「ベイジルタウンの女神」、九州公演の大千穐楽も無事に終わり、すべて完走。
コロナ禍のこの時期に完走できたのは、キャスト、スタッフ、そして劇場、
お客さんも、ホントに、皆さんの努力のたまものですね。
ケラさんが、『ベイジルタウンの女神』の稽古が始まるまでと、
稽古が始まってからを連続ツィートされてて、それを読んで泣きそうになりました。
・・・脚本が脱稿する直前に、奥様である緒川たまきさんのお父様が亡くなられたと・・・
親の死に目にはあえないというお仕事ではあるやろうけど、
「看取らせてあげたかった」というケラさんの言葉に‥・涙が。
今回の舞台は、ケラさんとたまきさんとのユニット「ケムリ研究室」の第一作目。
以前からどの作品にも、たまきさんは協力されてたようですけどね。
ケラさん曰く、だって、一緒に住んでるんだもん~(笑)
ユニット立ち上げまでの経過は、公演パンフにも書かれてます。
演劇雑誌「えんぶ」のお二人のインタビューも読みましたけど、
ケラさんは、緒川さんをすっごく頼ってはるんですね!
今回の公演パンフで、ケラさんと「大人計画」の松尾スズキさんとの対談が載ってるんやけど、その中で、松尾さんが「えんぶ」を読んでぶっ飛んだって、言うてました。
「書いてる途中の台本、『この続きどうなると思う?』って、そんなこと、嫁に聞く?」
関西のローカルFMで話されてたけど、今回に限らず、キャストの名前は、ほとんど、たまきさんが名付けてるそうですよ。
マーガレットも、ハットンも、ヤングも!
「ベイジル・・」のキャストでもある植本純米さんがMCをしてるラジオ番組「劇ナビ」。
6月中旬に、2週続けてケラさんがゲストに出演されました。(リモートですが)
2週目には、緒川たまきさんも登場して、今回の作品のお話をされてました。
録音しているのですが、今、もう一度聞くと、なんかムネアツです。
印象的なところを、書いておきますね。
今年の4月上演予定で中止になった『桜の園』について。
3月、粛々と稽古をして4月初めに小屋入り、ゲネプロを前にして、演出のケラさんとプロデューサーさんがキャストに囲まれて、「どうするんですか~」と、詰め寄られた話・・・その後、中止が決まって、
キャストにはそれ以来会ってないんですって。
大竹しのぶさんとは電話で話したとおっしゃってましたけど。
この作品、稽古も良かっただけに、中止は本当に辛かったようです。
次に演出する予定だった『欲望のみ』は、顔合わせもできてなかったと。
キャスティングしたけど会ってないという俳優さんもいたので、せめてリモートでもいいから顔合わせをしようということになったそうです。
「うわぁ~、泣きそう」って、純米さん。
携帯も持ってないパソコンもできない主演の古田新太さんと事務所に行って、そこを中心にして、皆さんとリモートで顔合わせ。
「慣れてない人が多かったから、面白かったけどね」と、ケラさん。
心の傷は、『桜の園』ほどではなかったらしい。
2週目、たまきさんが登場して、『ベイジルタウンの女神』の舞台について。
6月中旬の放送なので、まだ稽古も始まってないし、脚本もできてない時期ですね。
(ケラさんは、脚本が遅いらしいですから~)
「今回、キャストが豪華ですね~」(純米さん)
「豪華さは別に狙ってはない。聖子ちゃんは良く知ってるのに一緒に(舞台を)したことなかったし、
仲村トオルくんは定期的にやりたいなと思ってたし」(ケラさん)
「後の人はケラさんの嗅覚で選んだのかな」(たまきさん)
「(舞台をするという)発表後に、ツイッターに書いてくれてた人がいたんだけど、舞台に対する真剣さ、真摯さ、舞台という活動を大切にしてくれる人だけを選んだ。
大切の仕方は人それぞれだけど、一緒にしてきた人のことはわかるしね。初めての人は、(たまきさんの言うように)嗅覚で選んだことになるかな。オーディションで選んだ子もいる」(ケラさん)
・・・・洸平くんは、嗅覚で選ばれたんやね!
「(こんな時に)よくぞ受けてくだいました。脚本を用意してのスタートじゃないのに」(たまきさん)
「今回、仲村トオルくんからメールをもらって。
メールの件名が、ケムリ研究員の仲村トオルですって、そこから泣かせるよね。
(こんな状況だから)この公演もどうなるかわからないし、借りている稽古場も、いつか閉まってしまうこともあるかもしれないけど、河原でも、公園でもいいから稽古して、テントでも、野外でもいいから、
大きな声を出すから、公演をうちたい、って。
最後に、ボクはケムリとノロシをあげます、って、オチまでつけてくれて。泣かせるよね~」(ケラさん)
そんなことがあったんですね。
仲村トオルさん、ほんと、素敵な俳優さんです。
舞台でもカッコよかったです。衣装は汚かったけど(苦笑)
「やりたいよね」 (純米さん)
「ほんと、やりたいよね」 (ケラさんとたまきさん)
「稽古をしていくことで、今想像しているものと違うナマモノが生まれるかもしれない。
たとえば、お客さんが半分になったら、興業的にどうかな。製作費もかかるよね。
ボクの舞台は、ステージング、音楽、映像と合わせて舞台を作ってるし、そのスタイルは変えられないから、金銭的にも、手間ひまも、かけることにもなるし。
できなくなることがあるかもしれないけど、ネガティブに考えるんじゃなくて、ポジティブにやろうと思ってる」(ケラさん)
「思い通りにいかないこともあるだろうけど、じゃぁ、どんな方法があるか、
すぐに切り替えていく、たくましく乗り越えるアイデアを持とうって」 (たまきさん)
「(ボクたちで)コントロールできないからねぇ。初日、泣いちゃうんじゃない~」(ケラさん)
「もう、今から泣いちゃう」(純米さん)
「いい思い出にしたいね」 (ケラさん)
6月に、こういう話をされてたんです~
もう、ほんとに泣きそう~
だから、ほんとに、すべての公演が無事に上演できたことって、すごいことなんやね。
ステキなキャストの方々でした。
純米さんのラジオ「劇ナビ」では、9月の初めに、今回の舞台のキャストでもある、元劇団猫ホテルの菅原永二さんと、劇団MONOの、尾方宜久さんが出演されました。
『ベイジルタウンの女神』について話している部分は、ツイッターでもちょこっと紹介したのですが、改めて書いておきます。
(こちらも録音してるんで、聴き直してみました)
純米さんは、ケラさんんとは長いお付き合いの役者さんですが、菅原さんは、ケラさんの舞台は初めてだそうです。尾方さんは、「キネマと恋人」でご一緒したのだとか。
菅原さんは・・・自粛前、吉岡里帆ちゃんと一緒だった舞台が、北九州公演の時に、場当たりの後、1ステージのみで中止になったとおっしゃってましたね。
今回、九州公演で千穐楽を迎えられたので、きっとうれしかったでしょうね。
純米さん曰く、ケラさんは稽古すすめながら脚本を書く人なので、(稽古中の)菅原さんの面白さの影響を受けてる感じがすると。
最初の方と比べてどんどん面白いキャラになっているとか~
(チャックはそうやって、できたキャラなんですね!)
菅原さんは山内圭哉さんとは最近共演が多いようですね。
ちなみに純米さんは山内さんのことを「た~くん」と呼んでるようです~(笑)
尾方さんは、「シネマの恋人」からケラさんの舞台は二度目。
共演者の方々についても楽しいトーク。
可愛くてキレイでまさに天上界の?「女神」な緒川さん。
平成でも令和でもない、昭和の人、昔の女優さんのオーラがあると。
純米さんが、「ケラっぴー(純米さんはこう呼ぶ)がたまきさんを演出するときに、『ここはお得意の昭和で』って言ったときがあって、面白かったわね~」
フランクでカッコいい仲村トオルさん。稽古場ではニコニコしているんだとか。
映像のイメージが強いけど、舞台がとてもお好きな方のようです。
たくましくなったという水野美紀さん。
稽古場での居方がフラット、迷いがない、肝が据わってると。
(僕らはグラグラなのにって、菅原さん)
山内圭哉さんについて、
「年々たくましくなってるね」と純米さん。
「演劇の面白さを出して来られる人」(尾方さん どういうこと?と突っ込まれる)
「台本通りなのに、役に沿ってるんだけど、予想していないところからくるみたいな」
尾方さんの言葉に、菅原さんがうなづきながら
「役にみんな近づいていこうとするけど、圭哉さんは自分に役を寄せつつ、バッと見ると圭哉さんだと思うときがあるし、あ、役だと思ったり、そこを狙ってらっしゃるし、役を演じすぎるというのも違う」
なんとなくわかるような気がしますね。
吉岡里帆ちゃんについて。
「本当に良い子。気遣いもできるし、礼儀もしっかりしてる」(菅原さん)
「自分の中で芝居にウソがない、無理がないって感じ」(純米さん)
「役としてだけでなく、今回の舞台は転換を役者がするんだけど、
わからないときは人に聞いて一生懸命で、熱心な姿をちょこちょこ見かけますね」(尾方さん)
「お客さんからは見えないけど、あの大きなものを吉岡里帆がはこんでるってね~」(純米さん)
三人ともが初共演という 松下洸平くん について。
尾方さんと純米さんは、初共演でも事務所は同じ。
菅原さんはほんとに初めましてだそうです。
「年齢聞いて、あ~そうなんだって」(菅原さん)
「そう、けして若くはないの」(純米さん)
「初めてのお芝居もずいぶん前で」(菅原さん)
「こまつ座の『木の上の軍隊』とか『母と暮らせば』とかね」(純米さん)
「ちょっとなんかやっぱり、いろんな修羅場をくぐって来てるなと」(菅原さん)
「骨太な感じがするよね、若いけど。朝ドラでブレイクして。ツイッターの洸平ファンの反応を見てると、洸平が出てるからお芝居なんか一度も観たことないけど行ってみようってって人がいっぱいいるのよ。その人たちが、お芝居を見るマナーとかわからないからちゃんと勉強していこうって、書いてて。
そういう(洸平ファンの)人たちを引っ張ってきてくれるのはうれしいなと思って。
洸平が稽古してる姿も、ケラさんとは初めてなんだけど、食らいつき方もいいよね。若いっていいじゃん、どんどん行けって思う」(純米さん)
「そうですね。自分で考えて閉じこもっていつの間にか帰ってるっていうのはやめたいです(笑)」
(菅原さん、ご自分のことですか~? 苦笑)
純米さん、ツイッターをよく見てはりますよね。
キャストの名前を間違った人がいたら、さりげなく注意してたり。
里帆ちゃんと洸平くんの若者チームについて。
「いい雰囲気ですよね」(尾方さん)
「二人のシーンとかもね、なんかキュンキュンしちゃう(笑)」(純米さん)
「オジサンたちが~(笑)」(尾方さん)
「オジサン、オバサンたちが、稽古見ててニコニコしちゃう(笑)」(純米さん)
「もっとマトっていいよ~って」(菅原さん)3人とも大爆笑
もう~、オジサンたち!
温水さんについて。
「あの見てくれと独特の雰囲気にみんな目がいきがちだけど、実は芝居が超うまくて、それを感じさせないところがずるい。ああなりたい」(純米さん)
「的確、無理も無駄もない。愛らしい。ああいうペットがいたら(笑)」(菅原さん)
犬山イヌコさんについて。(純米さんは「わんわん」と呼んでるらしい 笑)
「いろんな役を演じ分けるところとか。(温水さんとの)お二人のシーンとかずっと見ていたい」(菅原さん)
「上手い。滋味あふれる感じ。今回は(劇団)ナイロン100°を代表している感があるから。
カラーとか、トーンとか、間合いとか、正解なのかなというのを示してくれている感じがある」(純米さん)
「勉強になりますね。この1行でこんなに広がるんだ、みたいな」(菅原さん)
「ケラさんの世界観を理解してるから的確。イヌちゃんについていけば間違いない」(純米さん)
高田聖子さんについて。
聖子さんは、劇団☆新感線の看板女優ですが、ケラさんの舞台は初めて。
「聖子さんも役が何個かあるけど、見た目は違わないのに、違う役だってわかるのがすごい。
長いセリフを、あんだけ流暢に、お客さんに過不足なく伝えられる。それをいとも簡単にやってのけるのがすごい」(尾方さん)
「緒川さんが神様みたいって言ったけど、聖子さんも神々しさが垣間見えてて、宗教が違う神様というか(笑)二人が話してるとどっちの言い分もわかるぞ、みたいな(笑)」(菅原さん)
ちなみに、尾方さん、菅原さんは40代半ば、純米さんは50過ぎ。
純米さんが言うてました。
「今回、台詞で、”50歳”というワードが出てくるんだけど、あれは、50歳批判みたいで、グサッと来るんだよね。50過ぎるとね、もう、カラダが年齢を感じるからねえ~」
あそこですね。
あれは、観ている客席の私たちにも、グッサグサ、来てますよ!(苦笑)
ラジオでは、いろいろな話を聞くことができて、舞台が本当に楽しみになりました。
菅原さんは、本当に面白かったし、尾方さんは声もやけど、可愛いかったしね。
ということで、長々とした、前置きでした~~
ベイジルタウンの女神、感想は、→ こちら
コロナ禍のこの時期に完走できたのは、キャスト、スタッフ、そして劇場、
お客さんも、ホントに、皆さんの努力のたまものですね。
ケラさんが、『ベイジルタウンの女神』の稽古が始まるまでと、
稽古が始まってからを連続ツィートされてて、それを読んで泣きそうになりました。
・・・脚本が脱稿する直前に、奥様である緒川たまきさんのお父様が亡くなられたと・・・
親の死に目にはあえないというお仕事ではあるやろうけど、
「看取らせてあげたかった」というケラさんの言葉に‥・涙が。
今回の舞台は、ケラさんとたまきさんとのユニット「ケムリ研究室」の第一作目。
以前からどの作品にも、たまきさんは協力されてたようですけどね。
ケラさん曰く、だって、一緒に住んでるんだもん~(笑)
ユニット立ち上げまでの経過は、公演パンフにも書かれてます。
演劇雑誌「えんぶ」のお二人のインタビューも読みましたけど、
ケラさんは、緒川さんをすっごく頼ってはるんですね!
今回の公演パンフで、ケラさんと「大人計画」の松尾スズキさんとの対談が載ってるんやけど、その中で、松尾さんが「えんぶ」を読んでぶっ飛んだって、言うてました。
「書いてる途中の台本、『この続きどうなると思う?』って、そんなこと、嫁に聞く?」
関西のローカルFMで話されてたけど、今回に限らず、キャストの名前は、ほとんど、たまきさんが名付けてるそうですよ。
マーガレットも、ハットンも、ヤングも!
「ベイジル・・」のキャストでもある植本純米さんがMCをしてるラジオ番組「劇ナビ」。
6月中旬に、2週続けてケラさんがゲストに出演されました。(リモートですが)
2週目には、緒川たまきさんも登場して、今回の作品のお話をされてました。
録音しているのですが、今、もう一度聞くと、なんかムネアツです。
印象的なところを、書いておきますね。
今年の4月上演予定で中止になった『桜の園』について。
3月、粛々と稽古をして4月初めに小屋入り、ゲネプロを前にして、演出のケラさんとプロデューサーさんがキャストに囲まれて、「どうするんですか~」と、詰め寄られた話・・・その後、中止が決まって、
キャストにはそれ以来会ってないんですって。
大竹しのぶさんとは電話で話したとおっしゃってましたけど。
この作品、稽古も良かっただけに、中止は本当に辛かったようです。
次に演出する予定だった『欲望のみ』は、顔合わせもできてなかったと。
キャスティングしたけど会ってないという俳優さんもいたので、せめてリモートでもいいから顔合わせをしようということになったそうです。
「うわぁ~、泣きそう」って、純米さん。
携帯も持ってないパソコンもできない主演の古田新太さんと事務所に行って、そこを中心にして、皆さんとリモートで顔合わせ。
「慣れてない人が多かったから、面白かったけどね」と、ケラさん。
心の傷は、『桜の園』ほどではなかったらしい。
2週目、たまきさんが登場して、『ベイジルタウンの女神』の舞台について。
6月中旬の放送なので、まだ稽古も始まってないし、脚本もできてない時期ですね。
(ケラさんは、脚本が遅いらしいですから~)
「今回、キャストが豪華ですね~」(純米さん)
「豪華さは別に狙ってはない。聖子ちゃんは良く知ってるのに一緒に(舞台を)したことなかったし、
仲村トオルくんは定期的にやりたいなと思ってたし」(ケラさん)
「後の人はケラさんの嗅覚で選んだのかな」(たまきさん)
「(舞台をするという)発表後に、ツイッターに書いてくれてた人がいたんだけど、舞台に対する真剣さ、真摯さ、舞台という活動を大切にしてくれる人だけを選んだ。
大切の仕方は人それぞれだけど、一緒にしてきた人のことはわかるしね。初めての人は、(たまきさんの言うように)嗅覚で選んだことになるかな。オーディションで選んだ子もいる」(ケラさん)
・・・・洸平くんは、嗅覚で選ばれたんやね!
「(こんな時に)よくぞ受けてくだいました。脚本を用意してのスタートじゃないのに」(たまきさん)
「今回、仲村トオルくんからメールをもらって。
メールの件名が、ケムリ研究員の仲村トオルですって、そこから泣かせるよね。
(こんな状況だから)この公演もどうなるかわからないし、借りている稽古場も、いつか閉まってしまうこともあるかもしれないけど、河原でも、公園でもいいから稽古して、テントでも、野外でもいいから、
大きな声を出すから、公演をうちたい、って。
最後に、ボクはケムリとノロシをあげます、って、オチまでつけてくれて。泣かせるよね~」(ケラさん)
そんなことがあったんですね。
仲村トオルさん、ほんと、素敵な俳優さんです。
舞台でもカッコよかったです。衣装は汚かったけど(苦笑)
「やりたいよね」 (純米さん)
「ほんと、やりたいよね」 (ケラさんとたまきさん)
「稽古をしていくことで、今想像しているものと違うナマモノが生まれるかもしれない。
たとえば、お客さんが半分になったら、興業的にどうかな。製作費もかかるよね。
ボクの舞台は、ステージング、音楽、映像と合わせて舞台を作ってるし、そのスタイルは変えられないから、金銭的にも、手間ひまも、かけることにもなるし。
できなくなることがあるかもしれないけど、ネガティブに考えるんじゃなくて、ポジティブにやろうと思ってる」(ケラさん)
「思い通りにいかないこともあるだろうけど、じゃぁ、どんな方法があるか、
すぐに切り替えていく、たくましく乗り越えるアイデアを持とうって」 (たまきさん)
「(ボクたちで)コントロールできないからねぇ。初日、泣いちゃうんじゃない~」(ケラさん)
「もう、今から泣いちゃう」(純米さん)
「いい思い出にしたいね」 (ケラさん)
6月に、こういう話をされてたんです~
もう、ほんとに泣きそう~
だから、ほんとに、すべての公演が無事に上演できたことって、すごいことなんやね。
ステキなキャストの方々でした。
純米さんのラジオ「劇ナビ」では、9月の初めに、今回の舞台のキャストでもある、元劇団猫ホテルの菅原永二さんと、劇団MONOの、尾方宜久さんが出演されました。
『ベイジルタウンの女神』について話している部分は、ツイッターでもちょこっと紹介したのですが、改めて書いておきます。
(こちらも録音してるんで、聴き直してみました)
純米さんは、ケラさんんとは長いお付き合いの役者さんですが、菅原さんは、ケラさんの舞台は初めてだそうです。尾方さんは、「キネマと恋人」でご一緒したのだとか。
菅原さんは・・・自粛前、吉岡里帆ちゃんと一緒だった舞台が、北九州公演の時に、場当たりの後、1ステージのみで中止になったとおっしゃってましたね。
今回、九州公演で千穐楽を迎えられたので、きっとうれしかったでしょうね。
純米さん曰く、ケラさんは稽古すすめながら脚本を書く人なので、(稽古中の)菅原さんの面白さの影響を受けてる感じがすると。
最初の方と比べてどんどん面白いキャラになっているとか~
(チャックはそうやって、できたキャラなんですね!)
菅原さんは山内圭哉さんとは最近共演が多いようですね。
ちなみに純米さんは山内さんのことを「た~くん」と呼んでるようです~(笑)
尾方さんは、「シネマの恋人」からケラさんの舞台は二度目。
共演者の方々についても楽しいトーク。
可愛くてキレイでまさに天上界の?「女神」な緒川さん。
平成でも令和でもない、昭和の人、昔の女優さんのオーラがあると。
純米さんが、「ケラっぴー(純米さんはこう呼ぶ)がたまきさんを演出するときに、『ここはお得意の昭和で』って言ったときがあって、面白かったわね~」
フランクでカッコいい仲村トオルさん。稽古場ではニコニコしているんだとか。
映像のイメージが強いけど、舞台がとてもお好きな方のようです。
たくましくなったという水野美紀さん。
稽古場での居方がフラット、迷いがない、肝が据わってると。
(僕らはグラグラなのにって、菅原さん)
山内圭哉さんについて、
「年々たくましくなってるね」と純米さん。
「演劇の面白さを出して来られる人」(尾方さん どういうこと?と突っ込まれる)
「台本通りなのに、役に沿ってるんだけど、予想していないところからくるみたいな」
尾方さんの言葉に、菅原さんがうなづきながら
「役にみんな近づいていこうとするけど、圭哉さんは自分に役を寄せつつ、バッと見ると圭哉さんだと思うときがあるし、あ、役だと思ったり、そこを狙ってらっしゃるし、役を演じすぎるというのも違う」
なんとなくわかるような気がしますね。
吉岡里帆ちゃんについて。
「本当に良い子。気遣いもできるし、礼儀もしっかりしてる」(菅原さん)
「自分の中で芝居にウソがない、無理がないって感じ」(純米さん)
「役としてだけでなく、今回の舞台は転換を役者がするんだけど、
わからないときは人に聞いて一生懸命で、熱心な姿をちょこちょこ見かけますね」(尾方さん)
「お客さんからは見えないけど、あの大きなものを吉岡里帆がはこんでるってね~」(純米さん)
三人ともが初共演という 松下洸平くん について。
尾方さんと純米さんは、初共演でも事務所は同じ。
菅原さんはほんとに初めましてだそうです。
「年齢聞いて、あ~そうなんだって」(菅原さん)
「そう、けして若くはないの」(純米さん)
「初めてのお芝居もずいぶん前で」(菅原さん)
「こまつ座の『木の上の軍隊』とか『母と暮らせば』とかね」(純米さん)
「ちょっとなんかやっぱり、いろんな修羅場をくぐって来てるなと」(菅原さん)
「骨太な感じがするよね、若いけど。朝ドラでブレイクして。ツイッターの洸平ファンの反応を見てると、洸平が出てるからお芝居なんか一度も観たことないけど行ってみようってって人がいっぱいいるのよ。その人たちが、お芝居を見るマナーとかわからないからちゃんと勉強していこうって、書いてて。
そういう(洸平ファンの)人たちを引っ張ってきてくれるのはうれしいなと思って。
洸平が稽古してる姿も、ケラさんとは初めてなんだけど、食らいつき方もいいよね。若いっていいじゃん、どんどん行けって思う」(純米さん)
「そうですね。自分で考えて閉じこもっていつの間にか帰ってるっていうのはやめたいです(笑)」
(菅原さん、ご自分のことですか~? 苦笑)
純米さん、ツイッターをよく見てはりますよね。
キャストの名前を間違った人がいたら、さりげなく注意してたり。
里帆ちゃんと洸平くんの若者チームについて。
「いい雰囲気ですよね」(尾方さん)
「二人のシーンとかもね、なんかキュンキュンしちゃう(笑)」(純米さん)
「オジサンたちが~(笑)」(尾方さん)
「オジサン、オバサンたちが、稽古見ててニコニコしちゃう(笑)」(純米さん)
「もっとマトっていいよ~って」(菅原さん)3人とも大爆笑
もう~、オジサンたち!
温水さんについて。
「あの見てくれと独特の雰囲気にみんな目がいきがちだけど、実は芝居が超うまくて、それを感じさせないところがずるい。ああなりたい」(純米さん)
「的確、無理も無駄もない。愛らしい。ああいうペットがいたら(笑)」(菅原さん)
犬山イヌコさんについて。(純米さんは「わんわん」と呼んでるらしい 笑)
「いろんな役を演じ分けるところとか。(温水さんとの)お二人のシーンとかずっと見ていたい」(菅原さん)
「上手い。滋味あふれる感じ。今回は(劇団)ナイロン100°を代表している感があるから。
カラーとか、トーンとか、間合いとか、正解なのかなというのを示してくれている感じがある」(純米さん)
「勉強になりますね。この1行でこんなに広がるんだ、みたいな」(菅原さん)
「ケラさんの世界観を理解してるから的確。イヌちゃんについていけば間違いない」(純米さん)
高田聖子さんについて。
聖子さんは、劇団☆新感線の看板女優ですが、ケラさんの舞台は初めて。
「聖子さんも役が何個かあるけど、見た目は違わないのに、違う役だってわかるのがすごい。
長いセリフを、あんだけ流暢に、お客さんに過不足なく伝えられる。それをいとも簡単にやってのけるのがすごい」(尾方さん)
「緒川さんが神様みたいって言ったけど、聖子さんも神々しさが垣間見えてて、宗教が違う神様というか(笑)二人が話してるとどっちの言い分もわかるぞ、みたいな(笑)」(菅原さん)
ちなみに、尾方さん、菅原さんは40代半ば、純米さんは50過ぎ。
純米さんが言うてました。
「今回、台詞で、”50歳”というワードが出てくるんだけど、あれは、50歳批判みたいで、グサッと来るんだよね。50過ぎるとね、もう、カラダが年齢を感じるからねえ~」
あそこですね。
あれは、観ている客席の私たちにも、グッサグサ、来てますよ!(苦笑)
ラジオでは、いろいろな話を聞くことができて、舞台が本当に楽しみになりました。
菅原さんは、本当に面白かったし、尾方さんは声もやけど、可愛いかったしね。
ということで、長々とした、前置きでした~~
ベイジルタウンの女神、感想は、→ こちら