水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

アンサンブル講習会

2009年10月26日 | 日々のあれこれ
 加須は遠い。
 学校から乗っけていったFlのKくんは「かす」と読んだ。埼玉県民でありながら、そんなのでいいのか。「かぞ」と教えても「信じたくない」と言う。この譲らなさがKくんのいい点でもあるけれど。
 ちなみに埼玉県民でなければ「越生」も読めまい。
 ちなみに埼玉県民として言わせていただければ、「八ツ場ダム」の必要性はまったく感じていない。
 上田知事には切におねがいしたい。
 本気でダム(ダムそのもの)の完成を望む埼玉県民はいない。
 いたら、たぶんあやしい人だ。
 なので、もうわれわれの税金を何百億も八ツ場ダムに注ぎ込むのは(お、縁語?)やめてください。
 ダムはむだだが、加須に向かう122号線バイパスは実に快適だった。
 信号も少ないし、眺めもよかった。
 でも、もう少し近ければなあと思いながらいった。
 不動岡高校につき、電車組と合流して、校内に入っていく。
 「何これ、やばくね?」の会話がきこえる。
 「うちなんか、むだに土地あるだけじゃん」と思わず本校を卑下したくなる気持ちはよくわかる。
 公立高校でこれは卑怯なのではないか。
 公立高校のなかで、こんなきれいにつくってもらえた学校と、そうでない学校があるのはなぜだろう。
 これは差別のレベルではないだろうか。
 おれが高校生だったらそう感じるな。
 春日部高校さんと、不動岡高校さんは、授業料無償にしなくてもいいんじゃないかなとちょっと思った。市立浦和さんは、まいいかな。
 本校金管8重奏メンバーは、午前中から教室で練習。
 お昼過ぎに見学メンバーもそろった。
 講習会は、その講師でもあられる先生方のコンサートからはじまった。
 1曲目で鳥肌が立ち、古田先生のTpソロ、大塚先生のTubaソロに度肝を抜かれた。
 古田先生のトークもさえた。
 「今日は、お客さんがみなさんでよかった。現役プレーヤーどおし、仲間の前で演奏する気持ちでやります。ですから安心してはずします。みなさん、金管のこのへんがきついとかわかってますよね。われわれプロは、結果が求められるので、ときに慎重な演奏をしますが、今日は仲間のまえですから、せめます。安心して攻めの演奏します」
 ツボをわかってらっしゃる。
 この時、立川談志師匠のノリと似てると思ったのは、会場でたぶん私一人だろうな。
 談志師匠は独演会の最後のネタがおわるとカーテンコールをして言うんだよね。
 「今日は、いつもとちがったふうにできた。おれをこんなふうにしてくれた、今日のお客さんに感謝したい」みたいなこと。
 こういうのを計算じゃなく、自然に言える人を「人たらし」とよびたい。
 それにしても、この金管五重奏をただで聞けただけで、とんでもないもうけもんだ。
 やく1時間のコンサートのあとは、クリニックである。
 うちは、Trbの石川先生にみていただいた。1時間半ぐらいかな。
 そして、クリニックを受けた5チームの発表。
 この日、うちのメンバーが受けた恩恵はどれだけ大きいだろうか。
 来てよかった。
 加須は全然遠くないね。

 
コメント (1)
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