冬期講習は古文の演習。レギュラーの授業で古文を教えてないので、ものすごく予習してしまった。
最初の一行で余裕で一時間話せるくらいに。
第一問はセンター試験1996年の「栄花物語」の一節だ。
本文も設問もむだに難しく、作っている先生の古文の力を疑ってしまうような出題も多いセンター古文だが、この問題はいい。
文章自体がほどよく難しく、同時に読みやすく、いろんな角度から古文の力を測るのに適切な問が設けられている。
1行あれば、受講生個人に何が足りなくて、今後何をやればいいのかを瞬時に教えてあげられるので、結局お説教の授業になってしまった。
「古文の基本を確認できる問題ベスト5!」に入るようなこの文章を、おぼえるくらい、自分で授業できるくらいに読み込めれば、ほんとうに力がつく … のは間違いないんだけど、信じて復習してくれる子はいるかなあ。
いないかもしれないけど、講習後にやるべき作業を伝えておこうと思う。
1 自分で全訳する。(一気に全文ではなく少しずつ)
すべての単語を訳す。
すべてのパーツの主語(Sガ)を補って訳す。
すべての目的語(Oヲ、Oニ)を補って訳す。
省略されている名詞を補って訳す。
「スーパー単語集」「スーパー活用表」「助詞ミニマム」を確認しながら作業する。
2 答えあわせをする。
覚えていない単語は別の紙に書き出す。
なぜそういう訳になるのかわからない箇所は質問にいく。
時間をおいてもう一回やった方がいいパーツをチェックしておく。
第一問(1996年)、第二問(2003年「五葉」)の二問だけでも、この作業をしておけば、ステージはかつんと上がる。