書評、その他
Future Watch 書評、その他
ミランダ・オットー ロード・オブ・ザ・リング エオウィン
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
イニシエーション・ラブ 乾くるみ
本の帯にも本屋のポップにも「2度読みたくなる」とあり、文庫の巻末には「再読のための手引き」までついている。私も、一旦読み終えた後、30分くらい本を置くことができなかった。まんまとしてやられた感じである。さすがに2度目を読み通すまではいかなかったが、気がついた部分をいろいろ確認したくなったからである。確認したい箇所は人それぞれ違うはずで、私が確認しなければと思った箇所だけでも10カ所はあるので、おそらくそうした箇所は全体で100以上はあるのではないか。というよりも、良く考えると、まず目次からして仕掛けが施されているし、時代の設定等も、この仕掛けをうまく着地させるための必然のように思える。全てが、この本に施された仕掛けを成立させるための重要なパーツということになるのだろう。恐れ入りましたというほかない。(「イニシエーション・ラブ」乾くるみ、文春文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )