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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

10月7日

2013年10月07日 | 学年だよりなど

  学年だより「インプットとアウトプット(1)」

 静岡県立浜松北高校2年のとき、「全国高校生クイズ選手権」出場でテレビデビューして以来、様々なクイズ番組で優勝し「クイズ王」の名をほしいままにした日高大介氏。現在は、クイズ番組の構成や問題作成にあたったり、「うんちく王」としてメディア出演を重ねたりしている。
 そんな日高氏が、本気でクイズの道を歩み始めたのは中学校2年の時だという。
 「第13回ウルトラクイズ選手権優勝者」長戸勇人さんが書いた『クイズは想像力』で、こんな言葉に出会った。
 「クイズの実力はこなした問題の数に比例する」


 ~ 当時の僕は、クイズ王がいうのだから間違いないとばかりに、とにかく「クイズの問題集を手に入れる」「クイズの問題に繰り返し接する」「わからない問題・間違えた問題にはバツ印のチェックを入れる」「バツ印のついた問題のみを大学ノートに抜き出す」「大学ノートに書かれた問題を繰り返し覚える」という行程を、繰り返しました。 ~


 クイズの勉強は、クイズの本でする。けっして際限なく知識をつけようと百科事典や辞書を覚えようとするのではない。クイズに「出る」問題を学ぶ。そして自分ができる問題とできない問題とを区分けする。できない問題を取り出して、繰り返し復習し、自分のものにする。
 何かを身につけようと思ったら、この方法しかないのだ。
 そのようにして勉強を始めた日高氏も、最初のうちはつらかった。
 なにせ、知らない単語が多い。中学2年生が大人用のクイズ問題集を繙くのだから、しかたない。
 ほとんど全ての問にバツをつけなければならないページもある。
 しかもそれをノートに書き写す作業は、さすがの日高氏でも嫌になる日はあったという。


 ~ ところが、光は案外早く見えはじめました。勉強開始から約一カ月が経ったとき、その時点でこなした問題集は二冊ほど、大学ノートは半分ほどが埋まっているような状態。毎週日曜日に録画しながら見ていた『アタック25』で、あるとき、大学ノートに写した問題が立てつづけに出た回があったのです。まだ反復練習をしていないので、バシバシ正解できた! とまではなりませんでしたが、クイズの勉強を始める前には「聞いたことがない」知識が、たしかにいまの自分には「確実に聞いたことがある」知識になっている。これが大きな起爆剤となりました。
 勉強に飽きて、作業が面倒くさくなってきた自分を律する「秘策」が、まさにこの瞬間に生まれたのです。それは「勉強によって知識を吸収する」ことと「実践によって知識を放出する」ことの割合を、大体8:2くらいにすること。具体的にいえば、問題集の読み込みをしながら、その合間に必ず『アタック25』で実践練習をする(一週間に一度はその機会が確実に訪れます)。そうすることで、自分の進んでいる道が正しいのかを確かめる。これが、そのころの僕がとった方法でした。 (日高大介『クイズ王の「超効率」勉強法』PHP新書) ~

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