他人事
2018年4月27日(金)
昨日26日、安倍総理出席のもと、衆議院予算委員会の集中審議が行われました。野党が出席拒否の戦術をとっており、与党と維新のみの審議でした。
余談になりますが、野党の審議拒否について、批判があります。しかし、公文書の改ざん、データねつ造、日報の隠蔽等、あまりに国会を愚弄してきたのは政府与党であり、その反省の欠片も見られないもとでの審議拒否は、戦術としてbestか否かは難しいですが、有り得るものと思います。少なくとも、いわゆる「ゼロ回答」の与党がイチャモンをつける資格はないと言ってよいと思います。
27日の朝日新聞です。
柳瀬氏の問題について、安倍氏が答えています。
「機会があれば、柳瀬元秘書官には知っていることを全て明らかにしてもらいたい。」これ、傍観者の立場です。
まず、「機会があれば」って、その機会を妨害しているのが、自身が総裁を務める自民党なのであります。「真相を解明し、膿を出し切る」というのであれば、総裁の立場で、証人喚問を実現するよう指示をすればよいだけのことです。
次に、「明らかにしてもらいたい」と言っていますが、安倍氏は自らも度々公言しているように、行政府の長であります。柳瀬氏の上司の上司であります。その立場からすれば、「柳瀬元首相秘書官に全てを明らかにするよう指示いたします。」って表現にならなくてどうすんのよっ、てことですね。
この方、都合が悪いと、他人事で済まそうとしますね。(影の声:卑怯!)
これ、2週間くらい前の国会でのやりとりです。
「それについては財務省 国土交通省がしっかり説明を行うべき」と言っています。森友のごみ撤去費用について追及された時の答弁です。
安倍氏は、「私が(事務的なことを)いちいち全部知る訳ないじゃありませんか」という趣旨のことを言っています。国会の質問は事前通告をいたしますので、その気になれば、調べて自らのものとして答弁することも可能というか真摯な立場であればするハズです。しかしまぁ、百歩譲ってそれは良しとしましょう。
しかし、「財務省と国土交通省が説明をする責任を負っている」という趣旨の発言は、行政府の長としては失格であります。自らが、「しっかりと説明させます」と言わなければならない立場ですから。
面白いのは、別の場面では「財務省に説明させます」という言い方をしています。これ、さすが、優秀な官僚が作成した答弁書ではそうなっているんでしょうね。
先程も言いましたが、都合が悪いと、他人事にしちゃうんですね。安倍氏の本性見たりという感がいたしますです。
安倍氏って 自分というものがあるのかな?と思います。