これ以上ない異常症候群
2016年5月2日(月)
舛添要一東京都知事のことを、非常識症候群と書きましたが、その後の舛添氏の発言を聞いていると、常識とか非常識とかの次元ではなく、異次元の世界ということが分かりました。こりゃもう、異常症候群ですわ。
注 「異次元」としたのは、あることについて、常識か非常識かは、結構グレーな部分がある場合がありますので。
これは、舛添氏がルール上問題ないとしている根拠です。
一部報道によると、これ条例の規定だと言っていますが、本当としたら、極めてお粗末な条例と思います。というか間違いです。
公用車を使うことができるのは、何処から何処へ行こうが、要は、公用の用務であれば、OKなんです。ではなぜ知事の自宅へお迎えに行くのが公用の用務ということになるの?ということですが、主要にはセキュリティの観点からでしょう。
先の「移動元または移動先のどちらか一方が公務場所」であればOKということになれば、例えば、知事が、今日wifeの誕生日だから景気を付ける為に銀座の超美味しいと評判のケーキ屋へ公用車でケーキを買いに行くというのもOKとなります。→こんな馬鹿げたことは誰も認めないでショ。(除く舛添氏)
また、舛添氏は、公用車を「動く知事室」と言っています。一見もっともですが、舛添氏が本当にこのような認識をしているとしたら、氏がしきりと主張している「トップリーダー」としての資格に書けています。四角四面に考えるまでもないことですが、知事の公務場所としての知事室に較べると、「動く知事室」はその機能が極めて限られています。知事の仕事の多くは、方針の決定ですが、そのためには、職員へのlisteningであるとか、指示であるとか、対面して行う必要があります。確かにTELで行うことはできますが、それは限られます。
東京都の職員へ聞けば直ぐ分かることですが、知事に決定をして欲しい案件は山ほどあります。ところが、知事が今「動く知事室」に居ますということになれば、帰ってくるのを待つことになる訳です。つまり、行政が遅滞することになる訳ですね。
また、舛添氏は、湯河原の別荘で書類の整理を行っていると言っていますが、これ、東京都の内部規定で、禁止されていると思いますよ。多分(といっても良識のある組織であれば間違いなく)公文書の持ち出しは禁止しているはずです。それを取り締まるのは知事ですので、知事が違反をした場合は、誰も取り締まる者がいないといのが欠陥ですが、そこは、知事に自己規制を求めているというたてつけになっているんですね。ということで、この自己規制できない舛添氏は、「トップリーダー」としての資格がないということになります。
こういうことは想定したくないですが、湯河原の別荘に泥棒が入り、東京都の機密文書が盗まれ暴露された、なんてことになったら、当然直ちに知事は辞職になりますし、それは本人の自業自得ですが、そのことにより、舛添氏の資産でも賄うことができない損害が発生したら、その悲劇は都民が負うことになるのです。ここで、参考までに湯河原の別荘は舛添氏の名義ではないらしいです。私が予想したくないと言っている機密文書の盗難による損害への賠償は、湯河原の別荘ではできないということなんですね。舛添氏は、このような場合を想定して、資産隠しいや妻名義にしているのですね。これ、私しゃ、「トップリーダー」としての資格が120%あると感じています。
・・で、これからが本題ですが、多分住民の監査請求が出されると思います。当然、湯河原の別荘への公金支出は認められるものではないという判断が下されると思いますが、他にもゾロゾロとあぶりだされるものもあると予想しています。