ゴーン前会長事件 16億円送金先 サウジ富豪、日産に関与
2018年12月30日(日)
ゴーン前会長が、特別背任事件で逮捕された件で、ゴーン氏は、約16億円をサウジアラビアの富豪に送金したそうな。
28日の朝日新聞です。
ゴーン氏は、「仕事への正当な報酬だった」と容疑を否認しているということです。
しかし、あまりに不自然だと思わざるを得ません。ゴーン氏は富豪から信用を提供されていました。その後か前か知りませんが、その富豪にトラブルの処理をしてもらった、ということです。別の報道で、日産はそのようなトラブルは知らないと言っています。ゴーン氏しか知らなかったの?という疑問が湧きます。トラブル処理なんて、部下にやらすでしょう。
この問題で、例の有名な自動車評論家氏が吼えています。まずは、その一部を引用いたします。12月29日の氏のブログです。
「越年となったゴーン疑惑ながら、ここにきて進軍ラッパ鳴らしていた朝日新聞もめっきり元気無くなってきた。特別背任罪として起訴出来るかも極めて怪しい状況。そもそもサウジアラビアのビジネスパートナーであるハリド・ジュファリ氏が事情聴取を受けるとはとうてい思えない。ゴーンさん、ジュファリ氏に払ったお金はビジネス上のトラブル等を解決するためのものだと言ってるそうな。
(中略)
特捜部はゴーンさんの自白なければ立証しなければならない。そんなこと出来るのか? 誰だって難しいことが解る。100歩譲ってジュファリ氏の事情聴取したところで「日産車に乗っている王族とトラブルありました。内容については公表出来ません」と言われたら、そこから先にはいけまい。とにかくゴーンさんの自白無しには無理。新生銀行との付け替え問題だって難しいと思う。
違法は違法だろうが、1km/hの速度違反やアルコール呼気濃度計ったら0.05mg出たようなもの。そんなゴーンさんを懲役刑に出来るかと言えば、無理筋かと。保釈されたケリーさんについちゃ反撃が怖いのか(間違ったこと書けば名誉毀損で訴えられる)大手メディアは総ダンマリを決め込む始末。特捜部もヒマで困っていたのなら、モリカケ問題を取り上げればよかったのに。」
要するに、この方は立証が難しいから、「懲役刑に出来るかと言えば、無理筋かと」と言っておられます。驚き桃の木山椒の木であります。ついこの前まで、この方は「ゴーンさんもケリーさんも悪いことは全くしていない。」と言っていたのですから。(笑)
12月17日の自動車評論家氏のブログが次です。
「東京地検特捜部の旗色が一段と悪くなってきた。ゴーンさんもケリーさんも「悪いことは全くしていない」。特捜部の検事より根性座ってる。自白など無理です。かといって行った罪状は何十日も拘置出来るほど悪いなんて思えぬ! そもそも税金じゃ無く企業の収益だし、有価証券報告書義務違反も粉飾決済の取り締まりを目的したもの。株主だって配当多いから誰も文句言わない。
次の拘置期限は20日になるが(10日間の延長が可能)、国家的な損害をさせたというファーウィの副社長だって10日間で保釈されている。それより悪いことをしてるワケじゃないです。(注釈 「悪いことは全くしていない」と言いながら、それより悪いことをしているワケじゃない」と言っています。理解不能であります。)司法取引で膨大な証拠あるんだろうから、自白しなくてもとっとと起訴すればいいでしょう。おそらく最初の起訴じゃせいぜい罰金刑にしか出来ないと思っているんだろう。焦ってる?」
以前この方は、日産とルノーが全面戦争になるという趣旨のことを言っていました。な訳ありませんですわ。私の読みは、ルノー側が日産に譲歩することで決着すると思います。つまり、現状の実質的力関係に形式的力関係が近づくってことです。