京大「軍事研究しません」
2018年4月1日(日)
京都大学が、平和を脅かす軍事研究をしない基本方針を決めたということです。
3月30日の朝日新聞です。
京都大学の総長は山極壽一さんです。この方、ゴリラ研究で有名で、昨年広島に講演で来られましたので、聴きに行き感銘を受けました。
山極総長は、全国国立大学協会の会長、そして日本学術会議の会長でもあります。私の記憶では、昨年学術会議の会長になった際の談話で、軍事研究のことに触れておられましたです。
学術会議は戦前の反省を踏まえ、軍事研究は行わないという方針だったのですが、権力の締め付けにより、だんだんなし崩しになっていたんですね。「権力の締め付け」とは、予算のコントロールです。実質軍事研究のようなものには予算を付けるんです。「なし崩し」とは、このことの方針は各大学の自主性に任せるとなっているんです。
こういった現状に対して、山極会長は、このことに関する方針を、「もっと踏み込んだものにする必要がある」という趣旨のコメントをしていたんです。京都大学の今回の方針で、その方向性が明確に見えました。
学問の研究は権力との闘いでもあると思うのであります。