おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

子は宝

2008-02-20 23:32:46 | お仕事メモ
さて、久しぶりにちょっと春が近づいた感やったけど、今日も走ってましたね。湖南市まで。
「わらべうた」を研究してる方の取材です。

「わらべうた」って、いろいろあるけど、ただ単に子どもの遊び歌っていうだけでなくて、実は子育て、親育ての歌なんやそうです。
って書くと堅い感じやけど、生活の中から生まれた歌やし、どの歌も素朴なんですよ。昔は遊びながら生きていくためのいろんなことを学習してたんですね。

中でも、昔の原型をそのまま残してるというのが「遠野」に残る「わらべうた」らしいです。今もそれを後世に伝えようとしてる語り部のような方がいて、その方に「わらべうた」の生きかたを教えてもらってるというのです。
言葉遊びであったり、体を使った歌であったり。形は様々ながら、必ずそのひとつひとつには意味があって、子どもが「どんな風に育って欲しいか」という意味合いがあるんですね。

伝承っていうのは難しいものかもわかりません。
書いたものはそのまま残るけど口述で伝えるって目に見えないものですもんね。
ふと、「落語」と同じかな、なんて気がしました。
文字に書いただけでは伝わりにくいニュアンスが、必ずそこにはあるわけで。

よいだらさのやぇ(いいじゃないか)
やんさ やめでもよぉ(どんなに忙しくても 何をさしおいても)
泣く子ば だましゃやぇ (泣く子はあやしてやれよ)
万の宝よりもなぁ (万の宝よりも)
子は宝だよなぁ (子は宝だよな)

最近、とみに涙もろい私。
素朴な歌詞につい涙ぐんでしまい・・・なんや知らんけど、「子は宝」やから。
戒められるわ・・・・どんなに忙しくても、何をさしおいても、あやしてあげやな・・・

画像は、遠野の「わらべうた」の本たち。
安部ヤエ著