おかんのネタ帳

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DNAは受け継いだ??

2017-02-24 21:13:48 | マイブーム・落語
姫路での、「米朝一門DNA落語会」の感想をひとことだけ、
やっぱり、記録しておかないとね~



1月28日から3月20日までの、特別展の期間中に、
DNA落語会は、3回開催されます。
米朝さんの家で内弟子修行をした直弟子と、
吉朝門下、米團治門下の孫弟子の方々の中から、
4人ずつ、出演されます。

私が行った22日は第2回目で、吉朝門下の4人。
吉の丞くん、佐ん吉さん、よね吉さん、吉弥さんです。
定員100名で、この会は即完売。
一番人気のようですよ。平日やのに。
友だちが申し込んでくれたんやけど、行けて良かったです~



3月10日(金)に最後の会があります。
米團治さん、米平さん、団朝さん、團治郎くんの4人。
米朝師匠のご子息の米團治さんがご出演なので、行ける方はぜひ!

さて、孫弟子たちの落語会ですが、
歴史博物館の地下にあるホールで開催。
最初に、特別展の企画をした学芸委員の中川渉さんが、
高座のあるステージに上がられて、挨拶されました。

米朝師匠に、そっくりのお顔 → こちらの方です。
三男の方なのですが、考古学を専攻されてるみたいです。
ちなみに、次男さんは学校の先生とか。
落語家を継いだ米團治さんが長男。

「後ろの方の方まで、みなさん、聞こえますでしょうか~
 なんと言いましても、私は、シロウトなんで~」

それだけで、爆笑でした~
お客さんはみなさん、よくわかってる方ばっかりですからね。

「まぁ、顔を見ていただいただけで
 お気付きの方もあるかと思いますが・・・」

いやいや、みんな知ってますから。

特別展を開催するに当たってのいきさつなどを語られ、
米朝師匠に直に教えてもらった弟子、孫弟子たちは
落語家米朝のDNAを受け継いでいるであろうと、
落語会を企画したそうなんですね。

米朝師匠は、自分の家に弟子を住まわせて、
今では珍しい内弟子修行をさせた人なんですね。
なので、常に、噺家のタマゴが家にいた環境で、
渉さんら兄弟が生まれ育ったんですね。

「私は双子なんですが、私らが小さい時は、
 ざこばさん、枝雀さんらが面倒をみてくれはりました。
 聞くところによると、エライこともあったようですが・・」

会場、爆笑です~
みんな知ってはりますよ~! 
ざこばさんが、米團治さんを自転車から落としてケガさせたことを(笑)

「今日、出演する噺家さんは、米朝の孫弟子にあたる方々で、
 僕らの子どもたちを、お世話してくれた人たちです~」

そうなんですね!
渉さんたち師匠のお子さんの、子どもさんを面倒見たんですね。

「最初に登場する吉の丞さんを、ウチの子は、ジョーくん、
 そう呼んでまして、二番目に登場のよね吉さんは、ヨネリン。
 三番目の佐ん吉さんは、サンリン・・・
 だいぶん安い呼び名ですけど(笑い)
 そして吉弥さんのことは、きっちゃんと呼んでます」

話し方が、米團治さんに似てはるんですよね~
ま、兄弟やし、当たり前か~

特別展の会場で、ジョーくんにも会いましたし、
三味線の大川貴子さんをお見かけしました。
米朝一門ではおなじみのお三味線の方やそうですよ。
一門の色紙を見ながら、おっしゃってました。

「これを見てるだけで泣けて来るわ~」

師匠を思い出さはるんですね。

孫弟子たちの落語ラインナップはこんな感じ。

吉の丞 七度狐
よね吉 蛸芝居

中入り

佐ん吉 犬の目
吉弥  かぜうどん

「ジョーです」で始まった吉の丞くん。
見た目はやんちゃそうですが、ほんとにお上手です。
落語に対しては、すっごく真面目やと思います。
師匠も亡くなってるし、いつまでも末っ子。
可愛がられてるようですね。
米朝師匠の家で内弟子をしていた頃は、
師匠はもう国宝やったそうです。

七度狐、よく知ってるネタやけど、ほんまに面白い。

ジョーくんの噺がなんやったか忘れるくらいにさせたのは、
よね吉さんですよね~

やっぱりというか、案の定というか、
え~? マクラが20分? 噺が25分?
都合40分以上もしゃべってしまって、中入りも短め?
三番目の佐ん吉くん曰く、

「ひとり25分の持ち時間を、よね吉兄さんが42分も使って、
 僕は8分になってしまいました~」

渉さんのお嬢ちゃんが「ヨネリン」と呼ぶ、よね吉さん、
米朝師匠がお孫さんに、

「ヨネリン(→→→↓)て、それは違う。
 よねりん(→→↑↓)や~」

というたらしいけど。
(「ほんまの噺ですからね」って念を押してましたよね?)

そういうことを含め、師匠の思い出をいろいろ。
そして、いつもの?歌舞伎の話。
チケットの値段が高い話(今日は2000円」と何度も!)
歌舞伎通が役者に声をかける、おおむこうの話、
屋号であったり、住んでる街であったり。
吉朝師匠は、尼崎競艇場の近くに住んでたから、
声をかけるなら、

「尼崎センタープール前」

もう、せんど、なんべんも聞いた話ですが、言うてくれました。

そして、友だち曰く、今年に入ってこればっかり、という、
「蛸芝居」をなめらかに、キレイに、ノリノリで?
演じきらはったんですね~
お好きなようです、この噺が~

中入り後の、佐ん吉くん。
一昨年、NHK新人落語大賞を受賞して、
米朝一門で一番売り出し中で、成長中という噺家さん。
ヨネリンが長かったので、あっさりと噺に入りましたね。

私が聞き始めた頃に比べたら、ほんとに成長しはったわ~
言葉もハッキリと、丁寧な噺っぷりが好印象です。
たこ焼きを返す要領で目を入れたり出したり、
わかってる噺やのに、やっぱり笑えますよね~

トリは、この日の一番お兄ちゃんの吉弥さん。
声がかかりましたね~

「あまがさき~」

「センタープールやなくて良かったです~」

マクラで米朝師匠の思い出を少し。
私たちも行ったけど、お墓参りをしてきたって。

「私が内弟子になって人間国宝になりまして、
 私が、内弟子になって人間国宝に・・
 私が! 内弟子になって・・・・」

よく言うてはりますが、こんなんでも、笑える(苦笑)
今の朝ドラの歌、ミスチルの、あれを歌うか?って思ったけど、
・・・聞くところによるとやってるらしい(笑)
この日は、売り声だけ?でしたね~
なので、やっぱり、かぜうどんです。

吉弥さんのうどんネタは、なんべん聞いたかわからんけど、
でも、やっぱりおいしい、やなくて、面白い(笑)
うどんをすするところは絶品!
会場から、思わず拍手が起こりましたしね~

ほんとに、うまいなぁって思います。
帰りにうどんが食べたくなるし。

吉弥さんの落語を聞き始めて10年。
「ちりとて・・」終了後は、毎月のように、
繁昌亭の「お仕事です!」に通いましたよね~
ネタおろしの会は、本当に楽しかった。

昨今は売れてはるんで、「お仕事です!」は、
昨年行った、島之内教会ぐらいなのかな。
島之内は、遠いし、夜やし、田舎からは、なかなか行けへん。
梅田のブリーゼの独演会は、平日やし、高いし(涙)

また、滋賀にも来てください~
せんど聞いた噺もええけど、他の噺も聞きたいもんです。

次の落語会は・・・来月か、4月か・・・



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