おかんのネタ帳

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よしは良し

2005-05-15 23:55:39 | 湖国日記
今日は、琵琶湖博物館へ行く用事があり、植物学のN先生のお話を聞いてきました。この先生の話は、何度も聞いているのですが、なかなかユニークな先生です。専門は「よしの地下茎」だそう。
地球上では、ほとんどの地域に「よし」のたぐいが自生しているとか。「よし」は「あし」と等しく、葦、葭、芦・・いろいろな漢字があります。近江商人を排出した近江では「あし」は「悪し」に通じるから「良し」の「よし」と読ませたと言います。確かに、県内では「よし」というのが一般的で、「あし」とは言わないですね。
琵琶湖岸に自生する「よし」によって、琵琶湖の水が浄化されると言われてますが、「よし」だけでなく、「よし」にくっついている微生物の働きも大きいようです。近年、琵琶湖総合開発や水質の悪化などで琵琶湖のよし原は減少していますが、先生の話では、「よし」は砂地を好むのに、琵琶湖に流れ混む河川が砂防ダムなどの建設で砂が流れ込まず、湖岸に泥が多くなるとで他の植物が繁殖したのだそうです。そのために、「よし」が自生するスペースが減ってきたのだとか。
琵琶湖博物館のある烏丸半島は、ハスの群生地として知られていますが、このハスの繁殖の勢いは強いようで、年々、自生する地域が広がっているみたい。このハスは泥地が好きなので、それだけ、よし原が減少している証拠なんですね。
N先生の「よし」の話は良かったんやけど、なんか、今日は、段取りが悪いというか、流れの悪い日でした。やっぱり占い通り、山羊座にはサイテーの1日やったかも。