テキサス出身のプロ・ロデオの選手、ドン・ゲイのサイン。プロということなので、賞金のかかった試合があって、それなりの賞金のかかった試合のようなものが、年間にそれなりの回数あって、それをお金を払って見る人がいるのだろう。アメリカでは、ESPNなどで時々ロデオ中継をやっていたが、しばらく見ていても本当の面白さは結局判らなかったような気がする。暴れる牛にまたがっている時間、逃げ回る子牛を投げ縄で捕まえて引き倒し4本の足を縛るまでの時間などを競っていることは、見ていれば判るが、観客の声援は、必ずしも、またがっている時間が長い方が良い、足を縛り上げるまでの時間が短い方が良い、という単純なものでもないようなのだ。単に時間を競うだけでない、形式美のようなものがあるのだろう。
もちろんこのサインを入手するまで全く知らなかったが、このドン・ゲイという選手は世界チャンピョンに8回輝いた、その世界のスーパースターである。父親も有名な選手だったらしく、世界で唯一ロデオ殿堂入りを果たした親子ということらしい。世界チャンピョンとか、世界で唯一とかいうが、ここで言う「世界」とはほとんど「アメリカ」と同義であることは間違いない。大リーグの優勝決定戦を「ワールド・シリーズ」というあのノリだ。