ここまで時間軸があっちこっちにとぶと、話の筋をつかめない。小説は時間の流れをつかむことが大事、後ろが原因で前が結果になるよ、回想場面は必ず主人公の視点だよ … などと日頃教えてるのに、だめだった。まだまだ映画を観る力が足りない。
ただ、どの場面からも地方都市の暮らしの閉塞感が半端なく伝わってくる。ストーリーなどむしろ不要だ。ちゃらい女子を演じる高畑充樹ちゃんのお芝居も上手すぎるし、微妙に心をを病んでいるかのような蒼井優さんのお芝居もさすがとしかいいようがない。「オーバーフェンス」の蒼井優さんは本当にこわかった。
全体にただようひりひり感と、この二人を見れただけでお値段分の価値はおつりがくるほどある。