
ヒロインがちゃんと生活者であることがよくわかります。

妄想 その5
ゴロウちゃん演じる大崎先生がいる、県立中央病院て、どこやろ?
この間、信楽のキミちゃんの工房まで来てましたが、
県立甲賀病院でしょうか。それとも県立総合病院のことでしょうか。
(神山さんの息子さんの主治医は、名古屋の病院の先生だそうですが)
総合病院やと、信楽まで車で1時間ほど、甲賀病院なら20分ぐらい??
いずれにしろ、車が便利です。

妄想 その6
息子武志くんの発病から、キミちゃんは車の免許を取ると宣言してました。
信楽、というか滋賀県は田舎なので、車の免許は必需品です。
なので、高校を卒業したら若い人はみんな、免許を取りに行くと思いますね。
キミちゃんは、車をつかってるふうではなかったので、
買い物とかもチャリなのかな~と思ってましたけど。
車がないと不便ですよ。

先日信楽へ行った先日も、細い道を軽トラが走ってました~
ハチさんも、名古屋から来るのに、
電車より車の方が速いと思うけどな・・あのどんくささが~(汗)

妄想ばっかり・・・なんというか、楽しく見過ぎてますね!

あと2週間で終わってしまう・・ロスになりますかね・・・


スカーレット展

2020-03-03 23:27:27 | ドラマ「スカーレット」
いまだ、トイレットペーパーの棚がすっからかんですね。
デマや!って、あんだけテレビで言うてるのに? デマと知りつつも?
やっぱり、買いにい行く人がいるってことですね。
「1グループ2個まで」、って書いてありましたけど。
毎日、買いに来てはるのか、本当に欲しい人がやっと買えてるのか~
・・・わが家、あと7個です・・・

さて、朝ドラ「スカーレット」、29日に撮了したそうですよ。
コロナの影響で、取材会もなく、打ち上げも中止になったらしい。
キャスト・スタッフ・関係者の皆さんも残念がってはったようですよ。

主演の戸田さんの写真とコメント、動画のみ、アップされてました。
まぁ、放送はあと1ヶ月ありますけどね。
結末がどうなのかはわからへんけど、
「やりきった」という言葉とともに、
涙ではなく笑顔の戸田さんがアップされていました。

1日の夕方、NHKラジオの「岡田惠和 今宵、ロックバーで」という番組に、
スカーレットの脚本を書いている水橋文美江さんがゲストに出てました。
岡田さんも朝ドラの脚本を3本書いている方なので、
(「ちゅらさん」「おひさま」「ひよっこ」ね~)
朝ドラ脚本家あるある、みたいな話とかをされてたんですが、
なかなか面白かったです。

スカーレットの話もされてました。
ヒロインが、穴窯で自然釉の焼き物を成功させたとたん、
話がすっ飛んで、それから7年後、というシーンになったのですが、
(ネット上でも賛否両論、脚本がダメとか言われてましたね)

「喜美子がやりたかったのは、穴窯で自然釉を成功させることで、
 賞を取ったりして陶芸家として名をなすことではなかった。
 だから、目的を達成したのだから(名声を得るくだりは)いらないと思った」
らしいんです。潔いですね~

そしてその脚本を、内田プロデューサーがすんなりOKを出したそうです。
演出チーフの中島さんも「ヒロインを甘やかさない」という厳しい人で、
このお二人が、水橋さんをしっかりバックアップされてるようです。
・・・水橋さん、内田さん、中島さん、この女性3人のお話、
ほんま聴きたかったわ・・・Gネットで講演会をする予定が・・・
コロナで中止になりまして~ 申し込んでたのに(涙)

さすがに、これからどうなるのか、ネタバレはありませんでした(苦笑)
ただ、この1ヶ月、「生きること」をテーマに描いてる、とのことです。
なるほど~ 

信楽ではまだまだスカーレット展を開催してますよ。



スカーレット展では、30年代まで全国シェアの8割を生産してたという火鉢も展示されてました。





ヒロインがやっていた、絵付け火鉢ですね。







いろんなのがありますね。







これが信楽ブルーという信楽らしいだそうです。
昔、こんな火鉢あったような気がする~~



信楽海鼠釉(なまこゆう)という色だそうです。

火鉢展の裏側で、スカーレット関係のものが展示されてました。

こんな感じ。
懐かしいシーンの写真などもありました。













主題歌がずっと流れていましたね。



モニターでは、メイキングビデオも流されていたので、
思わず、見入ってしまいました! 



これは、NHKの広報誌ステラの特別版。
7ページほどのものですが、無料なのでゲット。



キミちゃんとハチさんのインタビューも載ってました!

ふむふむ~~(笑)

脚本家の水橋さんは、説明文的なものをト書きに入れるらしいのですが、
(地味な)八郎役の松下くんが初めて登場するシーンでは、

「今後、喜美子に影響を与える青年・・」みたいなのを書いたら、
そこはズバッと削除されたとおっしゃってましたね。

「内田さんが、『これから毎日見ていたら、八郎がどういう人かわかるはず』と、
 視聴者を信じて、説明文をズバッと削除されました」 って。

確かに、あそこから、だんだん「八郎沼」にハマる人が続出したようですし(笑)

岡田さんが、脚本を褒めてましたね~
そして、演じる戸田さんのことも絶賛してました。

「戸田さんが、ちゃんとお母ちゃんになってるし、すごいね」

「そうなんです。戸田さんは、台本をボロボロになるまで読み込んでくださってて、
 喜美子をつくりあげてくれてます」

「脚本家みよりにつきますね」

「うれしいです」

というようなお話をされてましたね~~

八郎さん役の松下くんのこともちらっと話に出てましたが、
岡田さんのラジオ番組で、なんと、3月15日の放送日に、
松下くんがゲストで出てくれるんですってよ!
(収録は3月初旬でしょうかね・・・)

これは、ちゃんと、聴かないとね!!

すっかり、沼??? スカーレット沼にハマってますね!