水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

落陽

2016年06月08日 | おすすめの本・CD

 

 「落陽」を車の中で流し続けている。
 「ああ、吉田拓郎ね」と思ったおとうさん、古いよ。もちろん、名曲だけど。
 むしろ改めて聴かなくても、多分、歌詞もコードもけっこう暗譜してると思う。
 今「落陽」と言えば、村上沙由里ちゃんなんです。


  ほら今 世界が傾き始めた
  二つの 影を残して
  この街は 何も知らないうちに
  ゆっくりと 橙(オレンジ)に溶けてく

  風が吹くたびに 心地よい
  君の匂い このままずっと 包まれていたい

  ねぇ君が 手を振るあの瞬間の
  笑顔を 思い出す度に 泣きたくなる
  ねぇどんな 未来が待っていようとも
  君は 側にいてくれるのかな

  あの高いビルの はるか向こう 君が好きな
  あの街でいつの日か 君と
  毎日 仲良く暮らしてみたい

  ああ明日も 世界は動き続ける
  君への 変わらない気持ちで 強くいられる
  この街は 何も知らないうちに
  ゆっくりと 群青(アオ)に溶けてく


 大切な人と一時をすごした夕暮れ時、オレンジ色に染まる空の下で、「また明日」と笑顔で手をふって別れたのに、なぜか悲しくなる瞬間。
 その人への思いを胸に抱きながら、その人を思う気持ちを持つことで自分が強くいられるようにと願いながら、アオく闇を深めていく街を歩く姿が目に浮かんでくる。
 すごく期待したわけでもなく観た映画「燐寸少女」のテーマ曲だが、かかってきた瞬間にぞくっとした。
 不思議な少女から「妄想燐寸(マッチ)」なるものを購入する。一箱寿命一年分。
 そのマッチを一本燃やすと、妄想が現実化する。
 いじめられっ子がモテモテにイケメンになったり。
 原作のマンガは読んだことがないが、けっこうコアなファンがいそうだ。
 余命いくばくもないおばあちゃんのベッドの側におじいちゃんが腰掛けている。
 妄想マッチを手に入れたおじいちゃんが、病気よ治れとマッチをするが、願望が現実化しない。あくまでも妄想でないと。そしておじいちゃんの妄想が現実化したシーンのバックでこの曲がかかる。
 この二人を演じるのが大石吾朗と丘みつ子だ。他の若い役者さんとは格がちがった。泣けた。
 車の中でこの曲をかけながらまた泣けた。なかなか思うようにいかない授業や、バンドレッスンを思い浮かべるとなおさら。

コメント (2)
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