水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

生産性(2)

2016年12月13日 | 学年だよりなど

 

    学年だより「生産性(2)」


 生産性の高い時間とは、中身の濃い時間のことだ。
  単純な例でいえば、1時間で5問解く人より、10問解ける人の方が生産性が高い。
 形而下のことでなくても、大事なことを決断できたり、思いついたり、出会えたりしたならば、生産性の高い時間を過ごせたと言えるだろう。
 当然のことながら、同じ時間内に多くのことができる人ほど、自分のやりたいことに近づける。
 自分の生産性をあげるには、速く歩かないといけない。


 ~ 頭は体の一部です。
 頭と体は連動しています。
 自転車のスピードが速いのは、自転車自体が速いのではありません。
 足の回転が速いのです。
 誰でも自分の歩くスピードは、「人並み」または「速い」と思っています。
 自分の歩くスピードが遅いことに気づいていないのです。
 それは、速い人と一緒に歩いたことがないからです。
  … 放っておくと、歩くスピードはどんどん落ちていきます。
 歩くスピードが落ちると、頭の回転のスピードも落ちていくのです。
 そういう人と一緒に話をすると、どんどんイライラしてきます。
 想定外のことに対して、後手後手にまわるからです。
 具体的に頭の回転を速くするには、歩くスピードを上げればいいのです。 (中谷彰宏『歩くスピードを上げると、頭の回転は速くなる。』大和出版)  ~


 長く高校生に接してきた経験から言えるのは、歩くスピードと知的能力の相関関係はきわめて高いという事実があることだ。
 統計的な数字を示すことはできないが、たとえば街中で高校生の歩き方を見れば、どこの高校かなと推定することができる。
 もっとはっきり言いましょうか。偏差値の高い学校は歩くスピードも速い。
 勉強だけではない。部活の大会に行けば、強豪校ほど動きが速いことは、みなさんも感じているのではないだろうか。
 ただ、それに気づけないことも多いのが問題だ。
 「けっこう自分は速く歩いているのではないか」と思い込んでいるから。
 まあまあがんばっている方だと自分では思っていても、客観的には全くそうでないことも多い。
 部活よりも、勉強面での「自分の遅さ」に気づくことは難しいかもしれない。
 高校になると、圧倒的に速さの違う人が、同じ学校内にあまりいなくなるからだ。
 まず歩くスピードを意図的に少し上げてみよう。

コメント
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