水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

アルヴァマー序曲

2009年10月03日 | 日々のあれこれ
 アルヴァマー序曲は、交響曲第3番のバーンズ氏若き日の作品で、吹奏楽に携わる人なら知らない人はいない。
 そんな曲でも、吹奏楽関係者でなければ、何それ? になるのが問題だとは言えるが。
 西部地区高校音楽祭で演奏するために練習しはじめたが、この曲は、一回合奏すると、その日寝るまでメロディーが頭の中をぐるぐる回り続けるという問題をかかえている。
 他にもそういう曲は多々あるけれど、アルヴァマーはその頭から離れない度数の高さで最高峰ではないか。
 どのテンポで回り続けるかは、人によって相当に差があるのも、この曲の特徴だ。
 バーンズ氏自身が指揮する演奏は8分30秒だが、汐澤安彦指揮東京佼正の演奏だと6分45秒。
 これだけ違うともう別の曲の範囲だ。
 このちょー早いテンポの演奏が、けっこう好まれてきて、バーンズ氏が「日本におけるアルヴァマーの演奏テンポは早すぎる」と嘆いてたという有名な話がある。
 まあ、いいじゃないですか、バーンズ先生。
 先生はたぶん一回り上の丑年。
 小説と同じで、曲はひとたび出版されたなら、作者の手を離れて独り立ちする。
 どう解釈するかは、読み手や演奏者にまかされてしまう。
 私ならこういいますよ。
 お好きに解釈してください。
 私の作品というつもりはありません。
 私は神の託宣をうけて、作品という形にしただけのメッセンジャーです。
 あなたにはあなただけに届くメッセージがあります。
 でも、譜面はちゃんと読んでね、川トンのみなさん、と。 
コメント (1)
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