ハインライン『夏への扉』は、タイムトラベルSFの古典的名作で、早川文庫版でたしか3回読んだ。
なのに『〈新訳〉夏への扉』を買って読み始めてみると、えっとこの先どうなるんだっけ? という状態で、後半はドキドキしながらやめられず、最後はページを繰るのが惜しい気持ちになれた。
タイムマシンものが好きだからこの作品を気に入っているのだろうと自分で思っていたのだが、結果的にベタベタの恋愛ものである部分にたぶんひかれてるのだろう。
時は1970年。発明家のダンは、友人と会社をたちあげ、自分の発明した「おそうじロボット(旧訳では「文化女中機」とされるが、さすがにまずいよね)」を製品化し、順調に業績を伸ばしていく。
業績が飛躍的にアップし、事務に雇ったきれいなお姉さんとも恋人関係になり、順風満帆の人生のはずだった。
しかしある日、発明の権利は友人に奪われていて、恋人はその友人と共謀していたのことに気づく。
絶望したダンは、コールドスリープで30年間眠り、2000年の世界で新たな人生をやり直そうかと考えるところから物語は始まっていく。
2000年に目覚めたダンが、いろいろあって、タイムマシンでもういちど70年にもどることができ、またいろいろあって、うまいぐあいにあれこれできて、再度スリープに入り … という顛末は、ぜひお読みいただきたい。
ダンには、自分を慕ってくれる少女がいた。道ならぬ恋の範疇に入るほどの年の差がある少女だ。
「20歳になったらね、20歳になってもね、気持ちが変わってなかったら、これこれこういうことをして … 」と言って、彼女の前を去っていくダン。
少女は、数年間ダンを思い続け、最終的に二人は結ばれることになるのだが、冷静に考えると、ちょっとありえない気もする。
あり得ないからこそ、心動かされるのだろう。
たとえば小学校時代に思いを寄せる人がいて、中学以降その人とまったく疎遠な人生を歩みながら、20歳になってもその思いを捨てられずにいるなんてことがあるだろうか。
あるかも。
知り合いで、それに近い状態で結婚した人がいるし、青豆と天悟もそうか。
二十歳前までならひょっとしたら可能かもしれない。
そんな自分に酔えるから。
二十歳すぎたら、好きな人を何年も待つというのは難しいのではないか。
まして、相手はずいぶん年上である。
石田純一という方は、どんだけ魅力的なんだろ。
なのに『〈新訳〉夏への扉』を買って読み始めてみると、えっとこの先どうなるんだっけ? という状態で、後半はドキドキしながらやめられず、最後はページを繰るのが惜しい気持ちになれた。
タイムマシンものが好きだからこの作品を気に入っているのだろうと自分で思っていたのだが、結果的にベタベタの恋愛ものである部分にたぶんひかれてるのだろう。
時は1970年。発明家のダンは、友人と会社をたちあげ、自分の発明した「おそうじロボット(旧訳では「文化女中機」とされるが、さすがにまずいよね)」を製品化し、順調に業績を伸ばしていく。
業績が飛躍的にアップし、事務に雇ったきれいなお姉さんとも恋人関係になり、順風満帆の人生のはずだった。
しかしある日、発明の権利は友人に奪われていて、恋人はその友人と共謀していたのことに気づく。
絶望したダンは、コールドスリープで30年間眠り、2000年の世界で新たな人生をやり直そうかと考えるところから物語は始まっていく。
2000年に目覚めたダンが、いろいろあって、タイムマシンでもういちど70年にもどることができ、またいろいろあって、うまいぐあいにあれこれできて、再度スリープに入り … という顛末は、ぜひお読みいただきたい。
ダンには、自分を慕ってくれる少女がいた。道ならぬ恋の範疇に入るほどの年の差がある少女だ。
「20歳になったらね、20歳になってもね、気持ちが変わってなかったら、これこれこういうことをして … 」と言って、彼女の前を去っていくダン。
少女は、数年間ダンを思い続け、最終的に二人は結ばれることになるのだが、冷静に考えると、ちょっとありえない気もする。
あり得ないからこそ、心動かされるのだろう。
たとえば小学校時代に思いを寄せる人がいて、中学以降その人とまったく疎遠な人生を歩みながら、20歳になってもその思いを捨てられずにいるなんてことがあるだろうか。
あるかも。
知り合いで、それに近い状態で結婚した人がいるし、青豆と天悟もそうか。
二十歳前までならひょっとしたら可能かもしれない。
そんな自分に酔えるから。
二十歳すぎたら、好きな人を何年も待つというのは難しいのではないか。
まして、相手はずいぶん年上である。
石田純一という方は、どんだけ魅力的なんだろ。