おかんのネタ帳

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京都・島原

2017-06-27 23:27:04 | 日々のつれづれ
先日、京都シネマへ行った時に、上演開始まで時間があったので、
京都島原の角屋(すみや)へいってきました。



島原というのは、江戸幕府の許可を得て栄えた花街。
江戸の吉原に並ぶ公許の遊び場ですが、
遊郭の要素の強い吉原と違って、島原は、
歌、舞、音曲などでお客さんを楽しませる遊宴の場だそうです。



角屋は「揚屋(あげや)」で、置屋(おきや)から派遣される、
太夫や芸妓を呼んで、お客さんをもてなすところ。
江戸期の建物は、国の重要文化財だそうです。



今で言う料理やさんのようなところで、
お台所が広いのも特徴だそうです。



天井が高く、梁が見えますね。



台所の間。
広さを確保するのにできるだけ柱を入れないように、
大黒柱2本で支えていたそうですが、
それではいけないと、大正期に小黒柱を入れたとか。



太夫さんたちは台所側のこちらから上がります。



お客さんの入り口。
表の道路から90度曲がって入るようになってます。



ちょうどその角に、新撰組の刀キズが~!
・・・出入りでもあったんかしら??
新撰組の面々も、ここで遊んだようです。



一番奥の大広間「松の間」は、大正期に立て直されてるようで、
ここは重要文化財ではないらしい。



でも、建具はおしゃれです。



お庭の松の木も、手家が行き届いてますね。



凝った障子の桟(さん)もステキです~



欄間。



酔ったらここで覚ますんだそうです。
酔い覚ましの橋。座敷の奥にあります。



網代(あじろ)の間。
天井の造作が網代になっているからそう呼ばれるとか。
天井が、灯りをとった行灯の油煙で黒くなっています。



こちらの床の間にある窓も凝っています。



坪庭。富士山に見立てた石があったり。



赤い壁土は、高級なんやそうです。



外壁も、趣ありますね。

明治に入って廃業したようですが、
二階建てで、二階にお座敷があるようです。

島原は、塀で囲まれた吉原と違って、
市井の人が自由に入れたようです。

遊宴では、短歌や俳諧など、文化的な寄り合いもあり、
もてなす島原の太夫は、文化的なたしなみもあったようです。

公許の置屋「輪違屋」は、現在もお茶屋として営業中。
現役太夫も5人いるそうです。

お座敷に呼ぶと・・・ん十万円とか・・・

そういうところが今も残る京都。

すごいですね~

ちなみに島原は、JR丹波橋の駅の近くです。




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