中谷彰宏『高校時代にしておく50のこと』に、高校時代に観た「ロミオとジュリエット」が人生を変えたとあった。
中谷氏とは学年で二つちがうから、わたしが中学のとき観たのと同時期の話だと思う。
オリビアハッセーは衝撃だった。
男子として女子を意識しはじめる中学時代、自分でイメージできる最も魅力的な女子像をはるかにこえるスケールで、突然彼女は現れた。
それはかわいいという言葉で表現できるレベルではなかった。
今みたく、いろんなメディアでかわい娘(こ)ちゃんを簡単に見られる時代ではなかったのだ。
仮面舞踏会の夜、ロミオはジュリエットの手をひいて、宴席を抜け出す。
「僕は前々からあなたに思いをよせていました。いろんなことを想像してしまいました。僕は汚れています。その僕の汚れをあなたの唇で清めてください」
とジュリエットに口づけするロミオ。
くーっ。
憶えてるよ、このセリフ。
いつか使ってみようリストに入れて、そのままお蔵入りした。
このセリフまでなら、かっこいいなあで終わりなんだけど、さらにジュリエット。
「今、あなたの汚れがわたしの唇にうつってしまいました。お返しします」と言って、キスを返すのだ。
「わたしの唇にはいまたぶんウイルスがいっぱいです。あなたの唇で清めてください」と誰かに言ってみようかしら。
中谷氏とは学年で二つちがうから、わたしが中学のとき観たのと同時期の話だと思う。
オリビアハッセーは衝撃だった。
男子として女子を意識しはじめる中学時代、自分でイメージできる最も魅力的な女子像をはるかにこえるスケールで、突然彼女は現れた。
それはかわいいという言葉で表現できるレベルではなかった。
今みたく、いろんなメディアでかわい娘(こ)ちゃんを簡単に見られる時代ではなかったのだ。
仮面舞踏会の夜、ロミオはジュリエットの手をひいて、宴席を抜け出す。
「僕は前々からあなたに思いをよせていました。いろんなことを想像してしまいました。僕は汚れています。その僕の汚れをあなたの唇で清めてください」
とジュリエットに口づけするロミオ。
くーっ。
憶えてるよ、このセリフ。
いつか使ってみようリストに入れて、そのままお蔵入りした。
このセリフまでなら、かっこいいなあで終わりなんだけど、さらにジュリエット。
「今、あなたの汚れがわたしの唇にうつってしまいました。お返しします」と言って、キスを返すのだ。
「わたしの唇にはいまたぶんウイルスがいっぱいです。あなたの唇で清めてください」と誰かに言ってみようかしら。