水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

教員免許更新制度(2)

2009年10月02日 | 日々のあれこれ
 実際に免許更新に行った先生から話をきいた。
 原則として一日6時間×五日の30時間の講習を受けるそうだから、自動車の免許更新に比べるてかなりハードとは言えるが、われわれが生徒に毎週課していることを、わづか1セットやるだけとも言える。
 費用は受講大学によってちがうが、3万円~3万5千円が相場らしい。
 もちろん自己負担。もし今年で廃止されたなら、受けた先生はくやしいかな。
 30時間で3万円、一日6000円は、大人が受ける講習として高くはない。
 もちろん、すべては中身との関係だが。
 過去の経験でいえば、無料の講習会はやはり内容的に残念なものが多かった。
 とくに、そういう時は参加者のモチベーションに問題があるものだ。
 いかにも、仕方なしに来ましたという方が入っていると、教える側も困るだろう。もうしわけないけど、県立の先生の方にそういう参加者が多かった。
 教育関係で高額だったのは、向山洋一先生の教え方教室で、90分3コマで2万円だった。
 自分にとっては、これは最も格安だったというか、お金には換えられないものをいただいた。
 会社勤めの方が行かれる、有名な先生の講習会で、一日5万円とか8万円とか書いてあるのを見ると、うそだろと思うけど、そこで生き方が変わるなら、やはりお金の問題ではないし、そういう場で知り合えた人とのつながりが財産になる。
 予備校の講習は、冬期講習一科目がだいたい1万5000円。
 もしある1講座を受けたことによって、ある合格ラインを超えて大学に入れたなら、人生は大きく変わる。
 目先の金額だけでものごとを判断してはいけないということだろう。
 免許更新に行った先生は、3万円の値打ちがあったかどうかにたいしては懐疑的であったし、おれも廃止がいいと書いてしまったが、大学で講義を五日間受けられるのは、というかそういう時間の過ごし方をさせてもらえることについては、ものすごく心惹かれるものがある。
 五日は長いかもしれないが、たとえば年に三日間は、こういうお仕着せのものではなく、自分で探した講習会や勉強会に、教員は行くべきだというしばりはあってもいいような気がする。
 自分のためになる勉強の場を自分で見つけられるかどうかが、まず問われるし。 
 
コメント
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