水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

10月10日

2009年10月10日 | 日々のあれこれ
 なんとなく10月10日が体育の日であってほしいと思うのは私だけであろうか。
 統計上もっとも晴天の多い日ということで選ばれた10月10日に、東京オリンピックが始まった。
 なーんて、記憶にあるみたいな言い方をしてしまった。
 今の高校生にとって、東京オリンピックは教科書の中の話だろうが、バラク・オバマ君と同級のおれはすでに生まれている(徳永英明くんも)。
 記憶にはないが、入場行進で帽子をとりあいしながら楽しそうに入場してくるどこかの国の選手団のマネを、幼いころよくしていたと昔母にきいたことがある。
 おそらく日本選手団は一糸乱れぬ行進で入場してきたことだろう。
 このオリンピックは東京のものではなく、日本国民のものだった。
 敗戦から立ち直り、先進国の仲間入りをしようとがむしゃらに進んでいた日本人が、その繁栄の象徴として選び、とりくんだイベントだ。
 もちろん背後には、このイベントの犠牲になった人もたくさんいる。
 でも総じて日本人は夢を見ることができた。
 今回の石原都知事の誘致で、百数十億のお金が使われた。
 無駄金だったという人が多いのは、誰も夢をみることができなかったということだろう。
 日本人はオリンピックで夢を見る必要はなくなったといってもいい。
 それだけ成熟したのだ。
 そういうことを思えば、私がIOCの委員でもブラジルに投票する。
 「ブラジルは裏で何かやったから」などと言わずに、「おめでとう、何でも協力するよ」って都知事が言ってたらどんだけかっこよかったか。
 地球の裏側のこの国がどれほど親日本の国であるかを知らない都知事ではあるまい。
 そしてそんな関係になるために、ブラジルにわたっていった日本人がどれだけの苦労を築いてきたかを知らない都知事ではあるまい。
 オバマくんが賞をもらったので刺激されて、頭がグローバルになってきた。 
  
コメント
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