BMW3シリーズ アクティヴハイブリッド試乗
2012年12月31日(月)
圧倒的な静粛性というのでしょうか、私がかつて試乗した車を含めて乗った車の中で最も静かでした。
BMW3シリーズアクティヴハイブリッドは、6気筒3000㏄ターボエンジンに、モーターを併せて駆動するハイブリッド車です。トヨタ方式は、プラネタリーギアによる2モーターですが、BMWは1モーター2クラッチに8速オートマチックを組み合わせたものです。
スペックが凄いです。エンジンは、306PS、40.8kgm、モーターは54PS、21.4kgm。それでいて、JC08燃費は、16.5㎞/ℓです。動力性能と経済性を併せて訴求した車です。
スタートボタンを押してもエンジンはかかりませんが、フロアシフトをマニュアル側にシフトすると、瞬時に力強くエンジンがかかります。セルモーターではなく駆動用のモーターでエンジンを回しているものと思います。「ブン」と瞬時にエンジンがかかるこの「演出?」は心を駆り立てます。
一転、走り出すと、モーターのみの走行ですから、非常に大人しい印象を与えます。ハイブリッドシステムは、日産フーガと同じもの、すなわち、エンジン→クラッチ→モーター→クラッチ→プロペラシャフトという駆動の流れになっているものと思われます。(カタログに駆動系の説明がありませんので、私が推測しました。)このシステムは、クラッチの断続が非常に難しいと聞いていますので、切り替えのショックがあると思っていたのですが、私が試乗した範囲では、クラッチ断続のショックは感じられませんでした。ただ、モーター駆動からエンジン駆動へ、そしてエンジン駆動からモーター駆動へ切り替わる際、車が僅かではありますが前後に揺すられるような動きをみせました。大袈裟に言うと、アクセルをパタパタした時のような動きです。この動きは同乗者にも分からない程度でしたし、そもそも車では前後・左右・上下の動きが道路状況・アクセルの踏み具合、変速機の切替時等にありますから、気にする必要はないのかも知れないのですが、クラッチの切替ソフトが上手く機能していないのではないかと考え、私のような人間は気になるのです。
高速道路に入る手前に急なこう配の上り坂があるのですが、ハイブリッドシステムで重量が約200㎏も増えているにも係わらす、何らものともしません。圧倒的なトルク感です。高速走行は100㎞/hでエンジンは1500rpmと余裕です。この低回転は静粛性にも大いに係わっていて、音といったら、風切り音だけ聞こえるといった状況で、むしろ風切り音が他車より高いのではないかと疑うようになるくらいです。(328i、320dにも試乗しましたが、同じボディ形状でアクティヴハイブリッドほど風切り音を感じませんでしたので、やはりエンジンの静粛性が高いのでしょう。)
高速道路のコーナーの操縦性は感動ものでした。いつも私のゴルフⅥで走っている道ですので良く分かるのですが、ゴルフはFF故のフロントヘヴィーでどうしてもアンダー傾向が出るのです。一方3シリーズはFRしかも重量が前後50:50で絶好のバランスです。高速のコーナーでハンドルを回した方向に「スッ」と頭を向けるこの爽快感はFRいやBMWならではかも知れません。
私が一番期待していた、直列6気筒のエンジンフィールですが、率直に言って、ハイブリッドシステムにより、エンジン単体でのフィーリングはあまり感じることができませんでした。BMWのシルキー6を感じるのはエンジン単体の車でないと無理なようです。
BMWの6気筒エンジンに乗ってみたいという気持ちは強いのですが、このアクティヴハイブリッドのプライスタグは699万円也!と付いています。残念ながら、私には手がでそうにもありません。
買う予定もないのに、試乗させてくれたBMWディーラーには感謝です。
スタートボタンを押しても、エンジンはかかりません。
約10㎞の試乗で、燃費は13.6㎞/ℓとでました。私のゴルフ1400㏄ターボと同程度と思います。
ここまで派手にする必要はないと思いますけど・・。
2012年12月31日(月)
圧倒的な静粛性というのでしょうか、私がかつて試乗した車を含めて乗った車の中で最も静かでした。
BMW3シリーズアクティヴハイブリッドは、6気筒3000㏄ターボエンジンに、モーターを併せて駆動するハイブリッド車です。トヨタ方式は、プラネタリーギアによる2モーターですが、BMWは1モーター2クラッチに8速オートマチックを組み合わせたものです。
スペックが凄いです。エンジンは、306PS、40.8kgm、モーターは54PS、21.4kgm。それでいて、JC08燃費は、16.5㎞/ℓです。動力性能と経済性を併せて訴求した車です。
スタートボタンを押してもエンジンはかかりませんが、フロアシフトをマニュアル側にシフトすると、瞬時に力強くエンジンがかかります。セルモーターではなく駆動用のモーターでエンジンを回しているものと思います。「ブン」と瞬時にエンジンがかかるこの「演出?」は心を駆り立てます。
一転、走り出すと、モーターのみの走行ですから、非常に大人しい印象を与えます。ハイブリッドシステムは、日産フーガと同じもの、すなわち、エンジン→クラッチ→モーター→クラッチ→プロペラシャフトという駆動の流れになっているものと思われます。(カタログに駆動系の説明がありませんので、私が推測しました。)このシステムは、クラッチの断続が非常に難しいと聞いていますので、切り替えのショックがあると思っていたのですが、私が試乗した範囲では、クラッチ断続のショックは感じられませんでした。ただ、モーター駆動からエンジン駆動へ、そしてエンジン駆動からモーター駆動へ切り替わる際、車が僅かではありますが前後に揺すられるような動きをみせました。大袈裟に言うと、アクセルをパタパタした時のような動きです。この動きは同乗者にも分からない程度でしたし、そもそも車では前後・左右・上下の動きが道路状況・アクセルの踏み具合、変速機の切替時等にありますから、気にする必要はないのかも知れないのですが、クラッチの切替ソフトが上手く機能していないのではないかと考え、私のような人間は気になるのです。
高速道路に入る手前に急なこう配の上り坂があるのですが、ハイブリッドシステムで重量が約200㎏も増えているにも係わらす、何らものともしません。圧倒的なトルク感です。高速走行は100㎞/hでエンジンは1500rpmと余裕です。この低回転は静粛性にも大いに係わっていて、音といったら、風切り音だけ聞こえるといった状況で、むしろ風切り音が他車より高いのではないかと疑うようになるくらいです。(328i、320dにも試乗しましたが、同じボディ形状でアクティヴハイブリッドほど風切り音を感じませんでしたので、やはりエンジンの静粛性が高いのでしょう。)
高速道路のコーナーの操縦性は感動ものでした。いつも私のゴルフⅥで走っている道ですので良く分かるのですが、ゴルフはFF故のフロントヘヴィーでどうしてもアンダー傾向が出るのです。一方3シリーズはFRしかも重量が前後50:50で絶好のバランスです。高速のコーナーでハンドルを回した方向に「スッ」と頭を向けるこの爽快感はFRいやBMWならではかも知れません。
私が一番期待していた、直列6気筒のエンジンフィールですが、率直に言って、ハイブリッドシステムにより、エンジン単体でのフィーリングはあまり感じることができませんでした。BMWのシルキー6を感じるのはエンジン単体の車でないと無理なようです。
BMWの6気筒エンジンに乗ってみたいという気持ちは強いのですが、このアクティヴハイブリッドのプライスタグは699万円也!と付いています。残念ながら、私には手がでそうにもありません。
買う予定もないのに、試乗させてくれたBMWディーラーには感謝です。
スタートボタンを押しても、エンジンはかかりません。
約10㎞の試乗で、燃費は13.6㎞/ℓとでました。私のゴルフ1400㏄ターボと同程度と思います。
ここまで派手にする必要はないと思いますけど・・。