ゴーン前会長、友人優遇か
2018年12月19日(水)
ゴーン氏も日産自動車そのものも悪事の宝庫であります。
14日の朝日新聞です。
「昨秋から続く検査不正によるリコールは4度目」とあります。「三度目の正直」という言葉がありますが、四度とは言葉を失います。確か、何回目かのとき「膿を出し切った」と言っていたと思いますが、膿が増殖していた訳であります。
14日の朝日新聞です。日産自動車がゴーン氏の姉を訴えるというのです。記事によると、「会社経費の不正支出」ということですが、ゴーン日産そのものが不正をしていたのではないの、と思います。共犯じゃないの?と思います。
15日の朝日新聞です。ルノーがゴーン氏の解任を見送ったということです。「推定無罪」ということでしょうか。確かに犯罪として立証できるかどうかという問題はありますが、その私物化を見れば会社に対して犯罪を行ったに等しいです、と思います。
日産とルノーの綱引きが行われているようでありますが、会社経営にとってトップ不在というのは、決して良いことではありません。ボディブローのように効いてきます。業績が悪化するであろうと言うことです。
16日の朝日新聞です。
ゴーン氏の友人をインド事業で優遇したということです。結果的には、その友人の会社は業績不振に陥ったということです。権力を嵩に懸け恣意的に友人を優遇するというのは、「カリスマ経営者」が行うことではありますまい。
高名な自動車評論家が、今日、氏のブルグで次のように書いています。
・東京地検特捜部の旗色が一段と悪くなってきた。ゴーンさんもケリーさんも「悪いことは全くしていない」。特捜部の検事より根性座ってる。自白など無理です。かといって行った罪状は何十日も拘置出来るほど悪いなんて思えぬ! そもそも税金じゃ無く企業の収益だし、有価証券報告書義務違反も粉飾決済の取り締まりを目的したもの。株主だって配当多いから誰も文句言わない。
次の拘置期限は20日になるが(10日間の延長が可能)、国家的な損害をさせたというファーウィの副社長だって10日間で保釈されている。それより悪いことをしてるワケじゃないです。司法取引で膨大な証拠あるんだろうから、自白しなくてもとっとと起訴すればいいでしょう。おそらく最初の起訴じゃせいぜい罰金刑にしか出来ないと思っているんだろう。焦ってる?
「ゴーンさんもケリーさんも『悪いことは全くしていない』」と言っています。
これ、勿論法的にということが前提の話ですが、(退任後に支払うとされた報酬が確定したものか否かが、法律上争点になっている訳でありますが)確かに法的に立証されなければ、有価証券報告書に関する罪に問われません。
しかし、法律を熟知して、法の網を潜り抜けるような行為であれば、見方によっては、より悪質と言わざるを得ません。
「国家的な損害をさせたというファーウィの副社長だって10日間で保釈されている。それより悪いことをしてるワケじゃないです。」
これ、暴論でありますな。ファーウェイにしろゴーン氏にしろ刑が確定している訳ではありません。容疑の段階なんですね。なのに、偽裁判官は「白黒」を付けるのであります。リンチの発想であります。クワバラクワバラであります。
この自動車評論家氏は、自動車(ハード)に関する知識は、ずば抜けていると思います。その点では、私は秘かに尊敬しているのであります。だがしかし、政治的発言はあまりに偏見が多いように思います。
余談になりますが、日産は引き続き「売り」であります。