ブラックな意図のホワイトナイト
2016年5月19日(木)
「ホワイトナイト」とは、「敵対的買収を仕掛けられた会社が、自社に友好的な関係をもつ他の会社に買収してもらうことを依頼する場合に、そのような友好的な会社をいう。助けに現れる「白馬の騎士」にたとえたもの。」(ネットから) まぁ。困った時に助けてくれる存在といったところですね。
三菱自動車は、燃費不正問題に端を発し経営危機に陥ったことから、日産からの資本注入を受け入れるということです。日産の行動は、窮地に陥った企業を助けるということですので、広い意味で「ホワイトナイト」と言えるかと思います。
しかし、その意図が問題なのであります。日産のカルロス・ゴーン社長は、記者会見で、「三菱に乗り込んで、直接経営に係わるのか?」という趣旨の質問に対して、これを否定し、「役員の派遣を求めるかどうかは三菱が決めることです。」という趣旨のことを言いました。
ハハハ、これ、ゴーン流の責任回避発言と思いました。三菱は、これから大リストラが始まります。ゴーン氏が乗り込んでそれを行ったと見られたくない訳ですわ、こりゃ。
似たようなことだと思いますが、ゴーンさんの責任の取り方って、異次元な発想なんです。
ゴーン氏は、「必達目標」というのが好きなお方で、部下に強いる訳ですね。当然その目標を達成できないと人事評価に反映される訳です。まぁ、部下だけに強いるというのは、モラールの低下に通じますので、見せかけ自らにも課します。「見せかけ」というのは、巧妙な仕組みがあるからです。
何時だったか、ゴーン氏の必達目標が達成されなくて、株主にそれを問われてどういったか?「それ(どのように責任を取るか)は、株主が決めることだ。」(私しゃ、瞬間意味が分かりませんでした。)ゴーン氏の言う株主とは・・誰?、日産の最大の株主はルノーですね。そのルノーの社長はゴーン氏です。ということは、必達目標を達成できなかったゴーン氏の責任は、ルノー社長のゴーン氏が決めるということになります。自らに甘~いのは、舛添東京都知事以上であります。
余談ですが、ゴーン氏は、ルノーでの報酬が高過ぎるとして、フランス政府から下げるよう求められています。フランスでは、最高賃金という制度があり、その発令かと思います。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/99ec672222ade89b89d450dfc62de030
三度自動車は、PHVでも不正があったと発表しました。数日前、PHVは不正は無いと言っていたのですが、一体どのような社内チェック体制になっているのでしょうか?と思います。
韓国環境省は、日産車が不正していると発表しています。こちらは、日産は否定していますので、今後の推移を見守る必要があります。ただ、私は大嘘を平気でつくゴーン氏ですから、大いにあり得ると予想しています。「大嘘を平気でつく」とは、次の写真をご覧いただきたいです。
リーフをゼロエミッションと宣伝しています。私に言わせればブラックです。
そもそも、三菱への資本注入にしても邪なものを感じます。株価が暴落し大幅に原価割れした時点での株式の取得です。いわば、相手の弱みに付け込んだとも思えます。先にも書きましたが、大リストラを日産は影に隠れて三菱に行わせることは間違いありません。
ということで、日産はブラックな意図のホワイトナイトというに相応しく、これをブラックナイトと申します。ちょっと、私の駄洒落が隠されていて、お分かりにならない方もおられるかと思いますので、説明します。ブラックな意図=ブラックナイトなのであります。(^_^;)