おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

舞台の勉強会

2015-03-25 23:35:15 | 舞台・映画・ドラマ
先週末、世間がお彼岸という日に、彦根まで。
というても、南彦根なので、お城は見てません~(苦笑)

ひこね演劇鑑賞会の、次回作の勉強会で、
あの、俳優の、加藤健一さんを囲んでお話を聞く、
という会がありました。

なんと言うてもミーハーな私なんで?
また、紹介記事も書かないといけないんで、
しっかり、お話を聞いてきました。

ちなみに、次回作は、「バカのカベ」。



加藤健一事務所のプロデュース公演で、再演です。
会員制の演劇鑑賞会の例会以外にも、
本多劇場とかで、上演されるようですよ~ → こちら
チケットの売れ行きがよくて、追加公演が出たらしい。

朝ドラの熊虎さんこと、風間杜夫さん主演。
めっちゃ、コメディです! 楽しみ~~~

舞台の話もネタバレしない程度にお話されてたけど、
加藤さんのプライベートとか、舞台一般?についても、
いろいろお話を聞くことができました。

作品を選ぶ時は、戯曲を読んで、自分が面白いと思ったもの。
お客さんにウケるやろうな、とかは考えず、
純粋に、自分が面白いと思ったものを選ぶそうです。
年に3,4作品、されてるみたい。

かつては青年座からはじまり、つかこうへい事務所で、
熱海殺人事件や蒲田行進曲とかにも出てはりました。
個人事務所では、ひとり舞台から。

とにかく、演劇賞をいっぱい取ってはるんです。
紫綬褒章まで、もらってはるからすごいです。

コメディは苦手で、人間を追求するような、
そういう芝居ばかりをされてたそうです。
でも、まだ無名だった高畑淳子さんとコメディをやったときに、
テーマを追求するのもあれば、ど~んと笑えるようなのも
演劇なんだ、笑いも大切なんだって、思ったそうです。。

「奥行きがなくても、間口が広い舞台でいいんだって、
 今度の舞台は、間口の広いほうです~」

舞台の良いところは、「省略」と「様式」。
情報を、ギリギリまで減らして提供することで、
お客さんに想像してもらう部分をのこしておく。
・・・つまり、想像力を喚起させるってことですね。

「言っときますけど、何にも考えたくない人には、
 演劇は向きませんよ~(笑)」

考えて、想像して、楽しむんですよね~
そのへんは、よくわかってますよ~
・・・落語も、そうやし。

「様式」というのは、「様式美」、
つまり、舞台ならではの見せ方、やそうです。

伝えたいのはリアリズムやけど、舞台上はリアルではない。
客席からどう見えるか、それを考えて、舞台セットや、
キャストの立ち位置、動き、とかを考えるんですね。

映像の場合はカメラが動くけど、舞台は定点やし。
よく、舞台用にデフォルメするとか聞くけど、
そういうことなんやろうなぁ。

セリフの言い方も、小声でいう芝居でも、
お腹から出せば、聞こえるように言える。
でも、ナマ声は、300~600席までのキャパかなぁと。

ひこね文化プラザは、1400席もある劇場やから、
真ん中の席の人がかえって聞こえにくいかもって。
壁際とか、かえって最後部とかが、声が壁に跳ね返るから、
ちゃんと聞こえるらしいよ~。

そういや、この間の松本の舞台も、
前の方の席やのに、聞こえ辛かったなぁ・・

そんなこんなで、「バカのカベ」
彦根公演は、6月12日、楽しみです。